接戦の末、準決勝敗退/関東大学選手権

 準決勝の今試合、選手、ベンチ、これまで以上に埋まった観客席すべてに緊張感が張りつめていた。そんな中、強いFWを擁する早大に本学は「全員ホッケー」(江端部門主将)で食らいつく。息をもつかせない激しい試合展開で1対1の大接戦となり、延長戦の末、早大に軍配が上がった。

 第1ピリオド3分01秒、DFをかわしながら土屋からのパスを江端部門主将が早大GKの左肩上へシュート。「変な緊張感からか練習での力が出せてない」(藤井監督)中で、明治が貴重な先制点をあげた。試合開始直後から、確かに早大の攻撃陣は光っていた。高いキープ力にスピード感のある攻撃――しかし、反則をとられながらも体を張り、全員でゴールを守る本学。12分29秒に1点を返されるもGK寺島(政経3)を中心に守りを固め、その後早大を0点に抑えた。

 第2ピリオド、第3ピリオドでは、明治がじっくりパスを回しながら攻め込む場面もあったが、なかなかシュートを打つことができず得点には結びつかなかった。「リバウンドからシュートもできてないし、それができないと点は取れない」(藤井監督)。しかし一方守備では、第1ピリオドの集中を切らすことなく守り抜き、絶えず攻撃をしかける早大に両ピリオドで得点を許さなかった。

 勝負はリンク上の人数はGKを除く4人で戦い、10分間のうちに先に得点したチームの勝利というサドンヴィクトリ方式の延長戦へ。時間が過ぎ、シュートが打たれるたびに熱が入る両チームの観客の歓声。そして3分06秒、ついに明治のゴールが割られてしまう。その場にうずくまる赤坂(政経3)。リンクに悔しさをぶつける寺島。その瞬間に延長戦が終了した。

 この準決勝は「(やりたいことが)練習ではできているのに試合でできない」(藤井監督)、「自分たちの力が半分出せたかどうか…」(江端部門主将)と試合内容、結果共に悔しさの残る試合となった。しかし早大相手にロースコアで戦えたこと、「“全員で戦う”というチームの方向性が示せた」(江端部門主将)ことで、まだ始まったばかりの新チームに光が差しているように感じられる。課題は「どれだけ試合で力が出せるか」(藤井監督)。残る春の1試合、そしてこれからのシーズンを、チーム全員が力を出し切って戦ってほしい。

[田中沙織]

◆今試合の出場選手◆

No. Name (C/A) Pos. Note
GK
31 寺島 悠介 GK 1年次から安定した守りを見せる明治の正GK
第1セット
56 山田 亮太 FW よく走りよく攻める注目ルーキー。武修館高出身の2008年U-18日本代表
14 江端 勇人 FW キープ力と得点力が持ち味の今年度アイスホッケー部門主将
61 土屋 輝幸 FW よく走り積極的なプレーヤー。2007U‐20世界選手権のキャプテン
71 楠本 剛浩 DF 2008年U-18日本代表の長身ルーキー。DFながら今回初出場で初ゴール
長岡 佑弥 DF 決定力のあるDF。白樺学園時代はキャプテン。今年度はアイスホッケー部門主務
第2セット
19 近藤 勝将 FW よく走るパワフルなFW。1年次から活躍
22 田中 遼 FW 1年次から主力として活躍。今試合でも2ゴール、3アシストと得点に貢献
39 午来 拓都 FW 2009年U-18日本代表キャプテンを務め、積極的に得点に絡む。午来建都の弟
坂田 駿 DF 大柄な体格で攻めにも参加できるパワーのあるプレーが魅力
21 赤坂 優輔 DF DFながら積極的なプレーを見せる
第3セット
88 外崎 裕将 FW 駒大苫小牧高出身。体格が大きく、キープ力のある選手
23 小原 卓朗 FW キープ力とルーキーらしいよく走るプレーが魅力。2009年U-18日本代表
18 古市 達也 FW センスのあるFW。積極的なプレーを見せる
10 本野 亮介 FW 北海道清水高出身ルーキー。性格もプレーも冷静。
15 奥平 将斗 DF 2008年U-18日本代表では常に1セットで出場。明治での活躍にも期待だ
第4セット
30 木谷 大介 FW 素早く、小柄ながら当たり強い。今年背番号10から30へ変更
11 角橋 裕樹 FW よく走り積極的なプレーが魅力。お父さんは元日本製紙クレインズのプレーヤー
20 牛来 建都 FW 体格のあるFW。今年弟の拓都(営1)が入部し兄弟での活躍に期待
16 石橋 寛大 DF ガッツのあるプレーでパックを追い、敵を追う
47 阿部 晃久 DF 昨年度はリーグ戦では2試合のみ出場だったが、今年は初試合から抜擢