苦しみながらもつかんだ勝利/関東大学2部リーグ戦

 開幕4連勝と勢いに乗る本学は、同じく全勝中の拓大と対戦。勝った方が単独首位に踊り立つという大事な一戦。リーグ5戦目にして早くも山場を迎えた。
 
 スタメンは金丸(英)主将(商4)、川崎(政経4)、岩澤(政経4)、金丸(晃・政経3)、駒水(政経3)。開始早々、ゴール下でパスをもらった金丸(晃)がファウルをもらう。そこで得たフリースローの好機を落ち着いて決めて先制。幸先の良いスタートで、このままリードを広げるかと思われたが、拓大のディフェンスも意地を見せる。体格では圧倒的に上回る本学に対して、タイトなマークで対抗。19―18と1点差で第1クォーターを終える。

 オフェンス陣が相手に苦しめられる中、本学の守備の粘り強さが光った。「前半はディフェンスが集中していた」(若林・商3)と振り返ったように、拓大にチャンスを与えない。そんな守備の安定が攻撃に良いリズムをもたらす。第2クォーターは3連続の3Pシュートなど、迫力のある攻めで相手を圧倒。立て続けにゴールネットを揺らした。前半を終えて47―31と16点のリードを持って、後半戦に突入。

 しかし迎えた第3クォーター。「魔物がいた」(塚本ヘッドコーチ)と語ったように、流れは一転。それはまるで別のチームがコート上で試合をしているかのようだった。これまで封じ込んできた拓大の3Pシュートが決まり出すと、前半抜群の安定感を見せた守備に少しずつほころびが生まれる。当初あった2ケタのリードはあっという間に縮まり1ケタへ。じりじりと追い詰められる展開に、コート上の選手たちの表情からは自信が失われていた。「おどおどしていた」(塚本ヘッドコーチ)とベンチから見てもそれは一目瞭然。厳しい状況を打開するためにもチームの大黒柱である金丸(晃)に期待が懸かるが、この日はまさかの大ブレーキ。実は体調不良のため全体練習に合流したのが試合2日前と、ベストコンディションとは程遠い状態で今日のゲームに臨んでいた。その影響もあってか、ボールキープ中に簡単に奪われて速攻に持ち込まれ、シュートにも精度を欠く。またチームとしても甘いミスやターンオーバーが多く、さらにディフェンスに悪い影響が出てしまった。途中田村(政経2)のダンクシュートなどで息を吹き返すも、第3クォーターは終始拓大ペースで進み、60―59で第4クォーターに突入した。

 最後の10分間は互いに死力を尽くした壮絶なものとなる。いきなり相手の3Pシュートでこの日初めてリードを許してしまう。しかし本学も負けてはいない。金丸(英)主将のゴールでまず同点。さらに岩澤からの長い縦パスが敵陣へと突き刺さる。そこに待っていたのはまたしても金丸(英)主将。これを落ち着いて決めて再逆転。続いて金丸(晃)も敵に体勢を崩されながらも気合で押し込み、点差を広げる。だが拓大も簡単には引き下がらない。残り5分で3Pシュートが決まり、再びリードを奪われる。白熱した展開に会場は沸き立ち、一つ一つのプレーに歓声とため息が入り混じる。田村のフリースローが2本とも成功し1点差。「勝ちたい」本学の選手たちからその思いが伝わってくる。もう第3クォーターで見せた不安な表情は消えていた。その後二人の金丸による得点で勝ち越しに成功。ディフェンスでも持ち前の長身でリバウンドを制し、ゴールにカギをかけた。最後は自ら出場を志願した古瀬(政経4)がフリースローで貴重な追加点を挙げ、激闘に終止符を打った。

