今後に不安の残る僅差の勝利/関東大学1部リーグ戦

 グリフィンズのキックオフで始まった試合。春からの課題であったディフェンス陣は、ラインが機能するなど上々の立ち上がりを見せる。オフェンス陣もRB#5高松(政経2)、#31川上(商3)らが小刻みなランでゲインを重ねつつ、要所でミドルパスやショートパスを織り交ぜ敵陣を陥れる。グリフィンズは連続のダウン更新で攻撃権を譲らず7:19、RB高松の25ヤードTDランで先制点を獲得。その後もDL陣がラッシャーズのバックス陣にプレッシャーをかけ続け、攻守両面でラッシャーズを圧倒する。さらに11:13、QB#11田中(蔵・政経4)からWR#18鈴木(法2)へのTDパスが決まり追加点。14-0で 1Qを終える。しかし、前節までの相手とは格の違うラッシャーズ。早々に攻撃にアジャストし、2Qに入ると一転、グリフィンズのゲインが鈍り始める。ダウン更新こそ続くものの、あと1本が出ず得点につながらない。さらにはラッシャーズのパスターゲットががら空きになる場面が見られるなど好調な出だしであったディフェンスにも陰りが見え始めると、リーグ戦ここまでほとんど無かったパントに持ち込まれる場面も増え、結局追加点を決められないまま前半を終える。
 
 後半に入ってもこう着状態は続き、3Qも互いに無得点に終わる。14点差のまま最終クォーターに入ると直後の1:29、加藤主将の40ヤードのランプレーから最後は川上が5ヤードを押し込みタッチダウン。ようやく追加点を奪い21-0とし、このまま勢いに乗りたいグリフィンズであったが、直後にQB#17吉川(立大)にサイドラインを駆け上がられ74ヤードのTDランを喫してしまう。その後再び川上のTDランで得点を加え28-7とするが、試合終了間際の11:37、加藤主将のパントがブロックされ、リカバーしたDL#54上野(立大)にそのまま17ヤードを走られ痛恨の失点。ファウルの多発や審判の不可解なジャッジなどもあり後味の悪い試合となってしまった。

 ふがいない試合内容に岩崎監督は「ひどすぎる。練習の取り組み方やコンディションの調整などを見てもとても上位校とやれる状態ではない。一から出直し」と怒り心頭。加藤主将も「ミスへの甘さが出てしまった。気持ちでやるフットボールを忘れ、がむしゃらさに欠けていた。次までにすべてにおいて改善しなければならない」と反省しきりだった。
 
 関東学大戦までの2週間で、どれだけチームを状態を改善させられるか。次の試合がリーグ戦のターニングポイントといっても過言ではないだろう。10月9日はグリフィンズのホームカミングデー。大勢のグリフィンズファンの前で圧倒的な力を見せてほしい。

☆試合後のコメント☆

岩崎監督
「ひどすぎる。練習への取り組み方からコンディションまで。とても上位校とやれる状態ではない。選手たちが苦労を知らなすぎる。一から出直し。(オフェンスは)スピードがなさ過ぎる。明治にスピードが無かったらどこで勝負するというのか。(ディフェンスは)一発で持っていかれるシーンがあった(4Qの75yTDラン)。今までこんな事は無かった。ボールキャリアーではなくブロッカーに当たりに行っている。これでは全く意味が無い。向こう(ラッシャーズ)の方が意識が高い。最後までやる気が途切れていなかった。(チーム全体に関して)『自分がやってやろう』という選手が全然いない。みんな他人任せになっている。(審判の不可解なジャッジについては)流れだからしょうがない。そういう場面で選手たちは冷静さを失ってはいけない。今日の様子を見ていると、あそこで選手たちの頭が真っ白になってしまっていたのだろう。まずは何よりも取り組む姿勢から改めなければならない」

加藤主将
「オフェンスが最後までだらしなくて機能しておらず、ディフェンスにリズムを与えられなかった。立教は格が違うことを認識して、練習から気持ちを高めて取 り組んでいたが、ミスへの甘さが出てしまった。気持ちでやるフットボールを忘れていた、がむしゃらさが欠けていた。(監督の『自分が決めてやるという選手 がい ない』ことに関して)それは監督からも言われていた。後輩の進むべき道をしめせてない4年生の責任だ。(関東学大戦に向けて)すべてにおいて改善しなければならない。取り組み方も重要」

田中(蔵)
「(プレイ中に相手ラインマンと接触した)足は大丈夫。前半の終わりにミスで攻撃を潰したせいで悪い流れを後半ににも引き継いでしまった。ファウルは一生懸命やった中でのファウルなので大して気にしていない。そこからどうつなぐか。プレイコールはパスを無理やり行きすぎた。ショートが多く出たのは開いていたから。もっと頑張ります」

