柳がリーグ戦初白星 東大から勝ち点を奪う/東京六大学春季リーグ戦

2014.04.14
 連勝で勝ち点をつかんだ。初回にリーグ戦初出場の石迫悠摩内野手(政経2=九州国際大付)の適時三塁打などで6点を先制。6回には佐野友彦内野手(商4=日大三)の代打本塁打が飛び出すなど、2試合続けて大量得点を奪った。リーグ戦初先発となった柳裕也投手(政経2=横浜)は5回被安打2与四死球1で無失点10奪三振の投球。その後も2投手の継投で東大打線を零封し、10-0で圧勝した。

 初回で試合を決めた。試合開始直後、1番宮内和也内野手(政経3=習志野)が右安を放ち出塁。2四死球で無死満塁とし、内野ゴロ2本などでまずは3点を先制。制球が定まらない東大先発・山本俊の出鼻をくじく。なおも2死満塁から9番石迫の右中間を破る走者一掃の適時三塁打で、初回に大量6得点。先月末の社会人対抗戦で140㎞中盤の直球を投げ込み、リーグ戦で活躍が期待されていた山本俊から打者一巡の攻撃、1回を持たせずマウンドから引きずり下ろした。1回戦の竹村春樹内野手(政経1=浦和学院)に続きスタメンに抜てきされ、結果を残した石迫は「うれしかった」と塁上で笑顔を見せた。
 6回には1死一塁で代打の佐野友が魅せる。ファールで粘り、8球目の外角の変化球をすくい上げた打球は左翼席へ飛び込んだ。「バットの先っぽだったけど風にも乗ってくれた」。1回戦でもフェンス直撃の当たりを放つなど、長打力抜群の右の大砲にも待望の一発が飛び出した。最終的に昨秋の東大2回戦以来となる2ケタ10得点。相手投手の四死球やミスに乗じて得点を重ねた。

 丁寧に投げ抜いた。2戦目の先発を託されたのは柳。持ち味である外角低めに直球を集める投球スタイルで5回無失点と東大打線を封じた。3回に圧巻の三者連続三振を奪うと、4回は連打を浴び無死一、ニ塁とされるも笠原、初馬の主軸を連続三振に抑える。続く打者に四球を与え満塁としたが、次打者をまたもや三振に切って取った。「低めに制球できた」と高めに浮く球はほとんどなく、低めへの意識が実った。94球を要し5回でマウンドを下りたが、うれしいリーグ戦初白星。「ウイニングボールは実家に送ろうと思う」と笑顔で語った2年生右腕は、初勝利を皮切りに第2戦の先発定着を目指す。

 競争意識が実を結んだ。東大戦2試合通じて17得点無失点と東大を圧倒。優勝に向けてまずは勝ち点1を獲得した。「4年生が活躍していることは一番大きい」(高橋隼之介主将・法4=日本文理)と競争を勝ち抜いた4年生がチームを鼓舞。連勝で雰囲気はいい状態だ。次の試合は第3週の26日、27日に行われる慶大戦。昨秋途中まで首位を走った相手からも連勝を狙う。

[森光史]

