早大にサヨナラ負け 4カード目も勝ち点落とす/東京六大学春季リーグ戦

2015.05.18
 サヨナラ負けで早大に勝ち点を献上した。3回に失った1点を追い掛ける展開が続いたが、9回に小倉貴大外野手(文4=関西)のスクイズでついに同点に追い付く。しかしその裏、8回から2番手として登板した柳裕也投手(政経3=横浜)が、1死から石井(早大)に痛恨の一発を浴び1―2で試合終了。第2カードの慶大戦から、3カード連続で勝ち点を失うこととなった。
 まさかの一発で終止符を打たれた。1―1で迎えた9回裏。8回から2番手として登板した柳が延長を目指し2イニング目のマウンドへ上がる。1死後、打席には5番の石井。ボールが先行し、3ボールまでいきながらもファウルを打たせ、フルカウントとした後の6球目だった。外角を狙った直球が、内側に甘く入ったところを右翼席へ運ばれサヨナラ本塁打。リーグワーストタイの3本塁打目を浴びた柳はマウンドにしゃがみ込み、がっくりとうなだれた。「自分の力不足がすべて。まただらしないピッチングをしてしまった」(柳)と試合後には言葉少なに反省を口にした。今季2度目のサヨナラ負けで、またしても勝ち点を落とす痛い敗戦となった。

 一度は粘りを見せた。1点を追い掛けた9回表、1死満塁の好機。善波達也監督から送られたスクイズのサインに小倉貴大外野手(文4=関西)が応えた。「自信があった」と低めの直球を投前に絶妙なバントを転がすと、三塁走者が同点のホームイン。この日は早大先発・大竹を前に100キロを切るカーブやスローボールに翻弄(ほんろう)され、2回以降は三塁すら踏めていなかった。土壇場になって遠かった1点をようやくもぎ取り、一時は息を吹き返した。
 しかし、スクイズの打球を処理した吉野和(早大)が送球をあきらめた際、三塁に到達した菅野剛士外野手(法4=東海大相模)が飛び出してしまう。すかさず吉野和に送球されタッチアウト。「ミスしたら負けるというのがまた出てしまった」(小倉)と一気に畳みかけたいところで走塁ミスが出て、同点止まりで終わってしまった。
 
 初先発のマウンドで堂々の投球を見せた。この日は齊藤大将投手(政経2=桐蔭学園)がリーグ戦初先発を果たし7回1失点。昨夜に先発を告げられ「びっくりした」というマウンドだったが、動じることはなかった。直球は昨季までほとんど見られなかった140キロ台を連発。さらに齊藤の代名詞ともいえるスライダーとのコンビネーションで打者を打ち取った。先発としては十分な内容ながらも「あの1点がなければ、ということをすごく感じている」と3回に3連打で失った1点を悔やんだ。失点シーンを含め、ボールが高めに浮いた序盤3回までに6安打を浴びた。「打たれてからは低めを意識できたが、打たれた後では遅い」と齊藤。今後更なるレベルアップに向け修正の遅さが課題となった。

 開幕カードの東大戦で連勝して以来、1度も勝ち点を奪えていない。今カードでは第1戦を手にしておきながらも2連敗。「秋につながる試合をしようと言いながら、こういう落とし方をしてしまった」(坂本誠志郎主将・文4=履正社)と落胆は大きい。残すは最終カードの立大戦のみ。立大も東大以外の相手から勝ち点を奪えておらず、4位を懸けた対戦となる。この敗戦から立て直し、1つでも上の順位で終わらせ、今度こそ秋につながる試合としたい。

★チームの不調続く★
 この日敗れたことによって、第2カードの慶大戦から、法大、早大と3カード連続で勝ち点を落とした。3カード連続負け越しは、2005年秋シーズン以来実に10年ぶり。優勝も期待された今季だったが、近年にない苦しいシーズンとなっている。

[尾藤泰平]

打順 守備 名 前 打 安 点 率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
◆明大打撃成績◆
1 (中) 髙山(日大三) 4 0 0 .333 遊ゴ    一ゴ       一ゴ    三振   
2 (二)遊 宮内(習志野) 4 2 0 .200 左飛    中安       中飛       左安
3 (三) 青野(広島国泰寺) 3 2 0 .500 遊安    遊ゴ       右安       捕ギ
4 (右) 菅野(東海大相模) 3 0 0 .333 三振       三ゴ    左直       四球
5 (捕) 坂本(履正社) 2 0 0 .250    二失    四球       三振    死球
6 (左) 上西(明大中野八王子) 1 0 0 .375    三ギ    三振               
  左 小倉(関西) 2 1 1 .333                   三ゴ    投安
7 (一) 石井(履正社) 3 1 0 .333    左安       右飛    遊ゴ      
  打一 山下(佼成学園) 1 0 0 .500                         遊ゴ
8 (遊) 生山(明大中野八王子) 2 0 0 .222    遊併       右飛            
  打 逢澤(関西) 1 0 0 .500                      三邪飛   
  二 大塚(花咲徳栄) 0 0 0 .000                           
9 (投) 齊藤(桐蔭学園) 2 0 0 .000       中飛    三振            
  打 西村(智辯学園) 1 0 0 .000                      三ゴ   
  投 柳(横浜) 0 0 0 .077                           
    計 29 6 1 .251                        

