6回一挙5得点で法大下す 新人戦制覇へ好発進/東京六大学春季新人戦

2015.06.01
 法大との新人戦初戦を6―4で制し準決勝進出を決めた。5回まで齊藤大将投手(政経2=桐蔭学園)、熊谷(法大)の両先発が互いに譲らず緊迫した投手戦を展開するが6回、竹村春樹内野手(政経2=浦和学院)の左翼への先制適時打など打者11人の猛攻で5点を奪った。その後法大の反撃にあうも5投手の継投で準決勝進出を決めた。

 好機でつながり一気に攻め込んだ。打線は5回まで相手先発の熊谷に3安打、うち2本が内野安打と抑え込まれ、5回中4回で三者凡退と今季頭角を現した好右腕の前に沈黙。しかし6回、先頭の齊藤がバットを折られながら中前に安打を放ち出塁すると、安打と相手の失策を絡めて無死満塁のチャンスに。ここで打席には今大会主将を務める竹村。低めの直球を振り抜くと、打球は前進守備の遊撃手と左翼手の間へ落ちた。「なんとか1点を取りたかった」という一打は均衡を破る待望の先制打となった。続く4番の太田創内野手(商2=広陵)が犠飛を放って追加点を挙げると、5番の宮崎新内野手(文2=履正社)も右前に適時打を放ち、この回一挙5得点。「追加点を取って楽にしてあげたいという気持ちだった」(宮崎)と齊藤の好投に打線が奮起。好投を続けていた熊谷をマウンドから引きずり降ろした。

 安定感のある投球で勝利を引き寄せた。初戦の先発を任されたのは齊藤。早大3回戦ではリーグ戦初先発のマウンドで強力打線を7回1失点に抑える投球を披露。その日以来となる公式戦の先発で躍動した。果敢に厳しいコースを攻め、相手に3四球を献上しながらも6回を無失点に抑える好投を見せた。「ストレートがすごく走っていた」(氷見泰介捕手・政経1=豊川)と直球は最速144kmを記録。初めてスタメンマスクを被った女房役もうなる直球だった。「(直球を)生かす感じで組み立てた」と氷見。スライダーもキレ、コントロールともに抜群で、要所でコーナーに決まった。法大打線を散発2安打に封じ、新人戦初戦のマウンドを託された頼もしい左腕が期待に応えてみせた。

 新人戦制覇へ好発進を決めた。1番で出場した逢澤崚介外野手(文1=関西)が2安打3出塁を記録しチャンスメイクに一役買い、中軸は走者を返すなど、それぞれが自らの持ち味を発揮し与えられた役割を果たした。昨季の新人戦では立大に敗北し6連覇という目標を絶たれ悔しい思いをした。「明日も勝って次につなげて、絶対優勝したい」(宮崎)と今大会にこだわる気持ちは強い。次戦の相手は今季リーグ覇者・早大。宿敵を下し、決勝の舞台へ駒を進めたい。

[原大輔]

打順 守備 名 前 打 安 点 1 2 3 4 5 6   7 8
◆明大打撃成績◆
1 (中) 逢澤(関西) 4 2 0 遊ゴ       遊安    中安    四球 二ゴ
2 (遊) 生山(明大中野八王子) 2 0 0 二ゴ       投ギ    二失         
  打 中野(桐光学園) 0 0 0                      四球   
  遊 河野(鳴門) 0 0 0                           
3 (二) 竹村(浦和学院) 4 2 1 二ゴ       左直     左安    中安   
4 (一) 太田(広陵) 2 1 1    中安    中飛    左犠飛         
  一 中澤(高崎) 0 0 1                      中犠飛   
5 (三) 宮崎(履正社) 2 1 1    一ギ       一ゴ 右安         
  三 荒井(前橋育英) 1 0 0                      遊直   
6 (右)左 東原(天理) 2 1 0    二併       遊安 四球         
  打左右 吉武(福岡大大濠) 1 0 0                      遊ゴ   
7 (左) 片岡(倉敷商) 2 0 0       二ゴ    三振            
  右 稲見(日大三) 1 1 2                   右安      
  打左 越智(丹原) 1 0 0                         三振
8 (捕) 氷見(豊川) 3 1 0       三直       遊直 右安      
  打 中原(佐賀商) 1 0 0                         一飛
  捕 小野(愛工大名電) 0 0 0                           
9 (投) 齊藤(桐蔭学園) 2 1 0       二飛       中安         
  打 吉田有(履正社) 1 0 0                   三飛      
  投 髙橋裕(向上) 0 0 0                           
  投 金子(春日部共栄) 0 0 0                           
  打 渋谷(安田学園) 1 1 0                         左安
  走 村上貴(松山東) 0 0 0                           
  投 庭田(松戸国際) 0 0 0                           
  投 水野(静岡) 0 0 0                           
      計 30 11 6                           

