リーグ戦初先発で7回途中1失点の好投! 結末は第3戦へ/東京六大学秋季リーグ戦

2012.10.15
リーグ戦初先発で7回途中1失点の好投! 結末は第3戦へ/東京六大学秋季リーグ戦
 陸の王者に一矢報いた。第1戦目を接戦の末に落とした明大。この試合を落とすと、優勝争いから大きな後退となるだけに負けられない戦いとなった。大事な一戦のマウンドを託された上原健太投手(商1=広陵)は、リーグ戦初先発ながら7回1/3を1失点に抑える好投。チーム単独トップとなる3勝目を挙げた。打線は4回に慶大先発の竹内大から一挙4安打を集め3得点。投打に1年生が活躍し、対戦成績を1勝1敗のタイとした。

 大型左腕ルーキーの活躍で慶大打線を封じ込めた。リーグ戦初先発の190cm左腕・上原は7回1/3を被安打3、1失点と好投し、今季3勝目を挙げた。初回、制球が安定しない上原は先頭打者に四球を与えると、送りバントで1死二塁のピンチを招く。それでも3番山崎錬、4番阿加多(ともに慶大)を打ち取り、立ち上がりのピンチをしのいだ。その後は伸びのある直球を主体に、4回まで無安打投球。5回に辰巳(慶大)に犠飛を打たれ1点を失ったものの、先発の役割を十分に果たした。共に1年生としてバッテリーを組んだ坂本誠志郎捕手(文1=履正社)と試合前に「相手のデータにないような配球をしよう」と話し合い、試合に臨んだ。左打者にスクリューやチェンジアップを投げるなど、リリーフ時とは異なる配球を用い、打たせて取る投球で慶大打線を手玉に取った。

 上級生も意地を見せた。2点リードの8回、上原が1死一、二塁の場面で降板。この試合最大のピンチを迎えた。それでも関谷亮太投手(政経3=日大三)、山崎福也投手(政経2=日大三)の継投でしのいだ。「上原の好投はすごく刺激になっている」(山崎)と、後輩の健闘を前に、勝負どころで上級生が気迫を見せた。

明大4回裏無死二塁 レフトへ先制の適時二塁打を<br />放った中嶋”align=left><br clear=明大4回裏無死二塁 レフトへ先制の適時二塁打を
放った中嶋

 
 
 ルーキーの好投に打線も奮起した。慶大先発の竹内大から4回、4番岡大海投手(政経3=倉敷商)が「完璧な当たりだった」とあわや本塁打となる中堅フェンス直撃の二塁打を放ち、無死二塁の好機を演出する。すると5番中嶋啓喜外野手(法3=桐蔭学園)、9番宮内和也内野手(政経1=習志野)の適時二塁打など、この回集中4安打を放ち3得点。現役最多のリーグ戦通算22勝を誇る慶大先発・竹内大をマウンドから引きずり下ろした。4回以外は得点を挙げられなかった明大だが、この3点が決勝点となった。今季、明大は勝利した全7試合の中で、3得点以上を挙げたイニングがあり、今季の明大は集中打での得点が多い。この試合も1イニングに4安打を集中させ一挙3得点と、好投の上原を力強く援護した。

 優勝争いも佳境に入った。明日の第3戦は第1戦で抑えられた白村(慶大)の先発が予想される。明大は現在勝ち点3の2位。このカードを落とすと4敗目となり、勝率で他大に劣る明大は優勝が厳しくなる。今後も絶対に落とせない一戦が続く。陸の王者を下し、栄冠を自らの手でつかみ取りたい。

[森大輔]

スタメン9人中6人が1年生!
 若い力がチームに勢いを生み出した。今試合のスタメン9人中6人が1年生。「1年生らしく元気よく自分たちのプレーをしていきたい」という先発の上原に加え、それぞれ1打点を挙げた坂本、宮内など、ルーキーの投打にわたる活躍が目立った。さらに上級生も1年生に対し「若い力で思い切って、少しでも俺たちに長く野球をやらせてくれ。ベンチはサポートするから」と、田中勇次主将(法4=鳴門工)が力強い言葉通り、1年生を支える。優勝に向け、大事な一戦が続くリーグ戦終盤。ルーキーたちのはつらつとしたプレーがチームを一つにした。

◆明大打撃成績◆
打順 守備 名 前 打 安 点 率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (遊) 上本(広陵) 4 1 0 .316 右二    三振 中飛       二飛      
2 (二) 大塚健(花咲徳栄) 3 0 0 .000 投ギ    遊ゴ    三振    左飛      
3 (右) 高山(日大三) 3 1 0 .302 死球    二ゴ    中飛    右二      
4 (一) 岡大(倉敷商) 3 1 0 .382 四球       中二 一飛    一飛      
5 (中) 中嶋(桐蔭学園) 3 1 1 .306 死球       左二    三振    一飛   
6 (左) 菅野(東海大相模) 3 0 0 .308 二ゴ       一ゴ    投ゴ         
  左 田中勇(鳴門工) 1 0 0 .333                   三振   
7 (捕) 坂本(履正社) 4 2 1 .267    右飛    投安    中安    中飛   
8 (投) 上原(広陵) 3 1 0 .400    遊ゴ    一ゴ    捕安         
投 関谷(日大三) 0 0 0 .167                        
投 山崎(日大三) 0 0 0 .091                        
9 (三) 宮内(習志野) 3 1 1 .174    右飛    左二    三振         
   計 30 8 3 .259                           

