(25)シーズン後インタビュー 磯和大智


 今シーズンも多くの明大選手が大会を彩った。日本学生氷上選手権(インカレ)では男女アベック優勝を成し遂げ、ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪(ミラノ五輪)では佐藤駿(令8スケート部卒)、三浦佳生(政経3=目黒日大)が躍動した。記念すべき今シーズンに、選手は何を思ったのか。本インタビューでは、シーズン後の選手の声をお届けする。

(この取材は4月11日に行われたものです)

第3回は磯和大智(営2=京都両洋)のインタビューです。

――シーズンを振り返っていかがですか。
 「今シーズンはシニア1年目で、シーズン前までは自分がどこまで通用するのか分からない状態でした。ジュニアの頃までは言ってしまえば、ジャンプが跳べれば全日本(選手権)にも出られるという感じでしたが、シニアに上がると周りの選手がジャンプだけではなくスケーティングの面でも上手で、太刀打ちできなくて結構心に来るような1年だったかなと思います」

――今シーズンで一番思い出に残っている試合はありますか。
 「今シーズントリプルアクセルがブロック(大会)や東日本(選手権)で戻ってこなくて、シーズン1年を通して着氷できたのが最後の国民スポーツ大会(国スポ)のみでした。その中でも、シーズンの一番最後に感覚を取り戻せたというのが大きかったので国民スポーツ大会が一番心に残った試合です」

――トリプルアクセルの感覚を取り戻せたきっかけはありますか。
 「昨シーズンまでは、本当に意識しなくても、踏み込めば跳べるかなという感覚で跳んでいましたが、今シーズンそれがなくなってしまったので先生とも結構話して、いろいろやってはみたんですけどやはりできませんでした。その中でも、国民スポーツ大会が青森であって、たまたまそこのリンクが僕の滑りと合っていて本当に滑りやすかったです。少し難しいんですけどアクセルを跳ぶときにスキッドと言って、踏み込んだ足を止めるものがあって、そこのリンクが本当にたまたま自分にフィットしていたおかげで無意識にできました。アクセルは人によって(跳ぶ)タイプが違っていて、足を振り上げて跳ぶ選手もいれば、瞬発力で跳ぶ選手もいて自分はどちらかというと瞬発力で跳ぶ選手だと思っています。あとはスポーツって気持ちの面が大半を占めていると僕は思っているので、そこからは結構ビビリもせず、ちょっとずつですけど、結構感覚も戻ってきました。なのでこれといった要因みたいなものはあまりないのかなと思います」

――東日本選手権で4回転トーループを着氷した時も氷の相性が良かったとおっしゃっていました。やはり氷の状態はパフォーマンスにかなり影響しますか。
 「結構します。氷によって柔らかい硬いとかがあって、感覚でしかやっていないので、もうそこらへんは硬いからこうみたいなのはあまり分からないんですけど、リンクによってはちょっとプラスチックみたいだなみたいなことがあったり、ここのリンク跳ねるなみたいなことがあります。あそこ(山新スイミングアリーナ)も結構跳ねてくれるリンクでした。1本目のミスも、普段なら1本目の方が確率も良くて、2本目ミスをすることの方が多かったので、あそこのリンクでありがたかったじゃないですけど、本当に1本でも降りれてよかったです」

――国スポは丸山英希選手(法3=宇都宮短大付)と同じ栃木県代表で出場されていましたが、交流はありましたか。
 「普段も一緒に練習しているので、これといった特別なことはなくて、本当に一緒に頑張って出たという感じです」

――来シーズンの日本学生氷上競技選手権(インカレ)への出場意欲はありますか。
 「インカレは出たいんですけど、やはり明治大学は今年アベック優勝して本当に強い大学で来シーズンも自分の頑張り次第なので、本当に出たい気持ちはあるんですけど、勝てないと出られないので、出られるように頑張ります」

――今シーズン成長したところと課題をそれぞれ教えてください。
 「今シーズンはジャンプが跳べなくて、自分の気持ち的にもそこまで上がらないシーズンになってしまったので、成長した部分というのはほとんどないのかなと思っています。課題の方はメンタル面やリザルト見た時に、スケーティングの部分で点数が伸びてないのを実感しました。来シーズンはSP(ショートプログラム)、FS(フリースケーティング)ともに曲を変えることになるので、ジャンプというよりかはスケーティングを意識した演技をできたらなと思いました」

――プログラムは決まっているのでしょうか。
 「今SPの方はもう振り付けも終わっているんですけど、来シーズンからのルールがまだ出てなくて、多分FSの方に結構影響のあるルールになるのでそれが出てから作ろうかなと思っています」

――やってみたいプログラムはありますか。
 「言い方は悪いですけど、今までジュニアみたいな曲というか、自分の本当にただやりたい曲で作ってきたので、来シーズンからはFSはクラシック系の曲を使えたらなと思っています」

――国スポが終わってからの期間は何をされていましたか。
 「大学もなかったので、大阪の実家に帰っていました。大阪で振り付けもあったので、実家に帰りつつ振り付けもして、大学も始まるので今こっちに戻ってきたという感じです」

――大学生活1年間振り返っていかがですか。
 「勉強の方は特に心配なくできていて、そんなに勉強の面では苦労はしていないのかなと思います」

――来シーズンに向けてどんな練習をしていきたいですか。
 「今シーズンは本当にスケーティングの強化が大事で、振り付けをしてもらった時に、ステップの種類の一つであるチョクトーが本当に描けなくてずっとそこを指摘されることを繰り返していました。ステップ全体の流れも大事なんですけど、それよりも一つ一つを確実に踏むということをシーズンまでに完璧までとはいかなくても、レベルを取れるぐらいにはなりたいので練習します」

――以前いろいろな種類の4回転にチャレンジしたいとおっしゃっていました。練習の進捗としてはいかがですか。
 「スケート靴を今1年くらい使っていて、もう硬さもなくてそろそろ変えないといけなくなっていて、変えてからやろうと思っているのであまり進捗はないです」

――最後にファンの方へメッセージをお願いします。
 「来シーズンは絶対にインカレ、全日本に出るので応援よろしくお願いします」

――ありがとうございました。

[吉㟢帆奏]

※写真は本人提供