東洋大に黒星で優勝の希望消える/関東大学リーグ戦

 いつになく荒れた試合だった。優勝の可能性を消すまいと必死にチームで勝ちにいく明治と首位を死守したい東洋大。両校が激しくぶつかり合い、乱闘騒ぎも起こる中、勝ち星を挙げたのは東洋大だった。

 ピリピリした緊張感の中、先制点を奪ったのは東洋大。そこから第1ピリオド前半はほとんど勢いづいた東洋大に押され、明治ゴール側での展開となる。本学もゴール前までは持ち込むが、なかなか得点を返すことができない。後半になっても、ふとしたスキをつかれ、相手にGK寺島(政経2)との1対1の場面を許し、追加点を浴びる。「早いうちに点を取られたのと、2点目が痛かった」(監物コーチ)。

 力が入ってしまうか思われた第2ピリオドは、前ピリオドよりもいくらか落ち着いているように見えた。「1ピリも2ピリもリードされたけど、みんな諦めないでやろうって気持ちは常にあった」(江端)。開始55秒で3点目を奪われるも、「ベンチの中では『大丈夫だ』って声をかけてた」(監物コーチ)本学はついに9分55秒、坂田、高田からのパスで近藤が東洋大ゴールを割る。歓喜に沸く明治。ベンチからも観客席からも声援が飛び、チームを盛り立てた。明治が本来のプレーを取り戻し、パックの奪い合いが多くなるにつれて、両校の選手も熱くなっていた。そして残り時間3分を切ったころ、これが爆発し、リンク上でつかみ合いの乱闘が勃発。本学の赤坂と東洋大の斉藤がラッフィングでマイナーペナルティ×3回分という通常より重いペナルティ判定を受け、6分間の退場となった。それでも攻め込んでいた本学だったが、東洋の急襲でFW3人と梁取アイスホッケー部門主将(政経4)・GK寺島の対決を東洋大が制し、まさかの3点差に。最終1ピリオドを残し、大きい3点だった。

 しかし、第3ピリオド開始わずか16秒で近藤が決めた、本学の2点目は東洋大に傾きかけた雰囲気を吹き飛ばした。「(2ピリ後の)控え室も全然諦めてはなかった」(江端)。“まだ行ける!!”誰もが思ったその後8分、さらなる追加点に吠えながら集まろうとする選手たち――しかし、点灯しないゴールランプに鳴らないホイッスル。主審の判定は『ゴールならず』。まさかの判定に思わず、ベンチからも抗議が起こり、ゴールジャッジに怒りをぶつける梁取部門主将。その行動にミスコンダクトペナルティが科せられ10分間の退場、さらにベンチマイナーペナルティで代わりに牛来(政経2)が2分間の退場を余儀なくされてしまう。主将不在のチームに、追い打ちをかけるように東洋大キャプテンの小窪がノーアシストでゴール。再び3点差へ戻ってしまった。その後意地の1点を返すも、ラスト11秒に6人攻撃を仕掛けていた本学は、東洋大のパスに翻弄され守りきれず、ゴールを割られて、試合終了となった。

 着替えが終わり、控え室から目を赤くして出てきた選手たち。リーグ戦での優勝が完全になくなってしまったことに「本当に悔しいけど、東洋の方が一枚上手だったかもしれない」(江端)、「正直すぐに気持ちを切り替えるの難しいけど、最後の法政戦に向けて…」(田中)と悔しさを全面に表しつつも、この敗戦を次の法政戦・インカレにつなげようとしていた。さらに「やろうとしてることに近いことができた、いいゲームだった」(藤井監督)と、どん底の夏からここまできた選手たちなら、今シーズン最後のインカレへ向かって駆け上がっていけるに違いない。そのためにもリーグ戦最後の一戦、気を抜かず戦っていきたい。

[田中沙織]

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No. Name (C/A) Pos. Note
◆今試合の出場選手◆
GK
31 寺島悠介 GK 昨年度から安定した守りを見せる明治の正GK
第1セット
19 近藤勝将 FW よく走るパワフルなFW。1年次から1セットで活躍。今回2得点
14 江端勇人 FW キープ力と得点力が持ち味
16 高田昌虎 A FW 持ち前の走力とテクニックで果敢にゴールを目指す
77 梁取慎也 C DF センス抜群のキャプテン。シニア日本代表
坂田  駿 DF 大柄な体格で攻めにも参加できるパワーのあるプレーが魅力
第2セット
18 古市達也 FW センスのあるFW。積極的なプレーを見せる
61 土屋輝幸 FW よく走り積極的なプレーヤー。2007U‐20世界選手権のキャプテン
20 牛来建都 FW 体格のあるFW。今回2セットでプレー
長岡佑弥 DF 決定力のあるDF。白樺学園時代はキャプテン
21 赤坂優輔 DF DFながら積極的なプレーを見せる
第3セット
10 木谷大介 FW 小柄な体格を生かしたスピードが売り
39 草野  作 A FW 安定したプレーに定評がある
88 外崎裕将 FW 駒大苫小牧高出身。体格が大きく、キープ力のある選手
12 今川征治 DF 守りに定評のあるDF。北海時代はキャプテン、現在はスケート部総合主将
44 島影大希 DF 積極的なDFで攻撃にも参加
第4セット
22 田中  遼 FW 前年度リーグ戦では明治の得点王。今回は4セットを率いた
11 角橋裕樹 FW お父さんは元日本製紙クレインズのプレーヤー
17 高橋皓平 FW 高身長をいかしたプレーが魅力
76 石橋寛太 DF ガッツのあるプレーでパックを追い、敵を追う
30 金塚佑輔 DF 安定した守備でチームを支える

優勝消え、リーグ戦の行方は

 この敗戦で、明治の優勝の可能性は完全に消えた。残る法大戦に絶対に負けないことは当然だが、現在上位を走る東洋大と早大の直接対決の結果次第で、明治の順位も変わってくる。

 23日の東洋大対早大戦で東洋大が勝てば、明治と早大の勝ち点が並び、得失点差で上回る明治の準優勝が決まる。引き分けるか東洋大が敗れると早大のリーグ戦連覇が決まり、明治は3位まで沈む。

東洋大 早大 明大 法大 日大 中大 総勝ち点 得失点差
◆18日時点のDiv. I-A3回戦結果◆
東洋大 11・23 33 +29
早  大 11・23 32 +18
明  大 11・22 29 +24
法  大 11・22 19 -7
日  大 11・24 -40
中  大 11・24 -36

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11月22日(土)17:00~
対法大3回戦(DyDoドリンコアイスアリーナ=西武新宿線・東伏見駅前)