名 前 試 勝 敗 回 球数 安 振 球 責 率
◆明大投手成績◆
齊藤(桐蔭学園) 3 1 0 7 99 7 6 1 1 2.89
●柳(横浜) 7 1 3 11/3 20 1 1 0 1 2.34

◆ベンチ入りメンバー◆
10 坂本(文4=履正社) 7 菅野(法4=東海大相模) 1 髙山(文4=日大三)
11 上原(商4=広陵) 3 山下(政経4=佼成学園) 8 小倉(文4=関西)
17 柳(政経3=横浜) 13 西村(農4=智辯学園) 6 宮内(政経4=習志野)
18 星(政経3=宇都宮工) 4 大塚(商4=花咲徳栄) 14 竹村(政経2=浦和学院)
19 齊藤(政経2=桐蔭学園) 33 川合(政経4=倉敷商) 24 宮崎(文2=履正社)
23 水野(農2=静岡) 5 石井(営4=履正社) 26 吉田有(商1=履正社)
31 金子(商1=春日部共栄) 35 青野(商4=広島国泰寺) 39 逢澤(文1=関西)
2 高橋亮(政経4=前橋育英) 9 上西(営4=明大中野八王子)
12 牛島(営3=門司学園) 16 生山(営2=明大中野八王子)

早 慶 法 明 立 東 試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
勝敗表 第6週 5/18現在
早大 —    ○○ ●○○ ○△○ ○○ 10 8 1 1 4 .889
慶大    — ●● ○●○ ○○ ○○ 9 6 3 0 3 .667
法大 ●● ○○ — ○○ ●○○    9 6 3 0 3 .667
明大 ○●● ●○● ●● —    ○○ 10 4 6 0 1 .400
立大 ●△● ●● ○●●    — ○○ 10 3 6 1 1 .333
東大 ●● ●●    ●● ●● — 8 0 8 0 0 .000

試合後のコメント
3試合連続で5番に座った坂本

「(サヨナラ本塁打について)いろいろ選択肢がある中で、直球を選択しました。その選択をして打たれたバッテリーの責任です。柳が意図した球を投げ切れていないことはわかっていました。外に要求していたのが内に入ってしまいました。(齊藤について)早稲田が左が多いので投げました。1点取られはしたものの、あれくらいは計算していた範囲です。秋につながる試合をしようと言いながらも、こういう落とし方をしてしまっています。来週の立教も同じ状況ですし、秋につながる試合をしないといけません。『10』をつける責任も感じていますし、この恥ずかしいままチームとしても、自分としても終わりたくないです。もう一回きっちりやります」

一時同点となるスクイズを決めた小倉
「スクイズのサインは打席に入ってから出されました。ランナーが宮内だったので、普通に転がせれば決まるかな、という感じでした。リーグ戦でスクイズを決めたのは初めてです。普段からバント練習の時間を自分で取ってやっているので、いいイメージを持ってできました。バントの自信はありました。決めた球はストレートです。決まった時はとりあえず追いつくことができて良かったという気持ちでした。それでもスクイズの後の走塁ミスなど、やはりミスをしたら負けるというのが出てしまった試合でした。今季はリーグ全体としてミスが目立っていて、それで負けている試合が多いので、やはりそこが課題です。まずはミスを減らしていかないと勝てないです。(最終カードに向けて)勝つだけです」

サヨナラ弾を浴びた柳
「打たれたのは真っ直ぐです。外を狙った球が内側にいってしまいました。失投です。自分の力のなさがすべてです。まただらしないピッチングをしてしまって、それが続いているので、最後はしっかりとしたピッチングができるようにしたいです」

先発し力投を見せた齊藤
「昨日の夜言われて、思っていなかったのでびっくりしたというのもあったんですけど、良いチャンスだと思いました。相手があまり打ってこないというのがあったので、そういう場所に投げようと左インコースは意識していました。全体的に悪くはなかったけど、これという球もなかったです。あの1点がなければ、ということをすごく感じています。先頭にインコース真っすぐの球が高くなってしまった。あれがなかったら点は入ってなかったんじゃないかと思っています。最少失点には抑えられたと思うんですけど、結果で見てチームは負けてしまった。満足はしていないです。高めだとやはり強い打球が飛んでくると思いました。打たれてからはもっと低めと意識できたので、打たれなくなったと思います。でも点を取られた後じゃ遅い。あと一週間あるのでしっかりレベルアップして、チームとして同じ方向を向いていきたいです。一球の大切さというのをもっと気にしていかなければならないです」