延長12回まで及ぶ熱戦! 互いに譲らず、引き分ける/東京六大学秋季リーグ戦

2012.10.16
延長12回まで及ぶ熱戦! 互いに譲らず、引き分ける/東京六大学秋季リーグ戦
 3時間を超す大接戦の末、引き分けた。1勝1敗で迎えたこのゲーム。投げては、先発・関谷亮太投手(政経3=日大三)が、10回10奪三振の好投。安打も2つに抑える快投を披露した。しかし、打線は6安打を放ちながら三塁も踏めず、慶大投手陣の前に抑えこまれた。

 圧巻の投球を見せた。この日の先発のマウンドを託されたのは関谷。「真っすぐが走っていなかった」と語ったものの、立ち上がりから四隅を突く安定した投球を見せる。3回裏、二死から佐藤旭(慶大)に四球を与えたが、素早いけん制でアウトを取った。その後得点圏に走者を背負うも、落ち着いたマウンドさばきを披露。4回裏、横尾(慶大)の左翼線二塁打などで2死二、三塁のピンチを招いた。しかし、ここは代打の谷田(慶大)に外の変化球を打たせ遊ゴロに打ち取った。6、8回にはともに2死二塁のピンチで主砲・山崎錬を迎えた。しかし、両打席ともテンポ良くコーナーに投げ分け、簡単に追い込むと右フライと一ゴロに打ち取った。慶大を引っ張る4番を抑え、流れを食い止めた。さらに、関谷は回を重ねるごとに調子を上げ「ボールが走っていた」と9回、10回を三者凡退に抑えた。終わってみると、10回2安打四死球5。「真っすぐに強いバッターが多いので、変化球をうまく振らせた」と、4者連続を含む10個の三振を奪う好投で慶大打線を封じ込めた。

 先発の関谷に続き、2番手としてマウンドに上がったのは山崎福也投手(文2=日大三)。関谷の勢いを受け抑えたいところだったが「自分で追い込んでしまった」と、いきなり先頭の辰巳(慶大)に四球を許してしまう。犠打で得点圏へ進塁させると、迎えた山崎錬にも四球を与えて1死一、二塁のピンチを迎えた。しかし、続く横尾、鈴木裕(慶大)をどちらも二飛に打ち取り、何とかピンチをしのいだ。続く12回は「絶対に抑えて、明日勝ってやろう」という強い気持ちが打者を勝り、三人を11球で仕留めた。

明大12回表2死二塁 凡退し悔しがる菅野
明大12回表2死二塁 凡退し悔しがる菅野

 あと一本が出なかった。1回戦でも対戦した慶大の白村、福谷から6安打を放つも三塁を踏むことなく、得点を奪うことができなかった。1回表、先頭打者の上本崇司内野手(商4=広陵)が追い込まれながらもファウルで粘り四球で出塁する。しかし、続く大塚健太郎内野手(商1=花咲徳栄)は送りバントを試みるも打ち上げてしまった。3番高山俊外野手(文1=日大三)も三振を喫し、得点には結び付かなかった。4回表、無死から大塚健が一塁強襲安打で出塁するも、続く高山は三振。岡大が左安を放ち、1死一、二塁とするも、中嶋啓喜外野手(法3=桐蔭学園)は三振、菅野剛士外野手(法1=東海大相模)も中飛に倒れ得点を奪えず。延長12回にも、1死の場面で岡大が内野安打を放つも、中嶋が中飛、菅野も一ゴロと、またも後続が倒れ、ゲームセット。チャンスで一本が出ず、打線が全くかみ合わなかった。

 ここまで来たら勝つしかない。「今日負けなかったのは大きい」(高山)と優勝に向け、まだ可能性は残されている。勝ち点を取られたわけではない。4戦目にもつれるのは春季の早大戦以来であるが「こういう時に勝つために、夏場は練習してきた」(田中勇次主将・法4=鳴門工)と、自信は十分。前を見て戦っていくのみだ。今日無得点に終わった打線が爆発するのか。負けられない戦いが続く。

[柳浦美央]

◆明大打撃成績◆
打順 守備 名 前 打 安 点 率 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
1 (遊) 上本(広陵) 4 1 0 .310 四球    中飛          遊ゴ   三ゴ       左安   
2 (二) 大塚健(花咲徳栄) 2 1 0 .167 一飛       一安                     
  打 川嶋克(日南学園) 1 0 0 .182                 ニゴ              
  二 福田(広陵) 2 0 0 .105                           三振    左飛   
3 (右) 高山(日大三) 5 0 0 .271 三振          三振    左飛             投ゴ
4 (一) 岡大(倉敷商) 5 2 0 .385 一飛       左安       中飛    三ゴ 二安
5 (中) 中嶋(桐蔭学園) 5 0 0 .268    右飛    三振       三振       三ゴ    右飛
6 (左) 菅野(東海大相模) 5 1 0 .278    三ゴ    中飛       右二       一ゴ    一ゴ
  左 田中勇(鳴門工) 0 0 0 .333                                 
7 (捕) 坂本(履正社) 4 0 0 .235    ニゴ       三ゴ      三振    中飛      
8 (投) 関谷(日大三) 3 0 0 .111       右飛    三ゴ       三振            
打 小川(横浜) 1 1 0 .400                            左安   
投 山崎(日大三) 0 0 0 .091                                 
9 (三) 宮内(習志野) 2 0 0 .160       三振    左飛                     
打 西村(春日部共栄) 1 0 0 .000                   左飛           
三 糸原(開星) 1 0 0 .111                            ニゴ   
   計 41 6 0 .247                                    

