【拳法】山田が悲願の初優勝! 個人三冠で日本拳法の頂点へ/総合選手権
年代別に日本拳法最強の名をかけて競い合う国内最高峰の個人選手権・総合選手権が開催され、明大からは成年の部に5人が出場した。体格が一回り以上大きい外国人や自衛隊員を相手に苦戦を強いられる中、山田太粋(法3=岩槻)は着実に勝ちを重ね決勝へと駒を進める。決勝では昨年度の王者と対戦し、一本を先取すると最後は面突きで優勝を決めた。
◆9・27 総合選手権(Asueアリーナ大阪)
▼成年の部
山田――1位
土屋――4回戦敗退
大谷――3回戦敗退
森――3回戦敗退
児玉幹――2回戦敗退
昨年度、この大会の高校の部で優勝を果たした森悠真(文1=高松桜井)は1回戦から登場し、落ち着いた試合運びで3回戦まで勝ち上がる。3回戦の相手は前回大会で成年の部準優勝の松山翔太(自衛隊信太山)。「スピードを生かして戦うことを意識したが、技術の差を感じた」(森)と、中盤まで互角の戦いを見せるも立て続けに突きを決められ惜しくも敗北を喫する。
開催地大阪出身の児玉幹大(法2=利晶学園大阪立命館)は1回戦から、土屋泰生(文3=関西福祉科学大)、大谷流生主将(法4=大商大堺)は2回戦から登場。児玉幹、大谷は初戦を制し続く対戦でも果敢に相手を攻めたが両者とも敗退。一昨年度に最年少優勝を飾った土屋は危なげなく駒を進めるも4回戦では相手の流れを止めることができずここで姿を消すこととなった。
堂々たる戦いぶりを見せたのが山田だ。シードで2回戦から登場した山田は初戦「体がガチガチだし、ふわふわした状態だった」と言うように終盤まで両者のにらみ合いが続く中、相手に先制を許す。後がない山田は積極的に攻撃を仕掛け面突きを決め土壇場で同点に追いつき、判定の結果次戦へと駒を進める。3、4回戦は堅実に勝ち星を重ね迎えた準々決勝、相手は昨年度まで明大で一緒にプレーをした山田建斗(令8文卒・現尾張支部)だったが、先に一本を取り最後まで相手の反撃を許さず準決勝へ勝ち上がると、二本の面突きを決める圧倒的な強さを見せ決勝へと進出する。迎えた決勝、前回大会王者を相手に開始57秒、鋭い突きが決まり一本を先取する。その後は膠着(こうちゃく)状態が続いたが、残り4秒、相手の頭部への突きが決まった。この瞬間、総合選手権王者の栄光をつかんだ。今年度、山田はここまで全日本体重別選手権、東日本学生個人選手権でも頂点に輝いており、今大会で個人三冠を達成するという快挙を成し遂げた。今年度の飛躍について山田は「技術やフィジカルというところではなく、メンタルの部分から鍛えた。去年は全ての試合で気負ってしまって思うような結果が出てこなかったので、今年は気負うことなく、常にリラックスした状態で試合に臨むことができて、そこが多くの試合で勝てたことにつながっている」と語った。
大会を終えたばかりだが、これから東日本大学選手権や全日本学生個人選手権さらには全日本学生選手権といった重要な大会も控えている。日本ナンバー1拳士・山田を始め、粒ぞろいの選手が集まる明大拳法部の他を寄せつけないチームワークにも注目していきたい。
[後藤万緒]
試合後のコメント
山田
——優勝が決まった瞬間はどんな気持ちでしたか。
「小学1年生から日本拳法をやっていて、初めて全日本のタイトルを取ることができたので本当にうれしいです」
——決勝で昨年度のチャンピオンから二本取れた要因は何ですか。
「明治のみんながこういうふうに動いた方がいいよ、相手はこう来るよっていうのをずっと言ってくれていて、試合中も前に出ろと声をかけてくれたので、その通りに動いたら勝てたという感じで本当に明治のみんなには感謝しかないです。(一番響いたアドバイスは)前手をずっと押さえて常に圧をかけた方がいいという泰生からのアドバイスかなと思います」
森
——今日の大会を振り返ってみていかがでしたか。
「土屋先輩が1年生で優勝したので自分も去年の高校の部チャンピオンとして優勝したいなという気持ちもありましたが、やはり去年の準優勝の相手には全然力及ばなくてまだまだだなというのを痛感しました」
——山田選手の優勝をどのように見ていましたか。
「もちろん応援していたし、一番大好きな先輩なので優勝した時すごくうれしかったのですが、自分が同じDブロックというのもあって、やはり自分がDブロックを勝ち抜いて優勝したかったという思いもありますし、来年自分がやってやろうという気持ちになりました」
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