先勝で単独首位!堅守で逃げ切り早大に勝利/東京六大学秋季リーグ戦

2013.09.28
 早大に先勝した。明大は初回に2死満塁の好機をつくると、中嶋啓喜主将(法4=桐蔭学園)と大塚健太朗内野手(商2=花咲徳栄)の連続適時打で3点を先制。投げては今季初登板となった関谷亮太投手(政経4=日大三)が、4回に中村(早大)にソロ本塁打を浴びたものの、6回まで1失点に抑えた。2番手の上原も3回無失点の好投で、リードを守り切った。しかし打線は全5安打と沈黙気味。2回以降は立ち直った相手先発の吉永(早大)を前に無得点に終わった。それでも守りの野球で勝利をつかみ取った。

 早大打線から逃げ切った。今季初登板となった関谷は初回、打たせて取る投球で相手打線を三者凡退に抑え、上々の立ち上がりを見せる。しかし、2回に連打を浴びるなどピンチを何度も迎え、4回には相手の3番中村にソロ本塁打を浴びた。「調子は最悪だった」と本来の力を発揮することはできなかった。それでも「リズムが悪い中でもバックが守ってくれた」と味方の好プレーにも救われ、6回を投げ1失点に抑えた。7回から登板したリリーフの上原はしっかりと役割を果たした。「先発投手のリズムを止めないことを大事にしている」。その言葉通り、関谷からのテンポを崩すことなく8回までの2回を1安打無失点に抑える好投を見せた。しかし、9回には安打と四球で2死一、二塁のピンチを迎えてしまう。このピンチを持ち前の角度のあるストレートで三振に仕留めて勝利を決めると、マウンド上で雄たけびをあげた。

 守備が光った。2回に福田周平内野手(商3=広陵)は無死一、ニ塁からけん制で走者2人を刺し、チームの危機を救った。その福田は「守備からひとつずつ流れを作っていこうという気持ちで集中して臨んだ」と守備を意識していたことを口にした。さらに4回には中村のソロ本塁打で1点を失って嫌な流れが漂う中、岡大海内野手(政経4=倉敷商)の好プレーが相手の勢いを食い止めた。1死1塁のピンチで6番・大野大を迎えると、ライトとの間に飛んだ際どい打球を後ろ向きで捕球し、飛び出した走者とともに併殺。「難しい打球だったが、後ろ向きで捕球する練習は毎日しているので、その成果が出たのかなと思う」と本人も満足げに語る見事な捕球だった。

 好機をものにした。2死満塁の場面で打席を迎えた中嶋は「初球から振っていった」とスライダーを詰まらせながらも左方向へ運び、先制の2点適時打を放った。開幕戦では先発出場するものの調子が上がらず、東大2回戦では代打出場。待望の安打で先制打を放ち、見事にリベンジを果たした。

 チームに流れを呼び寄せた。高山俊外野手(文2=日大三)は相手先発の吉永(早大)3打数2安打の活躍。ともに日大三高で全国制覇を果たしたかつてのチームメイト・吉永(早大)との対決は高山が制した。「(吉永は)いつも意識している」。そう語る高山は1回、左翼への二塁打を放ち、先制点への大きな流れを作った。2回以降は無得点に終わっただけに、初回の3点が貴重な先制点となった。

 勝ち点獲得へ大きく近づいた。早大に1勝した明大は現在首位。明日の一戦が春秋連覇へ大きく影響してくる。「黒星を付けずに優勝することが目標。連勝できるようにしっかりとやっていきたい」(中嶋)。打線は湿り気味だが、好プレーが多く出た守りの流れを明日につなげ、単独首位の維持を狙う。

[西谷侑紀]

打順 守備 名 前 打 安 点 率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
◆明大打撃成績◆
1 (遊) 福田(広陵) 4 0 0 .462 三邪飛 捕ゴ    中飛       一ゴ      
2 (中) 高山(日大三) 3 2 0 .400 左二 二安       四球    遊飛      
3 (左) 菅野(東海大相模) 3 0 0 .273 四球 二ゴ       捕邪飛    左飛      
4 (一) 岡大(倉敷商) 2 0 0 .300 四球 三振       三振       死球   
5 (三) 糸原(開星) 4 1 0 .364 三振    二ゴ       左安    二併   
6 (右) 中嶋(桐蔭学園) 3 1 2 .200 左安    三振       捕ギ    遊ゴ   
7 (二) 大塚(花咲徳栄) 3 1 1 .333 右安    三振       二飛         
8 (捕) 坂本(履正社) 1 0 0 .125 四球       中飛    四球         
9 (投) 関谷(日大三) 2 0 0 .000 三振       左飛               
  打 上西(明大中野八王子) 1 0 0 .500                三振         
  投 上原(広陵) 0 0 0 —                           
    計 26 5 3 .311                        

名 前 試 勝 敗 回 球数 安 振 球 責 率
◆明大投手成績◆
◯関谷(日大三) 1 1 0 6 86 6 2 3 1 1.50
上原(広陵) 3 0 0 3 55 2 3 1 0 0.00
◆ベンチ入りメンバー◆
10 中嶋(法4=桐蔭学園) 22 高橋隼(法3=日本文理) 6 福田(商3=広陵)
19 関谷(政経4=日大三) 12 坂本(文2=履正社) 14 七田(商3=小城)
11 山崎(政経3=日大三) 25 岡大(政経4=倉敷商) 8 中原(文4=横浜)
18 今岡(文3=横浜隼人) 33 眞榮平(政経3=興南) 26 長嶺(文3=宮崎工)
29 北田(法3=倉吉東) 4 大塚(商2=花咲徳栄) 7 菅野(法2=東海大相模)
1 上原(商2=広陵) 16 吉田(国際1=佼成学園) 9 高山(文2=日大三)
23 星(政経1=宇都宮工) 5 糸原(営3=開星) 24 海部(商2=履正社)
27 西村祐(法4=春日部共栄) 35 青野(商2=広島国泰寺)
32 柴田(法4=中京大中京) 38 上西(営2=明大中野八王子)