◆明大投手成績◆
名 前 試 勝 敗 回 球数 安 振 球 責 率
関谷(日大三) 7 2 0 10 144 2 10 5 10 1.53
山崎(日大三) 9 1 1 2 32 0 0 2 0 2.38
◆ベンチ入りメンバー◆
17 伊藤雄(商4=明大中野八王子) 32 坂本(文1=履正社) 10 田中勇(法4=鳴門工)
11 岡大(政経3=倉敷商) 33 原島(農3=国士舘) 8 小川(商4=横浜)
19 関谷(政経3=日大三) 4 福田(商2=広陵) 20 川嶋克(商4=日南学園)
1 山崎(政経2=日大三) 14 大塚健(商1=花咲徳栄) 9 中嶋(法3=桐蔭学園)
23 今岡(文2=横浜隼人) 15 糸原(営2=開星) 27 中原(文3=横浜)
21 上原(商1=広陵) 35 石井(営1=履正社) 37 菅野(法1=東海大相模)
31 月田(商2=熊本工) 6 上本(商4=広陵) 38 高山(文1=日大三)
2 西村祐(法3=春日部共栄) 26 宮内(政経1=習志野)
12 高橋隼(法2=日本文理) 34 廣崎(商4=明大明治)

勝敗表 第6週  10/15現在
法 早 明 慶 立 東 試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
法大 — ●○●    ○○ ◯○ ○○ 9 7 2 0 3 .778
早大 ○●○ — ○●●   ◯◯ ○○ 10 7 3 0 3 .700
明大   ●○○ — ●○△   ●◯◯ ◯○ 11 7 3 1 3 .700
慶大 ●●   ○●△ — ○◯ △○○ 10 5 3 2 2 .625
立大 ●● ●● ○●● ●● —    9 1 8 0 0 .111
東大 ●● ●● ●● △●●    — 9 0 8 1 0 .000

試合後コメント
田中勇

「白村選手も、福谷選手も良いピッチャーでなかなか打てなかったです。けれども関谷が踏ん張り、それを引き継いだ山崎もいいピッチングをしてくれました。後攻では不利と考えがちですが、粘れて引き分けたことは大きいです。春もここまでもつれた試合はありました。こういう時に『絶対勝つぞ』という思いを出して勝つために、夏場は練習してきました」

延長11回に左安を放った上本
「引き分けにはできたので、粘ることができました。11回のヒットはたまたまですが、明日はしっかり勝てるように頑張りたいです」

10回を2安打に抑えた先発の関谷
「真っすぐが走っていなかったです。その分、コースをついていきました。ギリギリのところを攻めました。(四球もあったが)焦りはなかったです。相手の意思を外して、うまくコントロールできました。真っすぐに強いバッターが多いので、変化球をうまく振らせました。三振は意識していなかったです。取るべきところで取ろうと思っていました。9回、10回の方がボールが走っていたと思います。体力的にはまだまだいけました。投手陣は全体で、3戦目4戦目でも大丈夫なように走り込んできていますし、夏のキャンプでも2週間毎日200球投げ込んできたので、明日行けと言われてもいけます。負ける気はないです。今日負けなかったことをいいことに明日、全員で勝ちにいきたいと思います」

延長11回から登板し、0点に抑えた山崎
「先頭を歩かせてしまい、自分で自分を追い込んでしまいました。(マウンドでは)一つずつ落ち着いて抑えろと監督からは言われました。上本さんからは、負けるなと言ってもらいました。(中継ぎでの登板について)いつでも投げる準備はしていました。関谷さんはすごいの一言に尽きます。あれだけ投げることができるのは驚きです。(12回について)勝ちは消えたけど、絶対に抑えて、明日勝ってやろうという気持ちで投げました。明日も体力勝負になります。体力では絶対に負けない自信があるので、必ず勝ちます」

無失点の投手陣をリードした坂本
「今日は粘り合いで、関谷さんもいいピッチングをしていたので、勝たせてあげたかったです。自分もチャンスで三振という場面もありましたし。だけれども、点をやらなければ負けないのでこうなったら切り替えていくしかないです。関谷さんは昨日リリーフで出てきた時から状態がいいと思っていました。今日は丁寧に投げてくれて、打たれてはいけないところできちんと切り替えができていたので良かったと思います。明日は勝ち点取ります」

7回に二塁打を打った菅野
「(最後の打席について)特に球種やコースで狙い球はありませんでしたがやっぱり1本ヒットを出さなきゃいけない場面で結果打てなくてとても悔しかったです。(明日の試合に向けて)もし同じような場面で打席に立つことがあれば今度は何がなんでも1本出したいと思います」

3番ライトで出場した高山
「(現在の調子は)調子はいいです。(白村選手、福谷選手と対戦した印象は)球が来ているのは分かっていたのに打てなかったので、自分が弱いということです。(4戦目への抱負をお願いします)負けないことにも意味はあると思います。今日は負けてないので、今日の結果を明日につなげて明日しっかり勝ちたいと思います」

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対慶大戦 
10月16日 13時試合開始予定(一塁側)

神宮球場アクセス
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・JR総武線 信濃町駅より徒歩7分 千駄ヶ谷駅より徒歩10分