投打がかみ合い法大に大勝 3位で終える/東京六大学秋季新人戦

2014.11.08
 法大を7─0と圧倒した。先発・星知哉投手(政経2=宇都宮工)が7回を投げ3安打無失点と試合をつくった。その後は2投手の継投で法大打線を無安打に抑え込み、完封勝利。打線は2回に満塁の好機をつくると小林恵太捕手(農2=遊学館)の適時打と押し出しで先制の2点を決める。6回にも打者一巡の猛攻で4得点を奪い、7-0。相手を寄せ付けることなく勝負を決めた。この結果、明大は新人戦3位で終えた。

 序盤から好機を逃さなかった。2回、準決勝の代打で安打を放ちこの試合スタメン出場を果たした5番富岡優太外野手(商2=日大三)が右前安打で出塁すると、6番川口貴都外野手(法2=国学院久我山)が3球目の直球を中前へ鋭くはじき返す適時二塁打で一気に好機をつくる。川口は投手として活躍が期待されたが今夏から肩の痛みに悩まされていた。すると監督からバッティングを買われ、野手にコンバート。打撃練習を行わなかった1年のブランクをものともせず見事その才能を開花させてみせた。すると続く打者が四球を選び、無死満塁で8番小林恵が141kmのボール気味の直球をうまく捉え左中間へ運ぶ先制打を放った。「数少ないチャンスだと思って、自分が打って絶対に返してやろうと思った」(小林恵)。執念の一打がチームに流れを引き寄せた。さらに押し出し四球で1点を追加。序盤からリードを奪い、理想的な試合運びを見せた。
 調子良く得点へと結び付けた。先発の星の好投から流れに乗った打線は6回にダメ押しとなる打者一巡の猛攻を見せる。先頭が失策で出塁すると、小林恵の内野安打で無死一、二塁とする。続く星が三遊間に転がすプッシュ気味の奇襲バントを初球で決め1点を追加。なおも満塁の場面が続く中、4番佐野恵太内野手(商2=広陵)の内野ゴロを遊撃手が悪送球。すばやく反応した走者2人が生還しリードを広げた。さらには今日3打数3安打と当たっていた富岡の適時打でこの回4点目。不安定な法大投手陣を捉え、相手のミスにうまく付け込み勝負を決めた。

 2年生投手の完封リレーで法大打線を封じた。先発の星が持ち味である速球を中心に打者を手玉に取った。140km台の速球と低めの変化球をうまく織り交ぜ7回を投げ7奪三振。「両コーナーにまとまって投げることができた」と手応えをつかんだ。反省点を「芯で捉えられる打球が多かった」と振り返るも、それらを守備位置ほぼ正面の飛球に打ち取り、終始主導権を握り続けた。その後も8、9回と町田治輝投手(商2=明治)、島田晟吾投手(政経2=佼成学園)が投げ、いずれも無安打。付け入るスキを与えず、法大打線をねじ伏せた。

 全員野球で勝利をつかみ取った。試合前、ゲームキャプテンを務めた佐野恵は「このメンバーで新人戦をするのも最後になるからみんなで楽しんでいこう」と話し、チームの士気を高めた。6連覇の重圧からか堅い雰囲気の漂った昨日からは一変、ベンチからも活発に声が飛びかった。この試合22人が出場を果たし、中でも代打の出塁率は6割6分6厘。まさにチームでつかんだ勝利だった。6連覇こそならなかったが、果敢に攻め王者・明治の意地を見せた。今大会指揮を執った田中歓学生コーチ(営4=明大中野八王子)も「来年再来年の明治も彼らに任せておけば安心できると感じた」と下級生たちのこれからの躍動に期待を寄せた。

[川合茉実]