明 早 慶 立 法 東 試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
勝敗表 第3週  9/28現在
明大 — ◯          ○○ 3 3 0 0 1 1.000
早大 ● —          ◯◯ 3 2 1 0 1 .667
慶大       — ●◯◯ △    4 2 1 1 1 .667
立大       ◯●● — ○○    5 3 2 0 1 .600
法大       △ ●● —    3 0 2 1 0 .000
東大 ●● ●●       — 4 0 4 0 0 .000

試合後のコメント
先制適時打を放った中嶋

「(初回のタイムリーは)打った球はスライダーです。チャンスだったので初球からどんどん行こうと思っていました。だいぶ詰まりましたが、高かったのでいいところに落ちてくれました。(2回以降は0点だが)バントが決まらないということもありますが、吉永もいい投手なので簡単には打たせてくれませんでした。(好守が出たことは)自分たちは投手を中心に戦っていくスタイルなので、守備が安定していたことは良かったです。(空き週は)有原、吉永と球の速い投手が早稲田にはいるので、速い球を打つ練習をしていました。(明日に向けて)黒星を付けずに優勝することが目標なので、連勝できるようにしっかりやっていきたいです」

守備で存在感を示した岡大
「(4回の好プレーは)難しい打球でしたが、後ろ向きで捕球する練習は毎日やっています。練習の成果が出たのかなと思います。(バッティングは)2三振というのは仕方ないです。切り替えていきます。ただ、四球も選びましたし見えていないことはないと思います。帰って、今日のビデオを見て修正していきたいです。(プロ志望届を出して心境は)先輩の星野さんが優勝した日だったので、自分も刺激を受けました。ただ、プロを意識せず、チームが勝つことを最優先にしてやっていきたいです。チームが勝つ中で自分も評価されればいいです。個人のことは二の次で、チームを第一に考えています」

今季初登板初勝利を果たした関谷
「調子は最悪でした。リズムが悪い中でもバックが守ってくれた感じです。真っ直ぐが良くなかったことを修正しそこねたことが特に悪かったです。ランナーが出てからは、春も同じような感じだったので焦ることなく投げられました。空き週のオープン戦ではいい感じに投げられていたので、今日は自信を持ってマウンドに上がりました。まだまだ満足できないので明日からは自分も調子を上げてチームに貢献していきたいです」

守備でチームを救った福田
「1回戦で勝てるということがなかったので、まず第1戦で勝ててよかったです。守備からひとつずつ流れを作っていこうという気持ちで集中して臨みました。(空き週に早大対東大戦を見て)早大は守備がしっかりしている印象を受けたので、守備負けしないように意識しました。絶対ミスをしないように心がけました。(明日に向けて)簡単に勝たせてくれる相手ではないので、積極的な姿勢でチャレンジャーの気持ちで臨みたいです」

3回無得点に抑えリリーフの役割を果たした上原
「リリーフで投げていて大事にしていることは流れや先発投手のリズムを止めないことです。高校時代は先発でしたが、大学では先発と中継ぎ両方で投げています。どの位置から投げても自分らしい投球ができるように調整しています。中継ぎはピンチの場面が多く難しい場面が多いが、それを抑えて達成感を味わえた時は楽しかったな、と思います。元々自分は気の強いタイプではなかったが、大学入ってから前向きに投げるように意識や考え方を変えました。それが今のところうまくいっています。その感覚を掴んだのは昨年の秋です。それでもまだ成長段階です。不安なところはたくさんあります。これからメンタル的なところを強化していきたいです」

追加点となる適時打を放った大塚
「打つ方で成績を残せていなかったので、打撃を頑張っていこうと。(初回は)初級の甘い球を振ろうと思って思い切り打ってヒットになってくれました。まだまだスイングスピードだったり打力に課題があるので、毎日バットを振り込んできました。相手から嫌なバッターだと思われるようになりたいです」

初回に二塁打を放ち好機を演出した高山
「(先制のきっかけの二塁打について)2番に入ったので初回が大切だと思っていました。(福田)周平さんが出塁できなかったので自分が出ようと思って打席に入りました。2安打しましたが、調子がいいというわけではないです。役割を果たそうとは意識しました。空き週は特に何かしたというのはありません。練習試合では打てませんでしたが、今日打ててよかったです。(日大三高時代の同期の吉永との対戦について)いつも意識はしています。2本打てて良かったです。自分が入部して初めて早稲田戦の初戦に勝てました。チームの雰囲気も良いです。明日、早稲田は今日とは違う気持ちでくると思うので、自分たちも今日より強い気持ちで望みたいです。自分もチームの勝ちに貢献したいです」

応援へ行こう
対早大戦 
9月29日 13時半試合開始予定(三塁側)

神宮球場アクセス
・東京メトロ銀座線 外苑前駅より徒歩3分
・都営大江戸線 国立競技場駅より徒歩7分
・JR総武線 信濃町駅より徒歩7分 千駄ヶ谷駅より徒歩10分