初回痛恨の4失点 法大との3位決定戦も白星ならず/東京六大学秋季新人戦

2015.11.05
 法大との3位決定戦に2─5で敗れた。初回、打線は相手先発の森脇(法大)の立ち上がりを連打で攻めたて1点を先制するが、直後の1回裏、明大先発の庭田草志投手(商2=松戸国際)が先頭打者本塁打を含む4失点でKO。その後は6投手の継投で相手打線の勢いは完全に断ったが、打線が応えることができず。今季の神宮最終戦を勝利で飾ることはできなかった。

 立ち上がりに勝負を決められた。1点の援護を受けた初回。この日が公式戦初先発の庭田はいきなり先頭の小林(法大)に同点とされる右中間スタンドへの本塁打を許す。「ここから切り替える」(庭田)と後続に臨んだが、一ゴロに打ち取ったと思われた打球は太田創内野手(商2=広陵)の痛恨の失策となり、ピンチは続いた。2死満塁の場面で森脇(法大)にこの日制球に苦しんでいたツーシームを捉えられると、中前への2点適時打とされ1─4。「気負いすぎて緊張してしまった」(庭田)と打者一巡の猛攻を止めることはできずマウンドを降りた。2回以降は6投手の継投でわずか2安打と勢いを完全に封じたが、初回の4点はチームに重くのしかかった。

 執念の一打だった。4点を追う7回。代打佐野悠太内野手(商1=広陵)の鋭い左中間への二塁打を皮切りに2死二、三塁の好機をつくる。反撃の機に太田は「自分で点を入れて取り返したい」と打席へ。インコースへのストレートを振り抜き、右翼手前に落ちる気迫の適時二塁打を放った。1点を返し、反撃の口火を切る一打になると思われたが、2死満塁で代打の生山太智内野手(営2=明大中野八王子)は空振り三振。執念の打撃も後続が続かず、反撃はわずか1得点に終わった。

 敗戦を胸に奮い立つ。初回、連打で2死一、二塁から荒井海斗内野手(商2=前橋育英)の三遊間を破る適時打で先制するも1点止まり。その裏の法大の攻撃は同じく3安打で4得点と、好機を逃さない打撃が明暗を分けた。慶大との1回戦、早大との準決勝でも一桁安打に終わり、相手失策でなんとか延長戦に持ち込む展開だった打線。一打への執着を欠いた打撃陣は身を持ってその力不足を感じる結果に終わった。「自分たちで反省して来年につなげられるようにしたい」(荒井)。見えた課題とともに全員が「春こそは」と次の神宮の舞台を目指す。

[川合茉実]

打順 守備 名 前 打 安 点 1 2 3 4 5 6 7 8 9
◆明大打撃成績◆
1 (右) 高瀬(長崎西) 5 3 0 遊ゴ 三振       投安    右安    中安
2 (遊) 新原(尚志館) 4 1 0 中安    三振    二直    三振      
  打 小林壱(飯山北) 1 0 0                         三振
3 (一)三 太田(広陵) 5 2 1 右安    三振    三ゴ    右二    左飛
4 (二) 宮崎(履正社) 4 2 0 二ゴ    中安       中安 四球    左飛
5 (三) 荒井(前橋育英) 3 1 1 中安    三ゴ       一ゴ         
  打一 生山(明大中野八王子) 1 0 0                   三振      
6 (左) 東原(天理) 2 0 0 三振       三振               
  打左 片岡(倉敷商) 1 0 0                遊ゴ    四球   
7 (捕) 中原(佐賀商) 1 0 0    死球    中飛               
  打 中野(桐光学園) 1 0 0                三振         
  捕 氷見(豊川) 1 0 0                      二ゴ   
8 (中) 吉武(福岡大大濠) 2 0 0    投ギ    一ゴ               
  打 中澤(高崎) 1 0 0                      遊ゴ   
  中 稲見(日大三) 0 0 0                           
9 (投) 庭田(松戸国際) 0 0 0                           
  投 髙橋裕(向上) 1 0 0    遊ゴ                     
  投 乾(報徳学園) 0 0 0                           
  投 南(明大中野) 0 0 0                           
  打 渋谷(安田学園) 1 0 0             遊ゴ            
  投 外尾(佐賀西) 0 0 0                           
  打 佐野悠(広陵) 1 1 0                   中二      
  投 水野(静岡) 0 0 0                           
  打 河野(鳴門) 1 0 0                      遊ゴ   
  投 齊藤(桐蔭学園) 0 0 0                           
       計 36 10 2                           

