決勝進出者続々 各々の実力を発揮した大会に/日本選手権
日本競泳界の頂点を決める日本選手権が開催され、日本のトップスイマーたちを相手に明大勢が奮闘した。8月にアメリカで行われるパンパシフィック選手権、さらに9月に名古屋市で開催されるアジア選手権(競泳競技は東京)の代表選考会でもある今大会。明大からは成田実生(情コミ2=淑徳巣鴨)が 400メートル個人メドレーで優勝し、派遣標準記録を突破した。
◆3・19~22 日本選手権(東京アクアティクスセンター)
◆1日目
▼女子100メートルバタフライ
7位 木津喜 59秒64
▼女子200メートル個人メドレー
2位 成田 2分10秒14
◆2日目
▼女子200メートル自由形
7位 伊東 2分00秒82
▼男子200メートルバタフライ
3位 上川畑 1分54秒86
◆3日目
▼男子100メートル自由形
7位 スコット 49秒29
8位 餅田 49秒35
▼男子200メートル個人メドレー
4位 渡辺 1分57秒97
7位 加藤 1分59秒67
8位 阿部 2分01秒63
▼女子100メートル自由形
8位 伊東 56秒16
▼男子200メートル平泳ぎ
5位 吉田 2分10秒29
7位 川島 2分11秒49
8位 篠原 2分11秒52
◆4日目
▼男子100メートルバタフライ
7位 成嶋 51秒80
▼男子400メートル個人メドレー
6位 上川畑 4分13秒05
▼女子400メートル個人メドレー
1位 成田 4分35秒93
[1日目]
日本選手権が開幕し、明大勢は初日から複数種目で決勝に進出し、存在感を示した。
女子200メートル個人メドレーでは成田が2分10秒14で2位に入った。レース後は「タイムも切れず2位という結果で、すごく悔しい気持ちがいっぱい」と振り返り、悔しさから涙を見せた。「3種目で優勝して代表権」という目標を掲げて臨んだ中での結果に「代表権を獲ることは簡単じゃないと感じた」と現状を受け止める。それでも「この結果を無駄にせずに、残りの種目で必ず代表権と優勝を」と前を向いた。
女子100メートルバタフライでは木津喜一花(営4=淑徳巣鴨)が7位。予選からタイムを落とす形となり「感覚もあまり良くなかった」と振り返る。「練習は積めていたが、調整がうまくいかなかった」と課題を分析し「しっかり気持ちを切り替えて頑張りたい」と残るレースを見据えた。
[2日目]
男子種目で表彰台に立った。男子200メートルバタフライでは上川畑英(政経4=桐光学園)が1分54秒86で3位。「標準記録の突破を狙っていたので悔しい」としながらも「合宿や持久力強化のトレーニングの成果が出た」と手応えも口にした。長野での合宿を経て臨んだ今大会では「苦しさに耐える練習が生きた」とし、前半からレースに食らいつく泳ぎにつなげた。
女子200メートル自由形では伊東開耶(政経2=昭和学院)が7位。「4位に入りたかった」と悔しさをあらわにし「最低でも2分は切りたかった」と目標には届かなかった。「誰も予想していなかった結果を出したかった」と上位進出への強い思いを口にしつつ、「ラストを意識しすぎて前半が弱くなった」とレースの課題も挙げた。
[3日目]
9人が決勝に進出した大会3日目。100メートル自由形では田村真優(営3=目黒日大)が「試合前から調子が確実に上がっていた」と強気のレースでB決勝へ。課題であったスタートの改善も功を奏し、自己ベストに迫る泳ぎを見せB決勝で頂点に立った。
200メートル個人メドレーでは渡辺裕太(営4=日大藤沢)、加藤涼(政経3=中京大中京)、阿部力樹(政経2=日大藤沢)の3人が決勝へ駒を進めた。結果は渡辺が4位、加藤が6位、阿部が8位と表彰台には届かず。渡辺は「3位まで0.02秒差という結果でとても悔しい」と口惜しさを語った。
100メートル自由形はスコット龍海(情コミ4=湘南工科大付)と餅田凛太郎(法4=法政二)の2人が自己ベストを更新し決勝の舞台に。決勝でも自己ベストを上回り「100点に近い泳ぎができたと思う」(餅田)「同じ学校の(餅田)凛太郎と一緒に決勝で泳げてうれしい」(スコット)と笑顔でレースを終えた。
伊東は「朝のわりに体を動かせていた」と200メートル自由形に続き100メートル自由形でも決勝進出を果たした。強みである瞬発力を生かし、前半の50メートルを26秒台で泳ぐも「さすがにバテてしまった」と無念の8位に。それでも「より上を目指して世界選手権出場を目指す」とさらなる飛躍を誓った。
200メートル個人メドレーと同じく3枚決勝となった200メートル平泳ぎ。決勝は吉田悠真主将(農4=春日部共栄)、川島朝陽(商4=聖徳巣鴨)、篠原煌(政経3=湘南工科大付)がそれぞれ5位、7位、8位に。吉田は「目と鼻の先に代表クラスの選手がいるというレースは初めてでとても収穫になった」と花車優(TASC)、深沢大和(東急)の2人の国際大会メダリストが両サイドを泳ぐハイレベルな決勝で手ごたえを得る。一方で「2人に引っ張られて前半速く入りすぎた」とレースの課題も見つけた。また篠原は初めてとなる決勝の舞台。「観客が多くて緊張した」とレースを振り返った。さらに川島は「予選でベストを出せていたので決勝でもさらに大幅にベストを更新して(吉田)悠真に勝ちたかった」と予選からタイムを落としてしまった悔しさを吐露した。それぞれが課題を見つけるも明大の平泳ぎの層の厚さが見える試合となった。
1日目の200メートル個人メドレーで優勝を逃した成田は200メートル背泳ぎに出場した。結果はまたも2位と初日の雪辱を果たせず。「今日は最後『早く壁が来ないかな』という感じだった」とレースを振り返った。「明日は自分の強い気持ちが表れるレースができるように」と本命の400メートル個人メドレーでの3連覇を狙う。
[4日目]
成田が得意の400メートル個人メドレーで今大会初の優勝を果たした。最初のバタフライで3位につけると、後半の平泳ぎでスピードをつけ250メートルのターンでトップに踊り出る。そのままリードを守り切り、1位フィニッシュ。4分35秒93でパンパシフィック選手権とアジア大会の派遣標準記録も突破した。
また、100メートルバタフライで成嶋義徳(政経4=八王子学園八王子)が7位、400メートル個人メドレーで上川畑が6位に。成嶋は自身の泳ぎに手応えを感じつつも「インターナショナルの記録が51秒58となっているので、そこを破れるように特にラスト15メートルの泳ぎをしっかりしていこうと思う」と3か月後に控える同大会へ標準を合わせていく。
各々が全力を尽くした今大会。納得する結果を出せた選手もいたが、そうでない選手もいた。次回の日本選手権は約3カ月後の6月開催となる。異例の短期間開催だが、結果を残すことはできるのか。今後の明大水泳部に期待が高まる。
[杉本菜緒、寺井和奏、藤岡千佳]
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