先行逃げ切りで慶大に大勝 決着は3回戦へ/東京六大学春季リーグ戦

2015.04.27
 中盤に試合を決め、7―0で勝利した。4回に菅野剛士外野手(法4=東海大相模)の内野ゴロの間に先制。6回には菅野の適時三塁打や、高山俊外野手(文4=日大三)の左越え満塁本塁打などで6得点し、勝利を決定付けた。投手陣は被安打4の完封リレー。先発の上原健太投手(商4=広陵)が5回を投げ、今季2勝目を挙げた。投打のかみ合う勝利で対戦成績をタイに戻した。

 主軸の活躍で天敵を攻略した。慶大先発の三宮から4回に1点を先制し、迎えた6回に打線がつながった。好調の先頭の佐野恵太内野手(商3=広陵)が右安で出塁し、4番菅野に打席が回る。2ボールからの3球目、ストライクを取りに来た直球を振り抜いた。「バットの先だった」と振り返るも、打球は伸びて右翼手の頭上を越える適時三塁打となった。さらにボール球が先行する三宮から3つの四球などで1点を追加。なおも2死満塁となり打席に立った1番高山も甘い球を見逃さなかった。3球目の外角高めの直球を強振。打球は左翼ポール際に飛び込む満塁本塁打となった。この一打で試合を決め、三宮をマウンドから引きずり下ろした。
 この試合まで三宮から、通算23回3分の1で2点しか奪えなかった打線の共通意識は「狙い球を絞ること」(坂本誠志郎主将・文4=履正社)。狙い球以外は見逃して打者有利のカウントをつくり、甘い球を仕留める安打が目立った。「6回はみんながつながった」(坂本)と打者9人、3安打3四球と畳みかけて一挙6得点。チームとして攻め立て、三宮に初めて土を付けた。

 圧巻の好救援を見せた。先発の上原の後を受け、1点差の6回から登板した水野匡貴投手(農2=静岡)。直球、変化球ともに切れ味抜群で、変わり際の6回を三者凡退に抑え、その裏の大量得点を呼び込んだ。「とにかく抑えることだけ考えた」と7、8回も無安打に封じた。明大と慶大のどちらにも転びかけない試合の流れを、完全に手繰り寄せる投球だった。
 先発の役目を全うした。上原は「緩急を使えた」と変化球を主体に、直球を織り交ぜて5回を被安打4に抑えた。また、打たれた4安打全てが単打と、傷口を最小限にとどめた。5回72球で降板も「まだまだいけた」と余力は十分。先発として最低限の仕事を果たしながらも、3回戦以降に向けてもフル回転の覚悟はできている。

 必ず勝ち点を奪う。この勝利で1勝1敗のタイに。3回戦の慶大の先発は加藤拓が予想される。1回戦でわずか3安打に封じられただけに「チームとして崩したい」と坂本。4回から毎回安打と、打線は当たりが出始めている。投手陣は6回からは安打を許さぬ投球。投打がかみ合った大勝で士気は高い。慶大から3季ぶりの勝ち点獲得で、序盤のヤマ場を制する。

★高山に復調気配★
 東大1回戦の第1打席以降、12打席当たりの止まっていた高山。それでも6回に人生初の満塁本塁打で久々の安打を放った。さらに8回には足を生かして内野安打。「自分らしいヒット」と満足した表情で振り返った。チームに欠かすことのできない主砲が調子を取り戻しつつある。

[森光史]

打順 守備 名 前 打 安 点 率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
◆明大打撃成績◆
1 (中) 髙山(日大三) 5 2 4 .200 三ゴ    遊直    左飛 左本    投安   
2 (遊) 宮内(習志野) 3 1 0 .091 四球       左二 右飛 遊ゴ         
  打 上西(明大中野八王子) 1 0 0 .500                      三振   
  遊 生山(明大中野八王子) 0 0 0 .000                           
3 (一) 佐野恵(広陵) 3 1 0 .400 遊併       投ギ    右安 二飛      
4 (右) 菅野(東海大相模) 4 1 2 .273    遊失    遊ゴ    右三    二飛   
5 (三) 石井(履正社)  1 1 0 .200    投ギ    四球    四球 中安      
  走 大塚(花咲徳栄) 0 0 0 .000                           
  三二 渡辺(横浜) 0 0 0 .182                           
6 (左) 東原(天理) 3 1 0 .333    三邪飛    右安    投ギ 二直      
  投 星(宇都宮工) 0 0 0 .—                           
7 (二) 太田(広陵) 2 0 0 .000    三振    三振               
  二 竹村(浦和学院) 1 0 0 .000                四球    三ゴ   
  三 吉田大(佼成学園) 0 0 0 .—                           
8 (捕) 坂本(履正社) 4 1 0 .125       右飛    中三 一飛    二ゴ   
9 (投) 上原(広陵) 1 0 0 .000       三振                  
  打 西村(智弁学園) 1 0 0 .000             三振            
  投 水野(静岡) 0 0 1 .—                四球         
  打左 小倉(関西) 1 1 0 1.000                      中安   
    計 30 9 7 .205                        
名 前 試 勝 敗 回 球数 安 振 球 責 率
◆明大投手成績◆
○上原(広陵) 2 2 0 5 72 4 4 1 0 0.00
水野(静岡) 3 0 0 3 36 0 2 1 0 0.00
星(宇都宮工) 3 0 0 1 15 3 0 1 0 0.00
◆ベンチ入りメンバー◆
10 坂本(文4=履正社) 7 菅野(法4=東海大相模) 1 髙山(文4=日大三)
11 上原(商4=広陵) 3 山下(政経4=佼成学園) 8 小倉(文4=関西)
17 柳(政経3=横浜) 13 西村(農4=智弁学園) 6 宮内(政経4=習志野)
18 星(政経3=宇都宮工) 4 大塚(商4=花咲徳栄) 15 吉田大(国際3=佼成学園)
23 水野(農2=静岡) 14 竹村(政経2=浦和学院) 24 渡辺(政経1=横浜)
31 金子(商1=春日部共栄) 5 石井(営4=履正社) 34 太田(商2=広陵)
12 牛島(営3=門司学園) 35 青野(商4=広島国泰寺) 38 東原(商2=天理)
22 中道(商3=智弁学園) 9 上西(営4=明大中野八王子)
27 佐野恵(商3=広陵) 16 生山(営2=明大中野八王子)
法 早 明 立 慶 東 試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
勝敗表 第3週 4/26現在
法大 —       ●○○ ○○    5 4 1 0 2 .800
早大    —    ○△    ○○ 4 3 1 0 1 1.000
明大       —    ●○ ○○ 4 3 1 0 1 .750
立大 ○●● ●△    —       5 1 3 1 0 .250
慶大 ●●    ○●    —    4 1 3 0 0 .250
東大    ●● ●●       — 4 0 4 0 0 .000

