一時逆転も、終盤に追い付かれ法大に引き分け/東京六大学春季リーグ戦

2013.05.27
一時逆転も、終盤に追い付かれ法大に引き分け/東京六大学春季リーグ戦
 勝利へあと一歩だった。負ければ法大の優勝が決まってしまう状況で、6回に逆転するも、先発の山崎福也投手(政経3=日大三)がこのリードを守れず、8回に追い付かれた。打線は3点を追う6回に糸原健斗内野手(営3=開星)、原島巧内野手(農4=国士舘)の適時打などで4得点を挙げ、一時逆転した。2試合連続2ケタ安打で打線に勢いが出てきた。法大の10戦全勝優勝を阻止し、優勝への望みをつないだ。

 粘りの投球も法大打線を止めることはできなかった。2点リードで迎えた8回、内野安打に四球と失策で招いた1死満塁のピンチで、2者連続適時打を浴び、同点に追い付かれた。「あそこで点を与えるようでは駄目」。100球を超え、疲れが出てきたところだったが、エースとしてリードを守れなかったことに悔しさをにじませた。それでも続く1死満塁のピンチで、代打・伊藤諒のセンターへ抜けそうな痛烈な当たりに、山崎が素早い反応。「(グラブを)出したら取れました。運が良かったです」と併殺に切って取り、勝ち越しは許さなかった。

6回裏2死三塁、途中出場の原島が<br />中前適時打を放ち同点に追い付いた<br /><
6回裏2死三塁、途中出場の原島が
中前適時打を放ち同点に追い付いた

 山崎は13安打を打たれ、5得点を許したが、135球で完投した。三者凡退は5回のみ。奪三振も4と打たせて取る投球で粘り強く投げ抜いた。打者の内角を突く直球に加え、落差のあるカーブも有効に使った。「負けたら終わりなので、自然と気合が入った」。何度もガッツポーズを見せる気迫の投球だった。

 打線に当たりが戻ってきた。2点を追う6回、1死一塁から糸原が右中間を破る適時三塁打を放ち、1点差に詰め寄る。その後、2死三塁の場面でも途中出場の原島が真ん中高めの直球を中前へはじき返し、同点に追いついた。右横手投げの船本を想定し、スタメンに左打者を7人並べた。好機でその左打者が起用に応える活躍を見せ、法大先発・船本を6回途中でマウンドから降ろした。その後も暴投、敵失が絡み、この回4得点。逆転に成功し、試合を優位に進めた。終盤勝ち越すことはできなかったが、菅野が今日3安打で打率をチーム唯一の3割台に乗せ、2試合連続2ケタ安打と打撃陣の調子は上向きだ。

 選手全員で勝利をつかむ。あと1敗で優勝を逃す状況は変わらない。それでも打線が好調。また、法大は今季初めての3戦目。「(3回戦に慣れているので)有利だと思う」(菅野)。崖っぷちのこの状況を打破し、優勝へ望みをつなげたい。
 

[中田宏明]

◆明大打撃成績◆
打順 守備 名 前 打 安 点 率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (右) 高山(日大三) 5 2 0 .239 右安    右安    二ゴ 一飛       二ゴ
2 (中) 海部(履正社) 2 1 0 .200 投ギ    投ギ    三振    左安      
  打 西村祐(春日部共栄) 1 0 0 .333                         三振
3 (左) 菅野(東海大相模) 5 3 1 .304 一ゴ    左二       中安 二邪飛    中安
  走 中原(横浜) 0 0 0 .333                           
4 (一) 岡大(倉敷商) 4 2 1 .220 三振    三ゴ       一飛 右安    三振
5 (三)二 糸原(開星) 4 2 1 .262    右安 二ゴ       右三 左飛      
6 (投) 山崎(日大三) 4 0 0 .360    左飛    二ゴ    左飛 三振      
7 (遊) 吉田(佼成学園) 1 0 0 .000    三振                     
  打 上西(明大中野八王子) 1 0 0 .500          三振               
  三 原島(国士舘) 1 1 1 .250                中安         
  打 石井(履正社) 1 0 0 .250                      三ゴ   
8 (二)遊 大塚健(花咲徳栄) 4 1 0 .143    三ゴ    二ゴ    右安    二ゴ   
9 (捕) 坂本(履正社) 4 1 0 .211       中安    捕邪飛 三失    三振   
   計 38 12 3 .238                        