打順 守備 名 前 打 安 点 1 2 3 4 5 6 7 8 9
◆明大打撃成績◆
1 (遊) 吉田(佼成学園) 3 0 0 三振 二飛    二ゴ               
  打 村上(明大明治) 0 0 0                四球         
  遊 河野(鳴門) 1 0 0                   三振      
2 (中) 竹村(浦和学院) 3 0 1 遊ゴ 四球    遊ゴ    左飛         
  打中右 西岡(浦和学院) 0 0 0                   四球      
3 (右) 佐藤(白樺学園) 1 0 0 四球 三振                     
  打右 東原(天理) 1 0 0          四球    三飛         
  右左 佐伯(明大明治) 1 0 0                   三振      
4 (一) 佐野恵(広陵) 5 0 0 三振    右飛    三振 一失 三振      
5 (三) 富岡(日大三) 3 3 1    右安 死球    左安 右安         
  打三 永田(成田) 1 1 0                      二安   
6 (左) 川口(国学院久我山) 4 2 0    中二 右安    二併 中飛         
  投 町田(明大明治) 0 0 0                           
  打 上林(八尾) 1 0 0                      三振   
  投 島田(佼成学園) 0 0 0                           
7 (二) 宮崎(履正社) 2 0 0    四球 二ゴ       遊失         
  打右 和田(秋田商) 1 0 0                   遊失      
  打中 内海朗(明大中野) 1 0 0                      中飛   
8 (捕) 小林恵(遊学館) 2 2 1    中安 四球       遊安         
  打捕 牛島(門司学園) 2 0 0                   三振 右飛   
9 (投) 星(宇都宮工) 3 1 1    右飛 三振       遊安         
  打二 伊藤(京都大谷) 1 1 0                   二安      
       36 10 4                           

名 前 試 勝 敗 回 球数 安 振 球 責
◆明大投手成績◆
○星(宇都宮工) 2 1 0 7 83 3 7 0 0
町田(明大明治) 1 0 0 1 11 0 0 0 0
島田(佼成学園) 2 0 0 1 16 0 0 0 0

◆ベンチ入りメンバー◆
27 佐野恵(商2=広陵) 32 上林(営2=八尾) 9 西岡(法2=浦和学院)
17 島田(政経2=佼成学園) 6 伊藤(商2=京都大谷) 24 東原(商1=天理)
23 星(政経2=宇都宮工) 34 宮崎(文1=履正社) 28 内海朗(政経2=明大中野)
29 町田(商2=明大明治) 4 富岡(商2=日大三) 37 佐伯(政経2=明大明治)
18 水野(農1=静岡) 5 永田(農2=成田) 38 村上(政経2=明大明治)
19 齊藤(政経1=桐蔭学園) 26 吉田(国際2=佼成学園) 39 川口(法2=国学院久我山)
2 中道(商2=智弁学園) 15 河野(文1=鳴門) 16 竹村(政経1=浦和学院)
12 小林恵(農2=遊学館) 7 和田(商2=秋田商)
22 牛島(営2=門司学園) 8 佐藤(文2=白樺学園)

新人戦の指揮を執った田中歓学生コーチ
「思うような展開になかなかならなかった。ミスもしたりして6連覇という悲願は逃してしまいましたが、最後2年生と1年生がすごくひとまとまりになって、普段練習していた成果が神宮という舞台でしっかり出せたので、結果としてはいい新人戦だったのではないかと思います。昨日の夜にメンバーと入れなかった2年生全員集めて、入れなかったやつも明日は一丸となって絶対に勝とうという話と1、2年で戦える最後の試合だから明日は何が何でも一致団結して最高の試合にしようという話をしました。やはり、普段の監督の苦労というのがすごく分かって勝つことの難しさをすごく痛感した二日間でした。来年、再来年の明治も彼らに任せておけば安心できるかなと感じました」