5回に今季初安打を放った坂本
「(昨日から今日にかけて)チームとしては勝ちに何とか結びつくようなプレーをしていこうと言っていました。個人的には昨日情けないプレーをしてしまい、責任を感じていました。背番号10を着ける責任も感じました。昨日はやることをやれずに負けたので、今日は役割を果たしていこうと言いました。早い回から投手を援護しようと。(三宮について)緩い球が多く、直球も挟んでくるので個々に狙い球を絞り、逆方向へ打つことをチームとして意識しました。(5回の三塁打について)1打席目に三宮の真っすぐがきていないなとは思っていました。その中で変化球も意識に入れてあの打席は打てました。6回はみんながやることをやってつなげていました。高山も苦しんでいましたが一本出たので、明日以降も打ってくれると思います。(投手陣について)水野はいい投球でした。力はあるので引き出しました。真っすぐが走っていたので、この調子を維持してほしいです。(明日について)加藤にはやられっ放しなので、個人としては駄目でも、チームとして崩せればと思います。最後に勝っていればいいです」

2勝目を挙げた上原
「状態は全然良かったです。日に日に上がってきています。(5回以降も)いきたいと思いましたが、水野もいい感じだと聞いたので信頼していました。(投球回の制限は)特になかったです。(今日の球数は72球だったが)練習では50、60球と内容にこだわって少なめに投げています。ただ今日は5回投げても疲れは感じなかったのでまだまだいけました。今日は真っすぐという真っすぐはほとんど自分の感じでは投げていませんでした。中盤くらいからは真っすぐは7割くらいで投げても通用する感じだったので、緩急が使えたのは手応えになります。明日いける準備はするつもりです。今日勝つというのがすごく重要で、慶應戦で勝ち点を取るということがリーグ戦を左右すると思うので、今日の勝ちは大きな勝ちになったんじゃないかなと思います」

先制打を含む2打点の菅野
「2連敗した時点で優勝から遠のくところでしたが、昨日大差で負けたところを今日大差で勝てたので仕返しできたと思います。昨日はフライアウトが多かったので、全体でライナーを打つ練習をしていました。三宮投手対策は特にしてないですけれど、抑えられているということはあったのですが、何回も対戦してるのでタイミングの取り方は慣れてきてうまくかみ合ったのかなと。三塁打はバットの先だったので、なんとか伸びてくれて良かったです。明日勝って波に乗って法大戦を迎えたいです」

ダメ押しの満塁弾を放った高山
「チームメイトに助けられての本塁打でした。みんながつないで回してくれたから打てていい結果につながったと思います。打った瞬間いい上がり方をしたなという感触はありました。打ったのは外の甘めのストレートです。昨日は同じような打球で風に戻されましたが、今日はうまく風に乗ってくれました。1打席目から逆方向にいい打球がいっていたので、打った時に入るかな、とは思いました。本塁打の打席も、内野安打の打席も、思い切り振れて強いスイングをした結果だと思います。満塁ホームランは今まで打った記憶はないです。(打順が1番になったが)特に気持ち的には変わりませんでした。少し遅くなりましたが今季2本目、3本目が出て良かったです。3本目のヒットは本当に自分らしいヒットだったかなと思います。形にこだわらずヒットを出せたことが何よりです。(明日以降は)昨日はチームが大量失点で負けてしまいましたが、今日は逆にいい流れを作ることができたので、それに乗っていければと思います」

6回から好救援の水野
「上原さんがいいピッチングをしていて、チームも1点取っていたので、とにかく抑えることだけを考えて投げました。上原さんがいけるところまでということだったので、いつでもいけるように準備はしていました。昨日から連投で、昨日よりいい疲労感で投げることができたので、調子も良かったです。打席は次につなげる意識で立ちました。フォアボールを選べたので良かったです。明日は全員で戦って、総力戦になると思うので、とにかく勝って勝ち点を取れるように頑張ります」