【競走】遠かった箱根路 失速相次ぎ本選逃す/東京箱根間往復大学駅伝競走予選会

2026.10.18

 「第14位、明治大学」。秋晴れの立川に響いたアナウンスが、厳しい現実を突きつけた。充実した夏合宿を経て、3年ぶりの本選復帰を目指し挑んだ箱根駅伝予選会(箱根予選)。しかし目標としていた5位には遠く及ばず、ボーダーラインと約4分の大差に終わった。紫紺の襷(たすき)が箱根路を駆けることはまたしてもかなわなかった。

◆10・17 第103回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会(陸上自衛隊立川駐屯地〜立川市街地〜国営昭和記念公園)

明大——14位 10時間44分6秒

 気温の上昇と風が影響したのか、明大にとっては好都合なスローペースで始まった箱根予選。持ちタイムが頭一つ抜けている大湊柊翔(情コミ4=学法石川)と阿部宥人(政経2=西武台千葉)が前方の集団につけ、成合洸琉(情コミ3=宮崎日大)がそれを追走。後方では綾一輝(理工4=八千代松陰)を中心に1キロ3分ペースを刻む大集団に分かれてレースを進めた。5キロ、10キロ地点では全体12位とまずまずの位置につけるも、明大の走りは想定通りのように見えた。

 しかし後半に差し掛かり、一定のペースを維持していた後方集団が徐々に崩れ始めた。前方でも成合がポジションを落とし、苦しい展開となる。「公園に入ってから勝負したい」(大江秀弥・法1=春日部)と選手たちがポイントに挙げていた15キロ以降も大湊、阿部を除く多くの選手がペースを落とした。射場雄太朗長距離コーチは「18.5キロの地点で我々はもう足が動いていない状態で、後半勝負と言いつつも勝負できなかったところが今回の結果」と振り返った。阿部が全体19位、大湊が全体24位と共に1時間2分台で力を示すも、それ以降の選手はチーム全体の目安としていた1時間3分30秒の設定から大きく遅れる結果となった。後半のスタミナとスピード、中間層の厚みがチーム全体の課題として浮き彫りになった。

 夏合宿で順調に強化を図り、ベストに近いメンバーをそろえて臨んだ明大。例年以上に予選突破への期待が高まっていただけに、突きつけられた現実はあまりにも重いものだった。この結果を選手や監督、コーチ陣はどう受け止めるのか。

 箱根路への道は断たれたが、MARCH対抗戦や上尾シティハーフマラソンなど、力を示す舞台はまだ残されている。この悔しさを糧に再起を図れるか。明大の真価が問われている。

[木村聡]

※後日、レース後の選手と指導陣のインタビューを競走部特集記事『紫紺維新』にて掲載いたします。