エースの不在……。懸命のプレーも実らず初戦に散る/関東大学選手権

 試合2日前に足を負傷したエース・金丸主将(政経4)を欠く中で迎えた初戦。その穴を埋めようする選手たちの懸命なプレーが光ったものの、あと一歩及ばず敗戦となった。

 スターターは佐藤(卓・法3)、若林(商4)、目(政経1)、田村(政経3)、駒水(政経4)。試合開始から11秒あまり、まず先制点を挙げたのは関学大。身長200cmの大型センターであるファイ(関学大)にいきなりバスケットカウントを奪われた。「ある程度はしょうがないと思っていたが……」(近井・情コミ4)。その後もゴール下に張るファイを起点とした相手オフェンスに苦しめられる。圧倒的な体格差を生かし強引にシュートまでいくと思えば、自らディフェンスを引き付け、フリーとなった味方選手にラストパス。序盤は相手ペースのまま進み、苦しい時間帯が続く。

 第1クォーター残り3分。8―22と劣勢に立つ明治だが、田村の目の覚めるようなゴールラッシュで息を吹き返す。まずはフリースロー2本を難なく決め、追い上げムードが漂い始めると、3本立て続けに3Pシュート。これがすべてネットを揺らしたちまち19―24と5点差に。結局第1クォーターはそのまま終了を迎えたが、確実にチームの雰囲気は良くなっていた。

 第2クォーター。明治は自分たちに傾きかけた流れをつかむ。3分、好調田村が今度はインサイドからゴールを奪うと、岸本(政経3)がスティールから独走し、1点差に詰め寄る。守ってはそれぞれがタイトなマークで相手に対抗し、パスミスや24秒オーバータイムに追い込むなど失点を与えない。そして8分、若林の放った3Pシュートが決まり、32―31とついに逆転。この日初めて相手からリードを奪い、ベンチの盛り上がりも最高潮に達したところで前半を終えた。

 「前半競ってていけるんじゃないかと思った」(岸本)。必死の追い上げでリードを奪い、選手たちの間で自信も出てきていた中、迎えた第3クォーター。しかし流れは一変し、またしても苦しい展開を強いられる。開始早々、駒水が4つ目のパーソナルファウルでベンチに下がると、まだ1分にも達しないうちにチームは続けざまにファウル2つを献上。これが焦りへと変わったか、すぐさま37―37の同点に追いつかれ、2分にはファイに決められ再び逆転を許した。
 だが明治も簡単には引き下がらない。第1クォーター終盤で魅せた田村のように、今度は若林が相手ゴールに襲い掛かった。6分、得意の3Pシュートで40―46と6点差まで詰め寄ると、さらにそこから2本連続で3Pシュート。ボールは2本とも鮮やかな軌道を描いてネットへ吸い込また。これで46―48の2点差。また3分には岸本の得点で同点に追いつくなど、行き詰る攻防が続く。ところが残り2分を切ったところ、駒水がファイにバスケットカウントを与え、痛恨の5ファールで退場。そこから48―56とリードを広げられ最終クォーターへ。

 8点のビハインドを背負っての最後の10分。明治は目の3Pシュートで幸先良いスタートを切るも、なかなか点差を縮めることができない。田村のフェイダウェイや素早いボール回しから近井がバスケットカウントをもぎ取るなど、逃げ切りを図る相手に食い下がるも反撃はここまで。最終スコア66―76で初戦敗退に終わった。

 まさかの初戦敗退と、あっけない形で幕を閉じた今大会。だが塚本ヘッドコーチは「ゲームを通して今までとは違うパワーを感じた。今日のように晃輔(金丸主将)がいない中でもやろうとした意識があれば、1部で戦っていけると思う」。駒水も「自分たちが1年生の時にも負けている。あまり引きずらずにしっかり切り替えていきたい」と前を向いた。

 次なる戦いは秋のリーグ戦。今大会の悔しさをばねにして、より強くなった選手たちの姿が見られることを願っている。
 
 
試合後のコメント
塚本ヘッドコーチ
「晃輔(金丸主将)がいないから弱いということはないし、春先から彼がいない中でもやってきた。今日の悔しさを選手一人一人が自覚していけば良いチームになるはず」

駒水
「インサイド陣の責任。リバウンドも取れなかった。いつもより笛が軽く、その対処ができなかった。一年生が多く、安定しにくいがそこは上級生がリーダーシップを発揮しないといけない。日々の練習で抜けたとこが出てしまった」

岸本
「(今日の試合のポイントは)3ピリオドの立ち上がり。離せるところで離せなかった。(ファイについて)パワーとかが凄いあった。対策はしていたが向こうが一枚上手だった」

近井
「チームとの決まりでパプ(ファイ)と前田を抑えることになっていた。パプはある程度はしょうがないと思っていたが他の3人にやられてしまった。(自身のプレーについて)試合に出たらリバウンドとディフェンスを頑張ろうと思っていた。バスケットカウントを取ったのは、その中でのプラスアルファ。今後はリーグ戦まで時間があるのでディフェンスとリバウンドを強化していきたい」