打順 守備 名 前 打 安 点 率 1 1 2 3 4 5 6 7 8 9
◆明大打撃成績◆
1 (二)遊 宮内(習志野) 4 2 1 .571 右安 死球    遊ゴ       三ゴ 中安      
  打 高橋隼(日本文理) 1 0 0 .000                         三振   
  遊 竹村(浦和学院) 0 0 0 .250                              
2 (中) 高山(日大三) 3 1 0 .200 四球 二ゴ    四球       二安 二ゴ      
3 (三) 植田(関西) 2 0 0 .571 死球    二ゴ 遊直                  
  打一 佐野友(日大三) 2 1 2 .667                      左本 右飛   
4 (左)右左 菅野(東海大相模) 2 0 1 .000 二ゴ    四球    左飛    四球    四球   
5 (一) 眞榮平(興南) 3 0 0 .375 四球    三振    二ゴ    右飛         
  三 石井(履正社) 0 0 0 —                         四球   
6 (右) 萩原(九州学院) 2 0 0 .000 四球    一ゴ    三振               
  左 長嶺(宮崎工) 1 1 0 .333                   右安         
  右 海部(履正社) 1 0 0 .000                         二ゴ   
7 (捕) 坂本(履正社) 2 1 1 .333 一ゴ       右二    四球 四球         
  投 上原(広陵) 1 0 0 .000                         野選   
8 (投) 柳(横浜) 0 0 0 — 四球       投ギ                  
  打 上西(明大中野八王子) 1 0 0 .000                一ゴ            
  投 今岡(横浜隼人) 0 0 0 —                              
  打捕 佐野恵(広陵) 2 0 0 .000                   二ゴ    左飛   
9 (遊) 石迫(九州国際大付) 3 1 3 .333 中三       四球    二飛    中飛      
  二 糸原(開星) 0 0 0 —                         四球   
    計 30 7 8 .319                           
名 前 試 勝 敗 回 球数 安 振 球 責 率
◆明大投手成績◆
◯柳(横浜) 1 1 0 5 94 2 10 1 0 0.00
今岡(横浜隼人) 1 0 0 1 15 0 2 0 0 0.00
上原(広陵) 1 0 0 3 43 2 5 1 0 0.00
◆ベンチ入りメンバー◆
10 高橋隼(法4=日本文理) 5 糸原(営4=開星) 15 石井(営3=履正社)
11 山崎(政経4=日大三) 12 坂本(文3=履正社) 35 石迫(政経2=九州国際大付)
18 今岡(文4=横浜隼人) 3 眞榮平(政経4=興南) 8 長嶺(文4=宮崎工)
19 北田(法4=倉吉東) 25 佐野友(商4=日大三) 7 菅野(法3=東海大相模)
1 上原(商3=広陵) 13 高橋亮(政経3=前橋育英) 38 高山(文3=日大三)
17 柳(政経2=横浜) 16 宮内(政経3=習志野) 24 海部(商3=履正社)
23 星(政経2=宇都宮工) 4 植田(文4=関西) 9 萩原(営2=九州学院)
31 齊藤(政経1=桐蔭学園) 34 竹村(政経1=浦和学院)
2 佐野恵(商2=広陵) 28 上西(営3=明大中野八王子)
明 早 法 東 立 慶 試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
勝敗表 第1週  4/13現在
明大 —       ○○       2 2 0 0 0 1.000
早大    — ○○          2 2 0 0 0 1.000
法大    ●● —          2 0 2 0 0 .000
東大 ●●       —       2 0 2 0 0 .000
立大             —    0 0 0 0 0 ―
慶大             — 0 0 0 0 0 ―

試合後のコメント
代打で途中出場の高橋隼
「新チーム初めてのカードということで、昨日に続いてミスが出たところは修正しようと試合に臨みました。良い形でゲームを終われました。これを糧にして次の慶應戦を何の不安もなく迎えたいです。新チーム当初から4年生が中心となって頑張っています。オープン戦での競争を勝ち抜いた4年生が数多く出ているので、同級生が活躍していることは僕自身も励まされますし、チームとしても4年生が活躍していることは一番大きいと思います。チームの雰囲気はかなり良いと思います。良いときは良いと思うので、チームの調子が悪いときでも良い雰囲気は残せるようにというのが僕たちの永遠のテーマなのでこういった雰囲気を持続して慶應戦に臨みたいです。自分たちの野球をしっかりやって一戦必勝でやっていきます」

代打で本塁打を放った佐野友
「レフトフライかなと思いましたが、入ったのは風のお陰です。バットの先っぽでした。売ったのはカーブです。監督からは振っとけよというサインが出ていたので準備はしていました。今までなかった緊張感を持ちながら4年生になってからはやれています。(同じ日大三出身の)山崎(福也投手・政経4=日大三)の活躍には刺激されていました。今まで使ってくれている監督に感謝しています」

リーグ戦初出場で活躍の石迫
「(リーグ戦初スタメンだったが)緊張して守備では足が動かなくてチームに迷惑を掛けてしまったけれど、打撃では自分のバッティングができたと思います。(適時三塁打は)詰まっていたので抜けるか心配だったですが、飛んだコースが良くて、抜けてくれてうれしかったです。(塁上で笑顔も見られたが)やっぱりうれしかったです。でも、自分は守備ができないとチャンスはないと思っていて、今日は守備がダメだったのであまり評価はできないです。少しでもチームの力になれるようにやっていきたいです。今後もスタメンで出ることが一番いいです」

リーグ戦初勝利の柳

「2戦目に投げる準備はできていたので、コンディションはよかったです。外に真っすぐを投げるのが持ち味なので、そこが調子を知るポイントでした。低めに制球できたので悪くないと思いました。(10奪三振について)三振を取るタイプではないですが三振を取れているのはいいことです。神宮での先発は昨年の(明治)神宮大会でも経験しました。浮き足立つこと投げれたのはその経験があったからです。上原さん(健太投手・商3=広陵)、今岡さん(一平投手・文4=横浜隼人)などいいピッチャーがいる中で、2戦目に使ってもらえて初勝利できました。もっとリーグ戦通じて成長して、チームの勝ちに貢献できるピッチングができればと思います。ウイニングボールは実家に送ろうと思います」