名 前 試 勝 敗 回 球数 安 振 球 責
◆明大投手成績◆
○齊藤(桐蔭学園) 1 1 0 6 95 2 4 3 0
髙橋裕(向上) 1 0 0 00/3 5 2 0 0 2
金子(春日部共栄) 1 0 0 2 32 3 1 1 0
庭田(松戸国際) 1 0 0 02/3 15 1 0 1 2
水野(静岡) 1 0 0 01/3 1 0 0 0 0

◆ベンチ入りメンバー◆
18 庭田(商2=松戸国際) 13 中澤(国際2=高崎) 26 吉田有(商1=履正社)
19 齊藤(政経2=桐蔭学園) 4 竹村(政経2=浦和学院) 35 村上貴(法1=松山東)
23 水野(農2=静岡) 16 河野(文2=鳴門) 7 片岡(政経2=倉敷商)
17 髙橋裕(総合1=向上) 34 渋谷(法2=安田学園) 8 東原(商2=天理)
31 金子(商1=春日部共栄) 5 荒井(商2=前橋育英) 24 稲見(法1=日大三)
2 中原(商2=佐賀商) 14 宮崎(文2=履正社) 28 逢澤(文1=関西)
22 小野(文1=愛工大名電) 15 中野(法2=桐光学園) 39 越智(営1=丹原)
32 氷見(政経1=豊川) 9 吉武(政経2=福岡大大濠)
3 太田(商2=広陵) 6 生山(営2=明大中野八王子)

試合後のコメント
新人戦で主将を務める竹村

「(適時打について)打ったのはストレートです。つまりましたが、内野が前進していたのもあって落ちてくれました。齊藤がいい投球をしていたので、なんとか1点を取りたいという気持ちでした。緊張はしていました。キャプテンの責任も感じていたので、初戦勝ててほっとしている部分はあります。明日の早大にも勝てるようにしたいです。リーグ戦の経験がある自分が声を掛けていかないととは思っていました。キャプテンについてはリーグ戦終了後に言われて、そこから一週間新人戦に向けて練習してきました。明日は投手中心に守って、攻めもチャンスを一発で決めていきたいです」

6回無失点、先発で結果を残した齊藤
「被安打2というのは良かったと思うんですけど、四球が3つというのは多いので減らしていかないといけないです。調子は悪くなかったのですが厳しいところをボールを取られてしまったので制球力を上げていかないといけないです。(熊谷について)高校のとき対戦していてやはり投げ負けたくないというのはありましたが、チームが勝つことだけを考えて投げました。要所でのスライダーがカウントが悪いときにも投げられていたのでよかったです」

適時打を放ちクリーンアップの仕事をした宮崎
「(適時打の打席は)法政のピッチャーが変わったタイミングだったので初球ストライクを狙っていこうと決めていました。齊藤がよく粘ってくれていたので、何とかして追加点を取って楽にしてあげたいという気持ちでした。大学でサードで試合に出るのは初めてでした。ショートの生山からポジショニングなどのアドバイスをもらって、緊張していたんですけどリラックスして臨めました。チームの雰囲気は、勝たないとというプレッシャーもありましたが、のびのびと楽しくやれたと思います。勝てたので良かったです。また明日も勝って次につなげて、絶対優勝したいです」

