44年ぶり1部昇格!チーム全員でつかんだ勝利/関東大学秋季リーグ1部2部入替戦
勝って勢いをつけたい第1シングルスには末松(政経2)が出場。序盤から相手のコースを狙ったショットに揺さぶられ、ラリーの応酬でも粘り切れない。結局、10-21と大きく点差をつけられ第1セットを取られてしまう。しかし、ここから末松が意地を見せる。「アドレナリンが出てた!」(末松)という2セット目に入ると本来の調子を取り戻し、次々とスマッシュやプッシュを決めていく。相手のミスも手伝い、試合は明大ペースに。相手の追い上げを振り切りこのセットを奪うと、そのまま第3セットも、果敢に攻めていき奪取。大事な第1ゲームを勝ち取った。
続く第2シングルスに出場したのは橋本(政経2)だ。鈴木監督も「安定している」と期待を寄せる注目株だが、空振りやネット際でのミスを連発しストレート負けを喫してしまう。
このまま流れを相手に渡すわけにはいかない明大。「絶対勝たなきゃ」(成田主将・法4)と、第3ゲームに臨んだのは成田主将・小野寺(法3)ペア。ミスも少なく安定したプレーを見せ、危なげなく1セット目を先取。しかし2セット目は終始相手の攻撃に対応しきれず3セット目へ。得点を取っては取られるという緊迫したゲーム展開だったが「もう最後だから」(成田主将)と必死にシャトルに食らいつき、このセットを競り勝った。上級生が実力を見せつけた試合だった。
チームカウント2-1と1部昇格へ王手をかけた明大。この場面でコートへ向かうは第2ダブルスの岩見(商3)・中木(商1)ペアだ。なんとかここで1部昇格を決めたいところだったが、激しいラリーの応酬が続き、なかなか得点が入らない。負ければ後がない筑波大にスマッシュをことごとく拾われ、苦しい試合となった。結局、粘る相手を振り切ることができず、敗戦。チームカウント2-2となり最終シングルスの田渕(文3)に全てが託された。
1部昇格か、2部残留か。この試合で全てが決まるということで「緊張した」(田渕)というが、それを全く感じさせず序盤からどんどん強気で攻めていった田渕。その力強いショットはメンバーだけでなく周りの観客からも歓声が上がったほどだ。途中で相手に追い上げられるも逃げ切り、1セット目を取った。
運命の2セット目。見守るメンバーの応援も最高潮に達した。ヘアピンなど小技を織り交ぜながら、高めに上がったシャトルは逃さずたたきこみ、相手を圧倒。20-8と大量リードを奪いセットポイントを迎えた。あと1点で1部昇格――。最後は渾身の力をこめたジャンピングスマッシュで試合を決めた。勝利が決まった瞬間、思わず田渕はコート内で倒れ込み、周りのメンバーは抱き合って勝利を喜んだ。
試合後、最後のリーグ戦を最高の形で終えた成田主将は「素直にうれしい!」と満面の笑顔を見せた。長年の夢が遂に実現したのは「チーム一丸となったから」(末松)。試合に出てない選手も声を枯らして応援し、その声は「後押しになった」(田渕)と出場メンバーにもしっかり届いたようだ。まさに全員で勝ち取った1部昇格となった。
しかし、「次からはもっと周りのレベルも上がるからプレッシャーも感じる」(小野寺)と特に3年生は早くも次の舞台での戦いを意識し始めている。
44年越しの夢を叶えたバドミントン部。本当の戦いはここからだ。今度は来年の春季リーグで新たな目標である「1部優勝」を達成し、歓喜に満ちた彼らの笑顔を見るのが楽しみだ。
~試合後選手コメント~
成田主将
「1部に上がれて本当にうれしい。自分は今日は調子があまり良くなかったが、
勝てたのは最後のリーグだからという気持ちと応援のおかげ。バドミントンは個人プレーだけど全員でゲームして全員で勝った試合だと思う」。
末松
「ずっと2部だったから今年から1部への高い意識を持ってやってきた。試合中は応援がすごくてチーム一丸となって戦った感じがした。今後は1部上位という高い目標を持ってやっていきたい」。
田渕
「(1部昇格は)夢みたい。信じられない。(チームカウント)2-2という大事なところで出て、できれば自分の前で決めてほしかったが、やるしかないという気持ちで挑んだ。チームが一つになったから1部昇格できたと思う」。
小野寺
「全然実感がない。1部昇格はチームが一致団結して本気で(1部に)上がりたいという気持ちがそうさせたんだと思う。うれしい反面、次は自分がキャプテンだし、周りのレベルも上がるしプレッシャーもある。今後は1部優勝を目指していきたい」。
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