新体制の下で連勝/全日本選手権

 高校、大学、社会人チームが入り乱れ、アイスホッケー日本一を争う本大会。梁取前部門主将(政経4)に代わり江端部門主将が率いる明治は初戦、高校生相手にわずか2点差での勝利というすっきりしない出だしとなった。

 青年クラブチーム・滋賀クラブとの2回戦は、昨日の反省を踏まえ「全員で勝つ!」(江端部門主将)と意気込んで臨んだ。その言葉通り明治は開始5分で3点を奪う猛攻を見せる。12:49には江端部門主将がディフェンディングゾーンから敵DFを抜き去りながら一気に駆け上がってゴールを決め、主将自らのファインプレーにチームは大いに盛り上がった。一方的な攻撃で滋賀クラブに反撃の機会を与えず、数度あったピンチもGK・上川(営1)がよく守って1失点に抑え、第1ピリオドを5点の大差で終えた。

 だが第2ピリオドに入ると、今回初出場の滋賀クラブが必死に反撃し、明治になかなか得点を許さない。14:41には明治の猛攻に、ここまでゴールを守ってきた滋賀クラブGK・新井が無念の負傷退場となったが、滋賀クラブはこれに動揺することもなく明治のこれ以上の得点を拒み続けた。ピリオド終了寸前の19:01に角橋が外崎と近藤のアシストを受けてゴールを決めるが、わずか24秒後に1点を返され、まさかの同点でピリオドを終えた。

 怒とうの反撃を見せた滋賀クラブだったが、わずか14人で戦ってきたため第3ピリオドに入るとさすがに疲労が隠せなくなる。この機を逃さず、明治は開始2分たらずで古市が先制。これを皮切りに角橋、江端部門主将と相次ぎ得点し、14:00にはパワープレーの状況で草森が大学初ゴールを決めた。これにはベンチから大歓声が上がり、草森には初ゴールのパックが記念に贈られた。「ゴールを決めた後、先輩から『(初ゴールの)パックを取ってこい』と言われ、角橋が取りにいってくれた」(草森)。

 疲労困ぱいの滋賀クラブに明治の勢いは止まらず、このあとも1分おきに連続得点を決めた。ところが18:37、先ほど負傷退場した新井に代わり出場したGK・小崎(滋賀クラブ)までもが、土屋の15点目のシュートを受けて負傷。辛そうな顔を見せた小崎だったが、すでに滋賀クラブには交代できるGKがおらず、気合いで続投。執念の守りを見せる小崎に明治はこれ以上の得点を阻まれ、そのまま試合終了を迎えた。

 江端新体制の下で初の大量得点での勝利に、試合後選手たちは円陣を組み、喜びの雄たけびをあげてリンクを後にした。続く3回戦で苫小牧市役所を破れば、アジアリーグ強豪の日本製紙クレインズとの対戦が実現する。「(プロのような強いチームとの試合を)経験できるとだいぶ違う」(江端部門主将)だけに、3回戦もこのままの勢いで突破したいところだ。

【参考】北海高アイスホッケー部
 北海高は北海道札幌市にある私立高校。アイスホッケー部は1923年(大正12年)創部で85年余の歴史を誇り、国内プロチームのほとんどで出身者が活躍している。明治でも今川前スケート部総合主将(商4)、島影(法4)、田中らが同校の出身。

【参考】滋賀クラブ
 滋賀県大津市に本拠を置くクラブチーム。およそ30年前に発足し、活動休止を経て2001年(平成13年)に活動を再開。国体滋賀県代表メンバーを中心に学生・社会人など22人が活躍する。コンセプトは「経験者だけの試合に勝つチーム」。近年は慢性的な選手不足に悩む。本大会には2005年(平成17年)・2006年(平成18年)に滋賀県選抜の母体として出場しており、単独では今回が初出場。

No. Name (C/A) Pos. Note
◆今試合の出場選手◆
GK
55 上川  巧 GK 常にホッケーに対してまじめな2008U‐20世界選手権ベストGK
第1セット
17 高橋皓平 FW 高身長をいかしたプレーが魅力。新チームで1セットに抜擢
14 江端勇人 C FW キープ力と得点力が持ち味の新主将。今回は主将自ら4得点の活躍
20 牛来建都 FW 体格のあるFW。新チームで1セットに抜擢
47 阿部晃久 DF リーグ戦では2試合のみ出場だったが、見事1セットに抜擢
長岡佑弥 DF 決定力のあるDF。白樺学園時代はキャプテン
第2セット
18 古市達也 FW センスのあるFW。積極的なプレーを見せる
22 田中  遼 FW 前年度リーグ戦では明治の得点王。今大会も2セットの要となるか
91 関戸大輔 FW 2007U‐20世界選手権に出場した一人。今回2セットでプレー
坂田  駿 A DF 大柄な体格で攻めにも参加できるパワーのあるプレーが魅力。新チームでAマークをつける
21 赤坂優輔 DF DFながら積極的なプレーを見せる
第3セット
88 外崎裕将 A FW 駒大苫小牧高出身。体格が大きく、キープ力のある選手。新チームでAマークをつける
11 角橋裕樹 FW お父さんは元日本製紙クレインズのプレーヤー
19 近藤勝将 FW よく走るパワフルなFW。今回3セットを支える
草森雅弥 DF 寡黙な攻撃派DF。当たり負けない強さが持ち味。今回大学初ゴール!
76 石橋寛太 DF ガッツのあるプレーでパックを追い、敵を追う
第4セット
10 木谷大介 FW 小柄な体格を生かしたスピードが売り
26 原顕太郎 FW 関東リーグ2回戦以来の出場
61 土屋輝幸 FW よく走り積極的なプレーヤー。2007U‐20世界選手権のキャプテン。今回は4セットの要として活躍
今坂文哉 DF 試合中声を張り上げるムードメーカー。試合には久々の出場
32 植木健介 DF 努力家のスケート部総合主務。試合には久々の出場

江端新体制は「調整型」

 チームの改革に精力的に取り組みながらも、あと一歩のところで引退となった梁取前部門主将に代わり、今年1年明治を率いる江端新部門主将。新体制で2試合を終え、今後のチームの戦い方について「去年は優勝とかいう以前に(インカレ)4位という結果だった。反則などによる自滅が多かったと思うので、今年はその点を意識して一試合一試合を大切に戦っていきたい」(江端部門主将)と語った。

 また、主将として部を引っ張っていく上での方針を「梁取さんは自分で引っ張っていくタイプだが、自分は人に頼るタイプ。事を進めるときは同期と十分に話し合ってから、下へ伝えていきたい」(江端部門主将)として、カリスマ的な面のあった梁取とは違い調整型のリーダーを目指す。下級生からも「(新体制は、)梁取さんとはまた違った感じでまとまっている」(角橋)と評判は上々だ。昨年はまさかの無冠に終わっただけに、新しい主将の下、今年こそは首位奪還を目指してほしい。

>> Next Game

2月12日(木)14:30~
3回戦 対苫小牧市役所(新横浜スケートセンター=JR横浜線、横浜市営地下鉄ブルーライン・新横浜駅北口から徒歩)