【フィギュア】(女子)奥野が新FSのプログラムを披露 住吉は次戦での修正誓う/サマーカップ2026選手権女子FS
大会最終日、女子のFS(フリースケーティング)が行われた。奥野友莉菜(商2=駒場学園)がFS9位で総合10位、住吉りをん(令8商卒・現オリエンタルバイオ)が5位入賞となったが、両選手ともにジャンプにミスがあり、悔しさが残る大会となった。
◆8・9〜12 サマーカップ2026(木下カンセーアイスアリーナ)
▼8・12 選手権女子FS

SPを10位で終えた奥野は、新プログラム『Song for Little Sparrow』を披露した。紫色を基調とした衣装に身を包み、可憐な雰囲気をまとってリンクへと登場した。冒頭の3回転ルッツは回転が抜け、1回転になるミス。しかし、続く3回転フリップでは鮮やかな着氷を決め、すぐさま持ち直した。「表現力も自分の武器だと思っている」と語るように、その後は持ち味の表現力を存分に発揮。曲の流れに沿った美しいコレオシークエンスで、可憐さと壮大さを併せ持つ楽曲の世界観を描き出した。一方で、ジャンプには課題が残る。「普段はほとんど失敗しない3
回転サルコーを2本ともミスしてしまった」とジャンプを締め切れない場面が続いた。さらに、演技終盤のコレオスピンでもミスが出るなど、悔しさの残る演技となった。それでも「ジャンプ以外の部分は割と出来上がってきていると思う。しっかり本番でジャンプがはまるように、曲でほぼミスをしないような練習を重ねていきたい」と語った。
今年の目標は「全日本選手権に出場してフリーまで進んでフリーで良い演技をすること」だ。まずは昨季かなえられなかった全日本選手権への出場を目指す。表現力という確かな武器に、安定したジャンプを加えることができれば、さらなる飛躍が期待できるだろう。この悔しさを胸に、奥野の新たなシーズンが始まる。

SP(ショートプログラム)4位でFSを迎えた住吉は、AIがテーマの新プログラム『Awakening/Humility and Love/Everlasting Light』を披露。女子選手の衣装では珍しい、白のパンツスタイルの衣装で登場した。新たなプログラムで迎えたFSだが、序盤から思うようなものとはいかなかった。1本目の3回転サルコ―は2回転となり、続く2本のジャンプも転倒や抜けで出遅れてしまう。「4回転を(構成から)抜くというところで、3回転のトー(ループ)で今回臨もうと思っていたが、間違えていて。3本トリプル(ジャンプ)を被せてはいけないが、3本被せてしまっていたのでサルコーに変更して。そこから前半流れをつかみ切れないまま3回転ループまでいってしまった」。今季からルール変更によってFSのジャンプ数が1つ削減。慣れない新たなルールへの対応に苦しめられた。また「練習で使っていた音源と違うバージョンで提出してしまっていた」と音源のアクシデントも重なった。イレギュラーな状況の中でもその後のコレオシークエンスでは細かい音一つ一つを繊細に拾った。一方後半のステップシークエンスでは壮大な曲調を長い手足を使って全身で表現し、1つのプログラムの中で多彩な表現力を示した。
ジャンプの複数のミスが響き、FSの得点は104.23と伸び悩んだ。それでも「フリーの練習が全然積めていなかった部分を挽回できるように」。早くも8月22日から始まる次戦の東京夏季競技会を見据えた。
[杉山瑞希、吉㟢帆奏]
試合後のコメント
奥野
――プログラムの見所や武器にしているところを教えてください。
「やはり一番最後のコレオシークエンスは自分の一番得意なイナバウアーも入っていますし、表現力も自分の武器だと思っているので、全体を通してそういった部分だったりとか、あとは割と気持ちよく滑ることができるプログラムになっているのでそういった部分で自分の強みを生かせるフリーだなと思います」
――この結果をどのようにつなげていきたいですか。
「毎年そうですが、とにかくジャンプ以外の部分は今回こそコレオスピンができませんでしたがジャンプ以外の部分は割と出来上がってきていると思うので、しっかり本番でジャンプがはまるようにもっと練習時から曲でほとんどミスをしないように、そういった練習を重ねられれば良いなと思っています」
住吉
――すごく珍しい衣装だと思いますが、衣装はどのような経緯で決まりましたか。
「このプログラムのテーマやプログラムの完成系を衣装をお願いしている伊藤聡美さんに送って、その時に『白のパンツ衣装はどうですか』というふうに提案されて、今までいつも基本的に振付師さんの感覚に結構お任せしていることが多いので『それでやってみてください』というふうにお願いしました」
――今シーズンの目標をお願いします。
「今シーズンはいろいろなことにチャレンジして、さまざまなことを新しくするシーズンとして迎えているので、それがシーズン後半の試合につながっていくように、自分の中で全日本選手権で自分のベストな演技をするということを今シーズンの一番の目標にしたいなと思います」
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