遠すぎた1点、無念のセミファイナル敗退/関東大学リーグ戦
〈1回戦〉
レギュラーリーグ以上の観客や早大の応援団も駆け付け、リーグ戦とは一味違う雰囲気で始まったプレーオフセミファイナル。本日前の試合で行われた法大との対戦を東洋大が制し、その熱気覚めやらぬまま明治対早大の勝負の一戦が始まった。
第1ピリオド。「リンクがいつもより暑かった」(外崎)からか、もしくは早大の応援に飲まれてしまったのか――動きに固さが見られた本学。しかし全員が足を動かし、早大の猛攻を防ぐ。それでもやや押され気味かと思われた10分43秒、GK寺島(政経3)の左肩をすり抜けていくシュートが決まり0―1、先制点を奪われる。ここで焦りが出てペナルティを始めてしまうのがいつもの明治。しかし今のチームは「集中できてた」(監物コーチ)。気持ちを切らさず次のピリオドへと望みをつなげた。
続く第2ピリオドは、明治が怒涛の反撃を開始する。2分20秒、早大のペナルティによって1人パワープレーのチャンスに、すかさず本野がゴールを決め同点に並ぶ。約5分後の7分44秒にも5対4のパワープレーの場面で田中、江端部門主将の主力FWコンビが勝ち越しの1点を追加し2―1。「連続していい形で得点できたから盛り上がった」(江端部門主将)。すると早大に焦りが見え始め、ミスコンダクタントペナルティで10分間の退場を取られる選手も。そこで明治はダメ出しの3点目を奪い、その差を2点に広げる。ピリオド終了の3分前に1点を返されるが、リードを保ったまま第2ピリオドを終えた。
迎えた第3ピリオドは開始早々「少し気が抜けて押し込まれた」(江端部門主将)と3分43秒、またしても同点に追いつかれて始まった。しかしここでも集中力を切らすことなく、シュート、リバウンドを繰り返す。守備も疲れを見せない動きでゴールを割らせない。そのまま時間は過ぎていき、残り3分半を切ったころ、早大のシュートからゴールを守った江端部門主将がペナルティを取られて、最後の最後に最大のピンチを迎える。長い長い2分を何とかしのいだ明治は、残り数秒で最後の攻撃を仕掛けるがゴールには入らず。試合終了を迎えた。
「山梨で(早大に)負けて、反則やパワープレーの反省を生かせた」(江端部門主将)とこれまでの早大戦とは明らかに違う明治が見られた今試合。「明日はパワープレーとキルプレーで決めるところは決めて、守るところは守ってシンプルにやっていきたい」(江端部門主将)。明治と早大。大きな力の差は見られない。あとは少しの意識の差とふとしたチャンスをものにできるか――3年ぶりの王座奪還に向けて、力を出し切り後悔のない試合をしてほしい。
〈2回戦〉
無情にリンクに響き渡るブザー。3年ぶりのリーグ戦優勝への道はこの瞬間閉ざされた。プレーオフセミファイナル第2戦目、本学は早大を後一歩まで追い詰めながらも、あと1回ゴールネットを揺らすことができなかった。
第1戦は接戦の末引き分けた本学。プレーオフファイナル進出校は本戦の結果で決定する。運命の勝負、先制点を取ったのは本学であった。9分55秒に近藤のゴール。17分53秒に、早稲田にゴールを許すものの、19分11秒に赤坂の逆転ゴール。昨日とはうって変わり、本学がリードする形で第1ピリオドが終了した。
第2ピリオドはプレーオフにふさわしい攻防戦となった。開始7分、こちらのミスからGKと1対1の状況となり、あわや失点という場面だったが、GKの寺島の果敢なディフェンスで失点を許さない。8分には相手のディフェンスのもつれから江端部門主将が一気に飛び出す。しかし得点につながらず。9分34秒には早大の2点目。再度本学は並ばれる。しかし中盤の13分8秒、木谷が貴重な追加点となる3点目。この世に勝利の女神がいるとするなら、この瞬間までは間違いなく微笑んでいただろう。しかしこの直後、女神は突如表情を曇らせる。15分40秒に早大のゴールから16分47秒に連続失点。ファイナルへの切符は少しずつ、本学の手から離れていく。