名 前 試 勝 敗 回 球数 安 振 球 責
◆明大投手成績◆
●庭田(松戸国際) 1 0 1 02/3 32 3 0 2 3
髙橋裕(向上) 2 0 0 3 36 3 2 0 1
乾(報徳学園) 1 0 0 00/3 12 0 0 3 0
南(明大中野) 1 0 0 01/3 5 0 0 0 0
外尾(佐賀西) 2 0 0 2 22 0 2 1 0
水野(静岡) 3 0 1 1 16 2 1 0 0
齊藤(桐蔭学園) 3 1 0 1 16 0 2 2 0
◆ベンチ入りメンバー◆
17 庭田(商2=松戸国際) 22 氷見(政経1=豊川) 16 河野(文2=鳴門)
18 乾(文2=報徳学園) 3 太田(商2=広陵) 24 中野(法2=桐光学園)
19 齊藤(政経2=桐蔭学園) 4 渋谷(法2=安田学園) 7 東原(商2=天理)
21 南(情コミ2=明大中野) 5 宮崎(文2=履正社) 8 片岡(政経2=倉敷商)
23 水野(農2=静岡) 6 生山(営2=明大中野八王子) 27 佐野悠(商1=広陵)
29 髙橋裕(総合1=向上) 13 中澤(国際2=高崎) 28 稲見(法1=日大三)
31 外尾(文1=佐賀西) 14 新原(営2=尚志館) 34 高瀬(営1=長崎西)
2 小林壱(理工2=飯山北) 15 荒井(商2=前橋育英)
12 中原(商2=佐賀商) 9 吉武(政経2=福岡大大濠)

試合後のコメント
新人戦キャプテンとしてチームを鼓舞した荒井

「(初回の失点)先制点を取った後なので、どうにか0にして流れを持っていきたいなと思いましたが。準備不足かなと思います。エラーやフォアボールが失点につながったので、あれは反省点かなと思います。(先制打について)打ったのはインコースの真っすぐです。何とかして先制してピッチャーを楽にしたいという気持ちでした。思い切って全部振っていこうという気持ちでした。いろんな工夫はしましたが相手がいい投手で。守備のリズムが悪かったのが、あの攻撃につながったかなと思います。課題の多い3試合でしたが、自分たちで反省して来年につなげられるようにしたいです。自分は打撃が課題なので、しっかりと体も鍛えながらスイングを力強くできるようにこの冬意識して打撃を鍛えます。(内野で声を掛ける場面が目立ったが)キャプテンとしてではなく、みんなに声を掛けることを意識しています。これが自分のプレースタイルなので続けていきます。来年には使ってもらえるような選手になりたいです」

7回2死満塁の好機で三振に倒れた生山
「新人戦を通して使っていただいたので、自分が決めてやろうという気持ちで打席に入りました。春のシーズン、秋のシーズンとリーグ戦で出場し、次は新人戦で中心選手として出場する機会があったので、打席数も立ち、自分の中で冬の課題が見えた新人戦でした。守備力の向上が第一です。バッティング面は下半身を使ってボールを自分の手元まで呼び込む。冬で克服しなければいけない点というのが見えました。チームとしては新人戦を通して打力の向上が必要だと感じました。一球に対する集中力、執着心が大切になると実感しました。来シーズン3年になるので、春シーズンからスタートからチームの勝利に貢献できるような選手になれるように、まずは冬の練習から、自分の守備力向上や打力向上に努めていきたいと思います」

7回に1点を返す適時打二塁打を放った太田
「初回の自分の守備のせいで試合が崩れたなという感じです。すごく責任を感じています。(7回の打席は)やっぱり自分のミスなんで、自分で点を入れて取り返したい気持ちはありました。打ったのはインコースのストレートです。それまでの打席で中途半端なスイングになっていたのですが、しっかり思い切って振ることを意識して打席入ったので、振った結果だと思います。新人戦ではかなり悪いところがたくさん出たので、そこを春までに直していけるようにやっていきたいと思います」

無念の1回途中降板となった庭田
「自分の力を出し切れなかったです。気負いすぎて緊張してしまって、地に足がつかない状態で投げてしまったのがこういう結果につながりました。初めての先発ということもあって緊張してしまった。(先頭のホームランは)ここから切り替えると思っていたんですけど、うまくいかなかったです。(バッテリーでは)インコースを使おうという意識だったんですけど、腕が振れていなくて打たれてしまいました。変化球はストライクがなかなか入らず、甘くいったところを打たれてしまいました。(森脇の2点適時打)打たせてゲッツーというイメージでいったら甘く入った。2年生みんなで優勝しようということだったんですけど、できなくて残念でした。次の春、リーグ戦で活躍できるように頑張りたいです」