関谷2試合連続完封 優勝へ望みつなぐ/東京六大学春季リーグ戦

2013.05.19
関谷2試合連続完封 優勝へ望みつなぐ/東京六大学春季リーグ戦
 流れを渡さず、対戦成績をタイに戻した。3回に相手野手の失策で先制すると、6、7回にも相手のミスを逃さず加点し、リードを広げた。先発の関谷亮太投手(政経4=日大三)は7安打を許しながらも毎回の15奪三振で2試合連続の完封勝利。優勝戦線にぎりぎりで踏みとどまった。

 最後までマウンドを誰にも譲らなかった。低めのチェンジアップで最後の打者を今日15個目の三振に切ると関谷はグラブとぽんとたたいた。「今日は真っ直ぐが走っていたので、結果として変化球が生きた」(関谷)。最速145kmの直球に加え、キレのあるスライダー、チェンジアップを織り交ぜ、三振の山を築いた。7回には1死から連打でピンチを招くも2者連続三振で切り抜けた。毎回の15奪三振で2試合連続の完封勝利。防御率も0.73に下げ、リーグトップに躍り出た。7安打を許し得点圏に走者を置く場面も5度あったが、粘り強く投げ抜いた。リードした坂本誠志郎捕手(文2=履正社)も「走者が出ても本塁に返さなければいいと思っていた。三振の欲しい場面で三振が取れた」と関谷の投球を振り返った。窮地のチームを4年生の意地で救った。

 相手のミスにつけ込んだ。0―0で迎えた3回、1死満塁の場面で中嶋喜啓主将(法4=桐蔭学園)が放った打球はショート正面へ。ここで併殺を取ろうと慌てた二塁手・北村(慶大)が一塁へ悪送球。この間に2者が生還し、貴重な先制点を挙げた。

 6回にも2死一、三塁の場面で9番関谷への4球目を相手捕手がはじいたところを見逃さず、三塁走者の岡大海内野手(政経4=倉敷商)が果敢に本塁へ突入。「投手がバッターだったので、少しリードを大きくとり、ワンバウンドになったら行こうと思っていた」と間一髪のタイミングだったがタッチをくぐり抜けた。攻めの走塁が功を奏した。続く7回にも内野ゴロの間に1点を取り、相手打線を下回る6安打ながらも適時打無しで4点を奪った。

 厳しい状況に変わりはない。法大が早大にも連勝し、無傷の8連勝。この結果、明日の慶大3回戦で明大が負けると、法大の2季連続の優勝が決まってしまう。一つも落とせない試合が続く。明日の相手先発は第1戦で抑えられた白村が予想される。中嶋は「明日は白村に借りを返すチャンス。2度同じ投手にやられてはいけない」と意気込んだ。明日も全員野球で勝利をつかみ取る。

[中田宏明]

スタメンに復帰し3安打の高山<
スタメンに復帰し3安打の高山

☆スタメン復帰の高山が3安打で猛打賞の活躍☆
 ついに本領を発揮した。開幕から7試合で25打数2安打と不振にあえでいた高山俊外野手(文2=日大三)が2番右翼で4試合ぶりにスタメン復帰。初打席で安打を放つとその後も勢いは止まらず、3安打の固め打ちをし、猛打賞の活躍を見せた。「(東大戦でベンチを外れて)応援してくださる方もたくさん居て、頑張らなきゃという気持ちになった」。悔しさをばねした高山に復調への光が見えた。

◆明大打撃成績◆
打順 守備 名 前 打 安 点 率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (遊) 福田(広陵) 3 0 0 .250 遊ゴ    死球    遊飛    四球 左飛   
2 (二) 高山(日大三) 5 3 0 .188 右安    右安    中安    三ゴ    二ゴ
  右 海部(履正社) 0 0 0 .000                           
3 (中) 中嶋(桐蔭学園) 5 1 1 .237 中飛    遊ゴ    ニゴ    左安    三振
4 (左) 菅野(東海大相模) 3 0 1 .265 右飛    四球    一ゴ    三ゴ      
  左 中原(横浜) 0 0 0 .333                         四球
5 (一) 岡大(倉敷商) 3 0 0 .211    一邪飛 中飛       四球 死球    三邪飛
6 (三) 石井(履正社) 2 0 0 .286    右飛    三ゴ    投ギ         
  三 原島(国士舘) 1 0 0 .000                   二ゴ      
7 (二) 糸原(開星) 3 1 0 .212    三振    左安    死球    左飛   
8 (捕) 坂本(履正社) 4 0 0 .185       遊ゴ 三ゴ    右飛    右直   
9 (投) 関谷(日大三) 3 1 0 .143       右二 三振    三振    四球   
   計 32 6 2 .220                        

