(23)シーズン後インタビュー 奥野友莉菜

 今シーズンも多くの明大選手が大会を彩った。日本学生氷上選手権(インカレ)では男女アベック優勝を成し遂げ、ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪(ミラノ五輪)では佐藤駿(令8スケート部卒)、三浦佳生(政経3=目黒日大)が躍動した。記念すべき今シーズンに、選手は何を思ったのか。本インタビューでは、シーズン後の選手の声をお届けする。

(この取材は4月7日に行われたものです)

第1回は奥野友莉菜(商2=駒場学園)のインタビューです。

――春休みはどのように過ごされましたか。
 「高橋大輔さんの滑走屋に今年も出させていただけることになって、半分くらいはそのリハーサルやショー本番に時間を費やしていました。(そうするとあまりオフはなかったのですか)気持ち的には滑走屋がオフみたいな感じで楽しく過ごしていました」

――滑走屋で共演した選手から感じたことや今後参考にしたいと思ったことはありますか。
 「新しく今回から一緒になった今関友梨香ちゃん(MFアカデミー)は今回最年少だったのですが、大輔さんたちの話を聞く時の姿勢や積極性に改めて刺激を受けて私も頑張らないとと思いました。あと、穂積乃愛ちゃん(早大)は自分を魅せる能力が高いなと今回のアイスショーでも思いました。大輔さんや哉中(村元)さん、佳菜子(村上)さんは曲がかかるまではすごく楽しそうな会話をしていても、曲がかかった瞬間にバチッと切り替えてしっかり世界観をつくり出していたので、そこのスイッチの切り替えに刺激を受けましたし、グッときました」

――今回福岡開催でしたが、福岡ならではのものを食べたり、楽しかったことなどはありますか。
 「今回は結構そういった時間を取っていただけたので、みんなでもつ鍋やラーメンを食べに行ったりとか、その他にもいろいろなところに行きました。帰る時に、最後にどうしてももう1回もつ鍋が食べたくて、1人で空港のカウンターでもつ鍋を食べて帰りました(笑)」

――もうすぐ大学2年生としての生活がスタートしますが、どんな1年にしたいですか。
 「学業面に関しては、3、4年生で楽をできるようにするために今年しっかりフルで単位を取れるようにしたいなと思っています。競技に関しては、ずっと前から全日本選手権でFS(フリースケーティング)に進むという目標を掲げているので、それに向けてシーズンオフから練習を積めるようにしていきたいです」

――同期の2人とはよくお話をされますか。
 「今は履修の話についてよくやり取りしています。これってこうだっけ、とか助け合ったりしています」

――オリンピックはご覧になられましたか。
 「見ました」

――感想があればお願いします。
 「あの舞台で滑っているってどういう気持ちなのかなと見ながら思っていましたし、そんな中ですごく安定感のある演技ができる佐藤選手の心の強さはやっぱりすごいなと思いました」

――今シーズンを全体的に振り返っていかがでしたか。
 「今シーズンは本当に自分でももう何が起こったか分からない状態のシーズンでした。東京選手権(ブロック)でのSP(ショートプログラム)落ちは、初めての辰巳のリンクでの試合で1番滑走だったこともあって、気合は十分で、夏の試合でも今までよりは仕上がっていましたし、今年は行けるのではないかなという心構えで行ったのですがあまりにも不本意すぎる結果でした。そこからあまり気持ちを切り替えることができなかったというのが今シーズンの反省です。シーズン最後の国スポまで結構出させていただけはしたのですが、どこかでまたブロックみたいになったらどうしようという心の不安があるまま試合に臨んでしまったので、しっかりしないとと思いました」

――東日本学生選手権(東インカレ)では上位にいらっしゃいましたが、その中でも気持ちは切り替えられず行ったという感じですか。
 「そうですね。いつもに比べて試合に対して気分が完全には乗っていない感じでした」

――今はもう気持ちを切り替えて練習していらっしゃいますか。
 「そうですね。もう結構吹っ切れはしました。また試合が近づいてきたら少し不安になったりすることはあるかもしれないのですが、今のところはもう過ぎたことだし、これ以上下がることはないし、いい方向に考えることはできています」

――1月に行われた初めての日本学生氷上競技選手権(インカレ)はいかがでしたか。
 「インカレもすごくみなさんの足を引っ張ってしまった内容で、自分としても自分の目指していたものとは程遠い結果になってしまったのですが、先輩方や同期にリンクサイドで声を出して応援していただけたことがすごく励みになりましたし、楽しかったです」

――明治×法政 on ICE 2026はいかがでしたか。
 「インカレと同じ感じで、いろいろな人にリンクサイドから応援してもらえて、自分の中で一番お気に入りのプログラムであるチャップリンをやってすごく楽しかったです」

――振付は宮本賢二先生ですか。
 「そうです。やはりこのプログラム好きだなと滑っていて思いました」

――どこが特に好きなどありますか。
 「全部なのですが、ステップが特に好きです。ステップに入る前の振付や、ずっと動いている感じがしんどいのですが楽しいです」

――来シーズンもプログラムは継続されますか。
 「SPは継続で、FSは変えます」

――FSの曲はもう決まっていますか。
 「決まっています。一昨日くらいまで振付してきました。小雀に捧げる歌という、宮原知子さんが2018、2019シーズンのSPで使っていた曲です」

――思い入れがある曲なのですか。
 「特に思い入れがあるというわけではないのですが、音楽を探しているときに、この曲で滑ったら絶対素敵だろうなと思って決めました」

――来シーズン挑戦したいことや、より磨きをかけたいと思う部分はありますか。
 「FSのジャンプが6本になると聞いているので、少し体力的に余裕が出てくると考えています。そのときに、今まで以上にジャンプ以外の部分で魅せる、演技の部分をもっと大きくできるのではないかなと思っています。ジャンプに関してはルッツループの練習を3年前からしていて、練習では着氷できることもたまにあるので、どこかで入れたいと考えています」

――来シーズンの目標をお願いいたします。
 「全日本選手権に出場して、FSに進出していい演技をすることが一つの目標です。あとはインカレに次も出場して、そこでしっかり学校に貢献できる結果を残すことが目標です」

――ありがとうございました

[川村暖]

※写真は本人提供