ゲームキャプテンで4番に座った佐野恵
「ピッチャーがよく投げてくれた。相手のミスにも付け込めて、中盤ダメ押しもできて良い試合だったと思います。試合前にこのメンバーで新人戦をするのも最後になるのでみんなで楽しんでいこうと話をして試合に入りました。(個人的には)リーグ戦にも出してもらっている立場なのにこんな結果では駄目だと思うので、物足りないというか。(ゲームキャプテンとしては)いい経験ができたのが良かったと思います」

先制の好機を生み出した川口
「(ヒットを打った球種は)2つとも真っすぐです。大学に入ってから野手にコンバートするまでは打撃練習は全くしていなかったのでブランクはありましたが、打てて良かったです。投手として150km出したいという気持ちがありましたが、今はバットでチームに貢献するつもりです。(打者としての武器は)とにかくフルスイングで結果を出すことだと思います。(目標の選手は)北海道日本ハムファイターズの中田翔選手です。今日は大学に入ってから公式戦で初めて野手のスタメンとして出場しました。先頭打者の初球がいきなり自分のところに来て、思ったより早かったなと感じました。肩を痛めていて薬を飲んでいましたが、外野手として投げる分には問題ないです。明治神宮大会まではまだ時間があるので、上のチームには高山さんなど良い選手がたくさんいますが、それでも出場できるようにもっとアピールを重ねたいと思います」

準決勝から5打数5安打の冨岡
「朝のバッティングでは結構振れていたので調子は良いかなと思っていました。昨日の代打はいきなり言われて、あまり準備しないで打てました。今日は最初から準備した状態で打ったので、入り方も違いますが、今まで練習してきたからこの結果が出たのかなと思います。(2回の先頭打者)4番までヒットが出てなかったので、ランナーに出ようと思ったらヒットになって、いい結果になりました。自分が出て点数が入ったというのは一番良いことだと思います。監督やコーチに先頭打者が出るのが大事といつも言われていたのでそれで点数が取れたというのは良いと思います。6連覇というのがあったのですが、それができないというのが昨日で決まってしまった。3位決定戦に回ってしまったんですけど、その中でも最後の新人戦ということがあって、2年生のベンチ入っていない人の分まで頑張ってプレーしようというので大勝で終われたので嬉しいです」

先発で好投を見せた星
「両コーナーにまとまって投げられていたので、まずまずのピッチングだったかなと思います。中継ぎの時よりは力を抜いて、コントロールを意識して、打たせることをイメージして投げました。芯で捉えられる打球が多かったので、もう少し修正できたかなと思います。(途中から振りかぶったのは)特に意味はないんですけど、ずっとセットで投げていたので、ワインドアップも練習しておこうかなと思ってやりました。変化球が低めに決まっていたことは手応えを感じています。真っすぐが、力んだ時に高めに浮いてしまったので、そこは反省しなくちゃいけないなと思います。神宮大会では日本一になって、できれば自分も少しでもチームに貢献できるように頑張りたいです」

先制の適時打を放った小林恵
「先発の星が自分の構えたところにしっかりと投げてくれたので、守備からリズムをつくって、攻撃に良い形でつなげることができたのが今日の勝った要因だと思います。低めにボールが来ていたので、星の一番良いボールである真っすぐを上手く使ってリードしたいと思っていました。その真っすぐが低めに、良いところに来ていたので自分としてもリードしやすかったですし、構えたところに投げてくれて良かったです。(先制点について)先に点数を取れば楽に試合が進められると思っていたので、数少ないチャンスだと思って満塁で自分が打って、絶対に返してやろうという気持ちで打席に立ちました。打ったのはボール気味の真っすぐだと思うのですが、うまいこと落ちてくれたので良かったです。(新人戦を振り返って)6連覇が懸かっていたのでみんな少し固くなっていたというか。準決勝はあまり思うようなプレーがみんなできていなかったと思うんですけど、3位決定戦でみんな伸び伸びできていて明治らしい試合ができていたので良かったと思います。去年の神宮大会は準優勝で悔しい思いをしたと思うので、今年の神宮大会は絶対優勝して、去年の借りを返したいと思います」