俊足を生かし盗塁も決めた逢澤
「この新人戦は自分が引っ張っていくという気持ちがありました。高校の頃からずっと1番センターだったので、その位置には慣れていますし起用されて嬉しかったです。今の調子は、相手先発が熊谷投手でリーグ戦でも投げてるいいピッチャーだったので、自分はとにかく出塁することを目標にしてたので、出塁できたのはチームの大きな戦力になれたかなと思います。2打席目の内野安打は、初球に変化球が来るということを自分は狙っていたのでその通り来て、自分の持ち味は足なのでそれを生かせて良かったなと思います。(3打席目の中安は) 前で齊藤さんがピッチャーとしても頑張っていて、ヒットを打って出たので、そこは自分が何が何でも後ろの先輩につながないといけないと思っていたので、ボールに食らいついていい形でヒットにつなげて良かったです。(打席時の背伸びは)関西高校の頃から、合気道の先生に習っていて、自分が緊張して上がってしまう時に、それを下に下げる意味で背伸びをしています。大学生になってからは毎晩、チームメイトで1番仲の良い吉田有輝と一緒に、グラウンドの夜暗くなった時にスイングをすることを毎日欠かさずやっています。300ぐらいスイングしています。いい形でヒットが出ているので成果は出ていると思います。目標にしている選手は4年生の髙山さんです。同じポジションで打順も1番で、自分の目の前の大きな目標です。体を大きくして、スイングの力やパワーを身に付けて、少しでも近づけるようになりたいです。チームの雰囲気は 2年生中心にいい雰囲気でできていると思います。明日は先頭バッターとして、次につなげる形で、少しでもチームに貢献できるように頑張りたいと思います」

代打で2点適時打を放った稲見優樹(法1=日大三)
「(2打点をあげた打席については)前のバッターがフォアボールだったので自分が決めようと思いました。神宮球場は、高校のときに経験していたので普段通りのプレーが出来ました。大学に入ってバットが木製になって初めのうちは戸惑っていましたが、今は慣れてきました。(初安打を記録したことについては)早くヒットを打ちたいと試合前から思っていたので嬉しいです。チャンスを活かして監督にアピールしたいです。バッティングでの一番の武器はバットに当てることです。(高山さんとどんなことを話すか)寮には慣れたか?と聞かれました。前にバットをもらいましたが練習試合で折ってしまい捨てました。自分は高校に入学する前に、高山さんの日大三高での活躍を見て憧れていました。高校も大学も高山さんに憧れて入学しました。なにか困ったことごあったら話しかけてくれと言ってくれました。秋に向けては、まずはベンチに入ってチャンスをもらい、そのチャンスを活かしたいと思います」

好リードが光った氷見
「スタメンに決まったのは昨日です。当初のメンバー発表ではベンチ入りメンバーから外れていて、そこからの練習や紅白戦で何とかアピールして新人戦に出れるということに決まったので、素直に嬉しかったです。選ばれたからには、結果を残してやろうというつもりでやりました。キャッチャーとしては、いかに相手に点を取らせないことを考えて、打席では甘い球は何でも打ってやろうというつもりでした。(齊藤投手は)リーグ戦の経験も豊富なピッチャーですが、ピンチでギアが上がったときに力んでしまうことがあるので、そこで自分が冷静でいられるようにということを大事にしました。ストレートがすごく走っていて、調子は良かったと思います。それを活かす感じで組み立てました。後半ピンチを迎えた時は、点差もあるし思いきってこいというふうにやっていたんですが、相手バッターも力があったんで、甘い球は持っていかれました。まず初戦突破ということが目標でやってきてそれが達成できたので、今度は優勝を目指して一戦一戦やっていきたいと思います」