◆明大投手成績◆
名 前 試 勝 敗 回 球数 安 振 球 責 率
山崎(日大三) 9 5 2 9 135 13 4 1 2 1.69
◆ベンチ入りメンバー◆
19 関谷(政経4=日大三) 25 岡大(政経4=倉敷商) 10 中嶋(法4=桐蔭学園)
11 山崎(政経3=日大三) 35 石井(営2=履正社) 8 中原(文4=横浜)
18 今岡(文3=横浜隼人) 14 大塚健(商2=花咲徳栄) 26 宮武(商4=三重)
1 上原(商2=広陵) 3 原島(農4=国士舘) 7 菅野(法2=東海大相模)
17 柳(政経1=横浜) 5 糸原(営3=開星) 9 高山(文2=日大三)
23 星(政経1=宇都宮工) 15 伊藤剛(文4=長野日大) 24 海部(商2=履正社)
2 石畑(商4=広陵) 6 福田(商3=広陵) 28 小倉(文2=関西)
12 坂本(文2=履正社) 34 吉田(国際1=佼成学園)
27 西村祐(法4=春日部共栄) 38 上西(営2=明大中野八王子)
勝敗表 第7週  5/26現在
法 明 立 慶 早 東 試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
法大 — ○△ ○○ ○○ ○◯ ○○ 10 9 0 1 4 1.000
明大 ●△ — ○●○ ●◯○ ●△○○ ○○ 14 8 4

2 4 .667
立大 ●● ●○● — ○●○ ○○ ○◯ 12 7 5 0 3 .583
慶大 ●● ○●● ●○● —    ○○ 10 4 6 0 1 .400
早大 ●● ○△●● ●●    — ○○ 10 3 6 1 1 .333
東大 ●● ●● ●● ●● ●● — 10 0 10 0 0 .000

試合後のコメント
6回に中前適時打を放った原島

「タイムリーの球はストレートです。チャンスだったので初球からいこうと思いました。打ったときは気持ち良かったです。ですが、その後自分のエラーから2点取られたので、自分のせいで勝ちをなくしてしまいました。明日からはミスをなくしていきたいです。ここから連勝しかないので、やるしかないです。明日勝ってあさってにつなげたいです」

5番に座り2安打1打点の糸原
「今日の試合は引き分けで終わってしまって粘り切れなかったかなとは思いましたが負けなかったので昨日の試合よりは良かったと思います。(タイムリーの打席は)自分の役割を果たそうと思って打席に立ちましたがいい結果につながってよかったです。自分たちには失うものが何もありません。明日法政を倒してあさってにつなげたいと思います」

9回5失点の粘投を見せた山崎
「打たれ過ぎです。法大打線は1球1球全て手を抜けないです。8回はあそこで点を取られるようでは駄目。抑えてこそよいピッチャーです。8回のファインプレーはグラブを出したら捕れました。運が良かったです。負けたら終わりだったので、自然と気合が入りました」

スタメンマスクの坂本
「山崎さんはバッターのインコースをきっちり攻め、カーブも有効に使えました。8回の一打勝ち越しのピンチには、三振をとってやろうと欲が出てしまいました。打球の飛んだところが良かったです。しつこく攻めるべきでした。2試合を通して、インコースを使い、高ささえ間違えなければ抑えられるとわかりました。今日は勝てる試合を取りこぼしてしまいましたが、法大は今大会3戦目をやったことがないので、その点では自信を持っていきたいです」

3安打を放つ活躍を見せた3番の菅野
「今日は意識的に逆方向の安打を打ちました。自分はインコースが得意なので相手はアウトコースを攻めてくると予想して、それに引っ掛からないようにしました。自分は守備がすごくうまいという訳ではないので、これから打撃技術と共に守備力も向上させていきたいです。法大は3回戦は今季初めてなので、そのことで法大のリズムを崩していきたいです。自分たちは3、4回戦を何回もやって馴れているので有利だと思います。明日は絶対勝ってあさってにつなげていきたいです」

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対法大戦
5月27日 13時試合開始予定(三塁側)

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