◆明大投手成績◆
名 前 試 勝 敗 回 球数 安 振 球 責 率
◯関谷(日大三) 5 3 1 9 128 7 15 1 0 0.73
◆ベンチ入りメンバー◆
19 関谷(政経4=日大三) 25 岡大(政経4=倉敷商) 10 中嶋(法4=桐蔭学園)
11 山崎(政経3=日大三) 35 石井(営2=履正社) 8 中原(文4=横浜)
18 今岡(文3=横浜隼人) 4 宮内(政経2=習志野) 26 宮武(商4=三重)
31 月田(商3=熊本工) 14 大塚健(商2=花咲徳栄) 7 菅野(法2=東海大相模)
17 柳(政経1=横浜) 3 原島(農4=国士舘) 9 高山(文2=日大三)
23 星(政経1=宇都宮工) 5 糸原(営3=開星) 24 海部(商2=履正社)
1 上原(商2=広陵) 15 伊藤剛(文4=長野日大) 27 西村祐(法4=春日部共栄)
2 石畑(商4=広陵) 6 福田(商3=広陵)
12 坂本(文2=履正社) 38 上西(営2=明大中野八王子)
勝敗表 第6週  5/19現在
法 明 立 慶 早 東 試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
法大 —    ○○ ○○ ○◯ ○○ 8 8 0 0 4 1.000
明大    — ○●○ ●◯ ●△○○ ○○ 11 7 3

1 3 .700
立大 ●● ●○● — ○●○ ○○    10 5 5 0 2 .500
慶大 ●● ○● ●○● —    ○○ 9 4 5 0 1 .444
早大 ● ○△●● ●●    — ○○   10 3 6 1 1 .333
東大 ●● ●●    ●● ●● — 8 0 8 0 0 .000

試合後のコメント
3番に座り5試合連続で安打を放った中嶋
「試合に入る前から厳しい試合になると思いましたが、昨日の9回の続きだと思っていい形で入れました。今日はみんなで気持ちを一つにしようとベンチ裏で黙想をしました。5試合連続安打は全く意識していませんでしたが、徐々にタイミングが合ってきたかなと思います。3番でしたが打順は意識せずにやりました。明日は白村へ借りを返すチャンスですし、2度同じ投手にやられてはいけないと思っているので全員で戦っていきたいです」

6回に相手の捕逸の際に果敢に本塁を突いた岡大
「3点目は狙っていました。投手の関谷が打者だったので少しリードを大きくとってワンバウンドになったら行こうと思っていました。関谷選手は止めていたがボールに集中していたのであまり見ていませんでした(笑い)。優勝が懸かっていて負けられないので初回から最終回のつもりでやりました。どんな形でも塁に出れば足を生かせるので、出塁を優先しています」

9回15奪三振無失点で完封勝利を挙げた関谷
「今日は直球が走っていました。なので、結果としてスライダーやチェンジアップといった変化球が生きました。ピンチもあったが、点を取る前はとにかく先にやらないように投げました。取ってもらった後は、落ち着いて投げることができました。9回まで投げましたが、疲れはないです」

スタメンマスクの坂本
「今日の関谷さんはどの球も良かったですが、特に直球が良かったです。直球を内角と外角にしっかり投げることができたと思います。直球を見せてから変化球を投げることができました。思った通りの投球ができたと思います。関谷さんの調子のいい時は直球が走っていて、その直球を生かしてから変化球をいかに使っていくかという投球スタイルなので、今日はそれができました。三振の欲しい場面で三振が取れました。今日も走者を出したが、走者が出ても本塁に返さなければいいという気持ちでリードしていますし、走者が出てからの投球がうちの投手の持ち味なので、走者が出てから配球を変えることは特にしなかったです。走者を進めてもアウトを1つずつ取っていけば、最小失点で済みます」

スタメンに復帰し3安打の活躍を見せた高山
「東大戦のスタンドで広沢さん(克実氏・昭60文卒)がいて、水曜日にグラウンドで打撃指導をしていただいてから、いい打球が飛ぶようになりました。今日は安打が3本出ましたが、その前に昨日1本出て楽になりました。今日も1打席目に安打が出て良かったのですが最後の2打席は駄目でした。東大戦でベンチを外れて、悔しかったですがスタンドから試合を見ていて応援していただいている方もたくさんいて頑張らなきゃなという気持ちになりました。ベンチを外れていい勉強になったと思います」