名門関西学大相手に惜敗。新たな課題見える/関西学大定期戦

 毎年の恒例となっている関西学大との定期戦。5月に予定されていた慶大との定期戦が中止となったこともあり、今回が今季の初陣となる明大グリフィンズ。秋のリーグ戦に向けて、現段階でのチームの仕上がりを明確に把握するためにも重要な一戦であることは言うまでもない。昨年の定期戦で完全に抑え込まれた強豪相手に、グリフィンズは先制して善戦を繰り広げるも、後半に流れを手繰り寄せることができず、一歩及ばず悔しい敗戦を喫した。

 グリフィンズのレシーブで始まったこの試合。序盤に主導権を握ったのはグリフィンズであった。パスを効果的に駆使しながらじわじわとヤードを稼いでいく関西学大に対し、DB#27枝崎(政経4)がインターセプトで攻撃権を得ると、RB#31川上(商4)が右サイドに切り込み、相手ディフェンスをかわしながら86ヤードを独走。タッチダウンを奪い幸先よく先制する。その後もパスを通されゴール前まで攻められるが、DB#13岩下(営4)のインターセプトで敵陣35ヤードまでリターンし局面を乗り切る。このまま突き放していきたいグリフィンズであったが、第2クォーターではパスのミスなどが目立ち、岩下の二つのインターセプトもむなしく、得点を積み上げられなかった。それでも、ディフェンス陣の踏ん張りもあり、7-0と得点を許すことなく前半を折り返す。

 この試合のターニングポイントとなった後半の第3クォータ―。前半までと打って変わって、流れを完全に相手に明け渡してしまう。まず、中央ランをエンドゾーンでタックルされセーフティーで2点を許してしまう。その後もゲインを刻んでいく関西学大に対し成すすべのないグリフィンズディフェンズ陣は、ゴール前で中央を何度も突かれタッチダウンを奪われ7-9となり逆転を許してしまう。8分にも、インターセプトをリターンされ再びタッチダウン。7-16と突き放される展開になってしまう。

 何としても逆転したい第4クォーター。グリフィンズは勝利への執念をみせる。開始早々ルーキーのQB#16廣瀬(商1)のパスがTE#92松本(商3)に渡り、そのままエンドゾーンへ持ち込みタッチダウンを決め14-16に。その後、相手にフィールドゴールを二つ決められるも、ラストまで攻撃の手を緩めることなく、残り数秒であわやタッチダウンパスというところまでいくが、そこで試合終了。「勝てた試合だった」(松本)と、名門相手にあと一歩の所まで来ただけに、悔しさをにじませる敗戦となった。

 柳、廣瀬、佐々木、赤津らのルーキーたちも出場した今回の定期戦。「いい負け。次につながる負け」(中島・政経4)と言うように、これからのチームの課題をいい意味で露呈させてくれた試合になったようだ。「自分たちがカバーしていかないと」(松本)と1年生に気を配る上級生。「自分がゲームを作る」(廣瀬)と強い気持ちを見せるルーキー。この二つがかみ合った時のチームの爆発力に期待を寄せずにはいられない。

☆試合後のコメント☆
岩崎監督

「練習でできていない部分が出た。タックル、パス精度、OLのブロックもしつこさが足りない。前半戦のリードは相手のミス。慶大戦がなくなったのはかなり痛い。今日出たミスを立大戦で修正していきたい」。

関コーチ(平23政経卒)
「初戦にしては収穫があった。カバー、集中力があった。試合での反省を生かして一つ一つのプレーの質を上げていければいい」。

安田コーチ
「痛いミスが多かったが、勝ちへの貪欲さを見せてもらった。岩下、長田、柳、佐々木とディフェンスはよく頑張っていた」。

川上
「オフェンス陣が足を引っ張ってしまった。まとまりかけていた。大事なところでのスナップミスが痛かった。まだまだ。ここで満足していては駄目。立大戦では4年生としての余裕がほしい」。

鈴木(康・商2)
「相手のスピードが予想以上に速かった。デビュー戦でパスキャッチできたことはうれしかったが、ディフェンスがつくってくれた流れを止めてしまった。立大戦では縦へのロングパスを見せる」。

櫻井(商4)
「詰めが甘い。勝てた試合だっただけに、残念だが負けは負け。広瀬は練習でできたこと以上のことをやってくれた。立大戦は内容にこだわりたい」。

鈴木(謙・法3)
「ディフェンスに助けられる形になったのが駄目だった。今日の出来は30点」。

金田(政経2)
「ハンドテクニックのバリエーションやキッキンングがいまいちで、自分の足りないところが見つかった。埋めるように努力していく。関西学大のラインはデカいし、腕が長い。超えていけるように頑張ります。関西学大のラインとの差は個人能力とパワー。スピードはこっちの方があると思う。立大戦に向けて今回の試合を糧にしていきたい」。

森野(営4)
「ディフェンスが取れるところで取れていないのが敗因。持ってけるところで持っていけないし、インターセプトしてもタッチダウンにつなげられていない。自分たちのプレーができていないということはなかったけど、突き詰めていかないと。できてたことも多かったけど、レシーバーだったらブロックだったりとかできていないところもあった。立大戦に向けて今日で変わるのが大事。ブロックが皆の課題。勝つのもそうだけど、内容にもこだわっていい試合をしたい」。

松本
「勝てた試合だった。負けて悔しいし、もったいない。(第4Qのタッチダウンパスは)オフェンス全員であそこまでいけた結果だと思う。関西学大相手にやれて良かった。(反省は)ディフェンスが止めてもオフェンスが取れないところ。立大戦に向けて勝つことを前提に、ディフェンスでランを出すことやブロックを意識したい。(QB#16廣瀬は)まだ1年生だし、ミスはしょうがない。自分たちがカバーしていかないと。でも1年生なのに気持ちが強くてやりやすい。本番に強いと思う」。

中島
「勝ち試合だった。オフェンスの人に迷惑を掛けたと思う。キックも外したし申し訳ない。でも関西学大相手にでもやれたから、いい負け、次につながる負けだと思う。攻め切れないという今日の反省を次につなげたい。自分の役割を果たすことと、1年生QBに気負いさせないように。秋のリーグ戦にいい形でつなげられるようにしたい」。
 
佐々木(政経1)
「まだまだです。経験不足。自分の力を出し切れていなかった部分が多い。でも、今の実力でもここまでできることが分かった。関西学大は当たりが強いわけではないが、でかくてうまい。RBが重くて一発では無理だった。ラインとの連携はできている。自分の役割はできたと思う。前半は0点に抑えたが岩下さんのおかげが大きい。みんながやることをやった結果。(立大戦に向けて)出られたらしっかりやって0点に抑えたい」。