上林が選出 無失点で勝利貢献/DENSO CUP SOCCER第21回日韓(韓日)定期戦
全日本大学選抜と全韓国大学選抜が対戦した。日韓の代表選手たちが国を背負いしのぎを削る今大会。上林豪(商2=セレッソ大阪U―18)が全日本大学選抜として明大から唯一メンバーに選ばれた。上林はスタメンとして試合にフル出場。日本は1—0のクリーンシートで勝利をした。
韓国で開催された前回大会から6カ月経ち、今大会は日本の浦和駒場スタジアムへと戦いの舞台は移動。2月に行われた第37回デンソーカップチャレンジでの成績を評価基準に選手選考は行われ、4試合無失点の活躍で優秀選手賞を獲得した上林が明大からは唯一の全日本大学選抜へのメンバー入りを果たす。また前大会、前々大会とメンバーに選ばれた岡哲平(政経3=FC東京U―18)は選外となった。
(写真:得点後喜ぶ選手たち)
今まではホームチームが負けた経験はなく今大会も勝利が求められた中、上林は全日本大学選抜の守護神としてゴールマウスを守る。「日韓戦に出るにあたり全日本の大学を代表して出る責任と自覚を持って挑んだ。日本としての意地を示さないといけないという思いでピッチに立った」と宿敵相手に意気込み試合へ臨む。序盤こそ韓国がペースを握ったが次第に日本ペースに。試合が動いたのは53分。日本が左のCKを獲得してDFの高木践(阪南大)がヘディングで豪快に叩き込み得点を奪う。その一点を守り切って無失点で勝利をした。上林は試合中のコーチングを積極的に取ることでチームに活気をもたらした。「カウンターからの失点怖かった。自分たちボールを持っている時間が長かったので、そこの一瞬のスキを与えないようにそういう意識づけをするコーチングを意識した」。相手に攻め込まれる時間はあったものの決定的なチャンスを作らせることはなかった。
(写真:試合にフル出場した上林)
自身初の全日本大学選抜はクリーンシートでの試合終了を迎えGKにとっては理想的な展開で白星を飾った。そして2週間後の4月1日には関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)がいよいよ開幕。明大のシーズンがもうすぐ始まろうとしている。「去年まで明治が積み上げてきたものと、今年からやっている新しい取り組みを積み上げて見ている人が楽しめるようなサッカーをやっていきたい」と新シーズンへの期待をのぞかせた。個人としては「自分が全試合に出て、ベストイレブンも取りたい」と目標を掲げる。昨季はリーグ戦では優勝をしたものの、あと一歩でタイトルを逃すなどの悔しさが目立った。今大会で明大不動の守護神としてチームをけん引する覚悟を一層強めて新たなシーズンの飛躍を誓う。
[石田聖]
試合後のコメント
上林
――試合を振り返っていかがですか。
「シュートを打たれるようなピンチのシーンが全然なかった中でも集中して、前半に1本クロスにも出ました。そこは自分の持ち味を出せたと思います」
――キーパーから見て今日のチームはいかがでしたか。
「CBの2人がうまくて、落ち着いていて、非常にいいビルドアップもできましたし、スムーズなゲーム運びで非常に良かったと思います」
――代表活動全体を振り返っていかがでしたか。
「自分自身初めての全日本大学選抜で3年生中心ではありましたけれど、その中で2年の自分が入ることができて光栄に思いますし、その中でも遠慮することなく臆することなくチームの輪に入っていけたのでよかったです」
――自身のどこが評価されてスタメンに選ばれたと思いますか。
「韓国の対策として自分の武器でもあるクロスの対応を評価されて選んでいただいたと思います」
――この経験をどのように生かしていきたいですか。
「やはり明治の日々の活動が一番なので、自分が試合に出て今年チームとして掲げている5冠を簡単な道のりではないですけれど達成するために自分が中心に入れるようにチームに帰って頑張りたいです」
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