 これまでの4戦は実力を見せ付ける形での勝利が多かった本学だが、この日は厳しい戦いを強いられた。前半をリードして折り返し、「後半もまた0-0の気持ちで」(古瀬)臨んだが、集中力が途切れてしまった。塚本ヘッドコーチも「20点30点とリードを広げていかなければならなかった」と悔しがった。しかしそんなゲームの中でも収穫もあった。追い上げてくる相手を振り切っての勝利は、今まであまり見られなかった形。これまでの本学であれば、ずるずると相手のペースに引きずり込まれていたかも知れない。だがこの日は違った。「弱くなったときに前を向けるかが大切」(塚本ヘッドコーチ)。この言葉が今日のゲームを物語っていた。

 これで開幕5連勝と、1部昇格に向けてさらに加速した本学。この勢いは簡単に衰えそうにはない。
試合後のコメント
金丸(英)主将

「ディフェンスはカバーがしっかりできていたが、それを継続する力が無かった。(一時相手に追い上げられたことについて)ピリピリしたものはあったが、自分たちのバスケをしようと思った」

古瀬
「(緊迫した場面での出場について)落ち着けと周りから言われた。とりあえずディフェンス。1つでもリバウンドを取れるように心掛けた」

[平田健人]

◆大会個人成績◆
金丸(晃)が2冠
▼得点
①金丸晃輔(政経3)――500点
▼3ポイント
①金丸晃輔――71本
⑤川崎紘史(政経4)――42本
▼リバウンド
⑦金丸晃輔――106
⑪金丸英悟(商4)――91
⑫岩澤裕也(政経4)――85
▼アシスト
③岩澤裕也――65本
▼ブロックショット
⑤田村晋(政経2)――9本
⑨金丸英悟――6本
⑩金丸晃輔――6本
⑫駒水豪(政経3)――5本
日時 試合 対戦相手 場所 結果
◆第85回関東大学バスケットボール2部リーグ戦日程◆
(結果をクリックするとその試合の記事をご覧になれます)
9月12日(土) 13:00~ 第1試合 早大 駒沢屋内球技場 ○99―65
9月13日(日) 12:00~ 第1試合 早大 明大和泉体育館 ○110―68
9月19日(土) 13:00~ 第1試合 白鴎大 大東大東松山キャンパス体育館 ○108―96
9月20日(日) 12:00~ 第1試合 白鴎大 大東大東松山キャンパス体育館 ○93―71
9月26日(土) 14:00~ 第1試合 拓大 明大和泉体育館 ○80―76
9月27日(日) 12:00~ 第1試合 拓大 明大和泉体育館 ○107―90
10月3日(土) 13:00~ 第1試合 順大 国士大多摩キャンパス体育館 ○94―70
10月4日(日) 12:00~ 第1試合 順大 国士大多摩キャンパス体育館 ○81―67
10月10日(土) 18:00~ 第4試合 日体大 大東大東松山キャンパス体育館 ○128―94
10月11日(日) 17:00~ 第4試合 日体大 大東大東松山キャンパス体育館 ○112―89
10月17日(土) 16:20~ 第3試合 大東大 国士大多摩キャンパス体育館 ○91―74
10月18日(日) 15:20~ 第3試合 大東大 国士大多摩キャンパス体育館 ○75―58
10月24日(土) 17:20~ 第3試合 国士大 明大和泉体育館 ○91―67
10月25日(日) 15:20~ 第3試合 国士大 明大和泉体育館 ○97―73

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★会場アクセス★
明大和泉体育館
京王線「明大前」駅より徒歩5分
駒沢屋内球技場
東急田園都市線「駒澤大学」駅より徒歩15分
大東大東松山キャンパス体育館
・東武東上線「高坂」駅無料スクールバスで約7分
・路線バス(川越観光)「高坂」駅西口―鳩山ニュータウン 大東文化大学バス停 下車
・JR高崎線「鴻巣」駅西口下車 無料スクールバスで約35分
国士大多摩キャンパス体育館
・小田急多摩線・京王相模原線「永山」駅から「鶴川駅行」バスで「永山高校前」下車、徒歩5分
・小田急線「鶴川」駅から「永山駅行」バスで「永山高校前」下車、徒歩5分

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