稲見(政経4)
「(インターセプトについて)DFリーダーとして声だけじゃなく、プレーでも引っ張りたかった。DF全体では、リーグ戦に慣れて落ち着いてきたので今日はやりやすかった。OFのミスの後にバタバタしてそのまま持っていかれることが一番こわかったが、そこを防げてよかった。レベルが上がったと思う。一本取られたが、勝ったので嬉しい。細かいイージーミスと前回から一発で持っていかれることがあるので、それをなくすことが課題。相手を壊すくらいの明治らしいタックルをもっと突き詰めていきたい」

堀(政経4)
「課題がたくさんある。自分たちのミスで流れを逃した。このままでは先が見えない。前半良かったがアジャストされてしまった。ファウルと自滅でリズムを失ってしまった。個人個人の勝利への意識が足りない。勝負決まっても全力でやらなきゃここに来ている意味は無い。オフェンスは11人で前進しなきゃいけない。「出るべくして出た」という状況を作って前進しなければ意味が無い。個人の頑張りはそこから生きてくる。ここまでくればもう気持ちでやるしかない。ひとりひとりが「俺が出すんだ」という気持ちでやる。次の試合がその気持ちを確認するチャンス。「戦う集団」を作らなければならない。「他人任せ」という現状を「信頼関係」という形でうまく昇華させたい」

関(政経4)
「一瞬の隙が出た。集中力が欠ける部分が多かった。追求しなければ。日頃の練習でもっとやらなきゃいけない。4年の取り組みが甘かった。ケガ人が多いので選手層が厚くならないと。11人全員が一本目という意識で望みたい。これから上との戦いになるが今のままでは泣きを見ることになる。2週間の取り組みが鍵を握ると思う。4年のリーダーシップを発揮できるように。DFは徐々に良くなってきた。バックスも。下級生もシーズン中良くなってくれるはず」

高橋(輝・法3)
「1stシリーズでパントを蹴らせることができなかったのが反省点。(第4クォーターに)QBに1発でもって行かれることが想定できていなかった。(ディフェンス陣は)初戦から上がってきてはいるがチームが同じ方向を向いていないのが現状。『11人で守る』というディフェンスのモットーを実行できなかった。1人がいいプレーをするのではなく、全員で止めに行くという考え方は変わらない。ディフェンスにもスターがいないし、チーム全体を見てもスターがいない。だからこそ代替わりしてからチーム全体で『基本』に忠実にやるように心がけてきた。勝利に満足することなく戦っていきたい。(関東学大に関して)1年の時戦って、「いやらしいオフェンスをしてくるな」という印象がある。ディフェンスがゼロに抑えれば絶対に負けることは無い。ディフェンスからゲームメイクをしていきたい。(今シーズンの注目選手である関東学大のTE#7加藤について)対策はやっている。関東学大はプレーアクションパス(ランプレーと見せかけたパスプレー)で加藤(関東学大)をパスターゲットにすると思うので、そこでプレッシャーを掛けられるかが重要になってくる」

高松
「DFが止めてくれたのでOFとしても楽だった。RBとしては一発で持っていけなかったこと、安定したドライブができなかったことが反省点。個人的には前半はそこそこ稼げていたが、後半はスクリメージラインまでのスピードが落ちていた。今日は予想以上に得点が少なかった。OFラインのドライブ、WRのキャッチミス、RBの穴の見極めが原因。なめていたわけではなかったが、どこかに気のゆるみがあ
ったことがミスの多発につながった。次も油断できる相手ではない。この試合を反省にして、パントを蹴らないOFを目指したい」

鈴木
「レシーバーのミスでチームの足を引っ張ってしまった。パスを生かす戦い方ができていなかった。2週間の間でパス・パスユニットを生かす練習をしたい」

Next Game
10月9日 対関東学大ハリケーンズ戦
13:45kick off
アミノバイタルフィールド(京王線飛田給駅より徒歩5分)
この日は明大グリフィンズホームカミングデーが開催されます。この機会にぜひ一度生でグリフィンズのフットボールをご覧ください!

[加藤祐輔]

明大 立大
◆立大戦スコア◆
タッチダウン
P.A.T. (1点)回数-成功 4-4 2-2
(2点)回数-成功 0-0 0-0
フィールドゴール 回数-成功 1-0 0-0
セイフティ
1stダウン(ラン-パス-反則) 23(14-8-1) 13(7-5-1)
パス 試投-成功-INT 25-11-0 26-11-1
獲得ヤード 118 100
ラン 回数-獲得ヤード 47-330 29-153
攻撃 回数-獲得ヤード 72-448 55-253
反則 回数-喪失ヤード 7-65 1-15
ファンブル 回数-喪失回数 1-1 2-1
3rd DOWN CONV. 54% 7/13 8%1/12
4th DOWN CONV. 100% 1/1 50% 1/2
ボール所有時間 26:29 21:31