すべてが決まる第3ピリオド。しかし前半は早大の攻撃で、得点のチャンスがつかめない。しかし勝利の女神の慈悲であろうか、本学にチャンスが到来する。11分17秒、早大の反則、パワープレーのチャンス。さらに13分5秒にも反則。12秒ながらも本学に3on5のチャンスが訪れる。だがゴールネットを揺らせなかった。追い詰められた本学。残り1分11秒、今シーズン2度目の6人攻撃に全てを賭けた。しかし3ピリオドから寺島と交代した加藤(政経2)がベンチに戻る直前、パックは誰もいない明治サイドに飛び出した。あわててゴールに戻る加藤。ここでの失点は致命的だ。だが、ここは相手のシュートミスに本学は救われる。大ピンチを切り抜けた本学は残り時間、必死の攻撃を仕掛ける。あと1点、あと1点が本学にとってあまりにも遠かった。そしてリーグ戦最後の20分が終了した。
終了の瞬間その場に立ちすくみ、うなだれる選手たち。本学の挑戦は終了した。「出れなかった選手たちに合わせる顔がない」と江端部門主将。インタビューを終え去りゆく主将の背中からは、悔しさがにじみ出ていた。彼らのリーグ戦は終わった。
今なお優勝をつかめない本学。夜明けはまだ来ない。しかしリーグ戦初頭の7連勝など、地平線の先に光は見えつつある。次は1月の日本学生氷上選手権。戦いの地は日光。本学は長い夜を越え、栄光という名の「日光」を浴びることができるのか。戦いはまだまだこれからだ。
◆両試合の出場選手◆
| No. | Name (C/A) | Pos. | Note |
|---|---|---|---|
| GK | |||
| 31 | 寺島 悠介 | GK | 1年次から安定した守りを見せる明治の正GK |
| 35 | 加藤 昇 | GK | 「『理論と本能』のスタイル」バタフライスタイルのGK。2008U‐18世界選手権出場 |
| 第1セット | |||
| 19 | 近藤 勝将 | FW | よく走るパワフルなFW。1年次から活躍。 |
| 14 | 江端 勇人 | FW | キープ力と得点力が持ち味の今年度アイスホッケー部門主将 |
| 22 | 田中 遼 | FW | 1年次から活躍。今年も主力としてチームを引っ張る。 |
| 4 | 坂田 駿 | DF | 大柄な体格で攻めにも参加できるパワーのあるプレーが魅力 |
| 47 | 阿部 晃久 | DF | 昨年度はリーグ戦では2試合のみ出場だったが、今年は初試合から抜擢 |
| 第2セット | |||
| 88 | 外崎 裕将 | FW | 駒大苫小牧高出身。体格が大きく、キープ力のある選手 |
| 23 | 小原 卓朗 | FW | キープ力とルーキーらしいよく走るプレーが魅力。2009年U-18日本代表。 |
| 17 | 高橋 皓平 | FW | 高身長をいかしたプレーが魅力 |
| 10 | 本野 亮介 | FW | 北海道清水高出身ルーキー。性格もプレーも冷静 |
| 21 | 赤坂 優輔 | DF | DFながら積極的なプレーを見せる |
| 第3セット | |||
| 18 | 古市 達也 | FW | センスのあるFW。積極的なプレーを見せる |
| 39 | 牛来 拓都 | FW | 2009年U-18日本代表キャプテンを務め、積極的に得点に絡む。午来建都の弟 |
| 26 | 原 顕太郎 | FW | 小柄な体格を生かしたプレーヤー。今試合では当たりの強さが光った |
| 2 | 今坂 文哉 | DF | 試合中声を張り上げるムードメーカー |
| 8 | 長岡 佑弥 | DF | 決定力のあるDF。白樺学園時代はキャプテン。今年度はアイスホッケー部門主務 |
| 第4セット | |||
| 56 | 山田 亮太 | FW | よく走りよく攻める注目ルーキー。武修館高出身の2008年U-18日本代表 |
| 87 | 金 悠司 | FW | がっちりした体格が特徴。 |
| 30 | 木谷 大介 | FW | 素早く、小柄ながら当たり強い。今年背番号10から30へ変更。 |
| 91 | 関戸 大輔 | DF | 2007U‐20世界選手権に出場した一人。長身で体格の大きさが特徴。 |
| 15 | 奥平 将斗 | DF | 2008年U-18日本代表では常に1セットで出場。明治での活躍にも期待だ。 |
関連記事
RELATED ENTRIES

