8年ぶりの準決勝敗退。4位に沈む/日本学生選手権

 大会3日目の準決勝対中大戦、会場中に試合終了を告げるブザーが鳴り響いた。かつての王者・明大アイスホッケー部門が、4位にまで陥落した瞬間。リンクを駆ける選手はもちろん、会場中の誰もが準決勝での明治敗退を予想していなかった。

 大会入り前の本学は今までにない調子できていた。「多分この1年で一番良い状態だった」(藤井監督)。しかしリンクのコンディションの悪さから思うようにいかない展開に3回戦目から苦戦を強いられる。「監督が全日本の人だから何かやってくるとは思った。ガチガチの組織プレーには正直戸惑ったけど、何とか勝てた」(梁取アイスホッケー部門主将・政経4)。辛勝という結果に顔をゆがめる選手たち。それでも「勝たなければいけない」(梁取部門主将)と、選手たち自身にもかつての王者としてのプレッシャーはあったのかもしれない。
 一夜明けての準決勝。相手は2年連続同じ中大だ。昨年、試合終了間際での逆転勝利に沸いた相手だった。「たまに落とすんだけど、インカレ前の練習試合のときボロ勝ちだった」(寺島・政経2)。普通にやれば勝てる…しかしここでまさかの番狂わせが起きる。開始10分までに一気に3失点。腰の不調から不安を残していた寺島に苦痛の表情が浮かぶ。「悔しかった」(寺島)。その後、GKがルーキーの加藤(政経1)に代わるも結果は敗北。「加藤もよく守ってくれたし、悔しいけど仕方ない」(梁取部門主将)。中大が喜びを爆発させる傍ら、事実を受け止めきれず呆然とする選手たち。あまりにも早すぎる敗退だった。
 そして続く、3位決定戦。相手はリーグ通して1勝も挙げられていない早大だった。先制点は明治が奪うも、その後立て続けに3失点し、苦しい戦況に追いやられる。試合終了30秒前、6人攻撃で1点を返しまさかの延長戦も考えられた。しかし、早大の最後の粘りの守りにゴールを割ることができず敗北。その瞬間、明治の4位が決まった。

 この1年、苦しい時期もあった。しかし「このチームで良かった」(外崎・政経3)という選手たちの表情を見れば、梁取部門主将を中心に築き上げたチームワークは本物だった。
 「明治は勝つことが当たり前だった」(土屋・営2)。かつての明治が作り上げたものは、いまや過去のものとなってしまったかもしれない。「優勝の経験というものは意外にも大きいもの。勝つための方法を体に染みこまされていることは選手たちに自信を与える。今の明治にはそれが薄れてきている」(藤井監督)。この2年と悔しさを味わった彼らだが、これまで以上に気持ちを引き締めなくては、勝つことも厳しい状況だ。

 来年度のインカレは連覇の絶たれた因縁の地・日光で行われる。この1年を胸に刻み、さらなる力を付けた「常勝明治」が、再び氷上に帰ってきてくれることを期待したい。

来年度 アイスホッケー部門役職

キャプテン(C) 江端勇人(法3)
アルターネットキャプテン(A) 坂田駿(政経3)
アルターネットキャプテン(A) 外崎裕将(政経3)
スケート部総合主務 植木健介(商3)