◆明大投手成績◆
名 前 試 勝 敗 回 球数 安 振 球 責 率
○上原(広陵) 6 3 0 7 1/3 117 3 3 4 1 0.95
関谷(日大三) 6 2 0 0 1/3 11 0 0 1 0 2.33
山崎(日大三) 8 1 1 1 1/3 19 0 3 0 0 2.61
◆ベンチ入りメンバー◆
17 伊藤雄(商4=明大中野八王子) 32 坂本(文1=履正社) 10 田中勇(法4=鳴門工)
11 岡大(政経3=倉敷商) 33 原島(農3=国士舘) 8 小川(商4=横浜)
19 関谷(政経3=日大三) 4 福田(商2=広陵) 20 川嶋克(商4=日南学園)
1 山崎(政経2=日大三) 14 大塚健(商1=花咲徳栄) 9 中嶋(法3=桐蔭学園)
23 今岡(文2=横浜隼人) 15 糸原(営2=開星) 27 中原(文3=横浜)
21 上原(商1=広陵) 35 石井(営1=履正社) 37 菅野(法1=東海大相模)
31 月田(商2=熊本工) 6 上本(商4=広陵) 38 高山(文1=日大三)
2 西村祐(法3=春日部共栄) 26 宮内(政経1=習志野)
12 高橋隼(法2=日本文理) 34 廣崎(商4=明大明治)
勝敗表 第6週  10/14現在
法 明 早 慶 立 東 試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
法大 —    ●○ ○○ ◯○ ○○ 8 7 1 0 3 .857
明大    — ●◯◯ ●○ ●◯◯ ○○ 10 7 3 0 3 .700
早大 ○● ◯●● —    ◯◯ ◯○ 9 6 3 0 2 .667
慶大 ●● ○●    — ○◯ △○○ 9 5 3 1 2 .625
立大 ●● ○●● ●● ●● —    9 1 8 0 0 .111
東大 ●● ●● ●● △●●    — 9 0 8 1 0 .000

選手コメント
田中勇主将
「(第1戦を落としても第2戦で負けないのは)春に厳しい戦いを経験して、あと一歩のところで負けてしまったからだと思います。苦しい時を意識して、練習から追い込んで自分に厳しくしてきました。本当は第1戦で勝てればいいのですけど、自信にもなって、こういう形になっているのかなと思います。(1年生6人が先発だったが)1年生には『若い力で思い切って、少しでも俺たちに長く野球をやらせてくれ。ベンチはサポートするから』と伝えました。自分たち上級生がベンチから声を出して盛り上げたり指示を出したりしています。昨年とは違い、試合に出ている4年生は少ないですが、自分たちの代のチームなので、勝ちたいです」

4回、先頭打者で二塁打を放った岡大
「(第二打席の二塁打について)完璧な当たりでした。(第3戦に向けて)今日勝った勢いをそのままに明日勝ち点を取りたいと思います」

4回に先制の適時打を放った中嶋
「(4回の適時打について)打った球はインコースのスライダーです。監督からバントのサインが出なかったので、逆方向を意識してつないでいこうと思っていました。結果的にうまいところに飛んでくれました。(スタメンに1年生6人。上級生の意地は)ありますが、1年生がいい仕事をしてくれているので、若い力を借りたいと思っています。(立大戦、早大戦と同じ流れについて)1戦目を落としてしまう状況には慣れているので、一つ落としてもいけるぞという雰囲気はあります。今日は今日として、また明日に向けて頑張っていきたいです」

8回、ピンチの場面でマウンドに上がった山崎
「(2死満塁からの登板でしたが)力いっぱい投げることだけを考えました。(最後の回は全て三振でしたが)力が入りましたが、特に三振を狙いに行ったわけでもなかったです。自分の気持ちがこういう投球につながったのだと思います。9回はとにかく先頭打者を出さないことを心掛けました。(上原投手の好投について)すごく刺激になっています。(自分の投球には納得できましたか)リリーフで結果を残せましたが、先発を任された時も結果を残したいです。明日は何が何でも勝ちます」

リーグ戦初先発で7回途中1失点の好投見せた上原
「先発することは今朝、監督から言われました。(先発のときとリリーフのときの気持ちの違いは)リリーフは流れを変えるために登板することが多いですが、先発は流れを自分でつくらないといけないです。気持ちの面ではそこまで硬くならなかったです。いい感じでマウンドに上がれました。(変化球の制球に苦しむ場面が見えましたが)最近制球力が安定していないので、来週までに修正したいです。立ち上がりはあまり良くなかったのですが、投げているうちに修正できました。ブルペンでは40球ぐらい投げました。(今日は完封、完投するつもりでしたか)はい。(4回まで無安打投球でしたが)4回あたりからそれに気付きました。そんな簡単にうまく行かないとは思っていたので、ヒットを打たれても無失点で次の投手につなげる気持ちで投げました。今日は全体的にあまり良くなかったですが、ある程度まとめられたので、それは良かったです。(慶大打線は対戦していかがでしたか)甘い球は打たれる気がしました。積極的に打ってくる打者が多いので気が抜ける場面はなかったです。(パッテリーを組んだ同じ1年生の坂本については)坂本は頼りになるので、安心して投げています。『あまり固くならずにいつも通りの投球をしよう』と坂本と試合前に話しました。相手も自分達のデータを取っていると思うので『相手のデータにはないような配球をしてみよう』ということも話しました。左打者にスクリューやチェンジアップを投げたり、初球からフォークを投げるなどリリーフの時にはしていなかった投球もしました。相手打者も首をかしげるなど戸惑う様子が見られたので『これは効いてるな』と思いました。先発での勝ち星とリリーフでの勝ち星は、先発での勝ち星の方が手応えがあります。(多くの1年生が活躍していることについて)仲間には負けていられないという気持ちもありますし、同じ1年生としてこれからも活躍してほしいという気持ちもあります。(チームにおける1年生の役割は)1年生らしく元気よく自分のプレーをすればいいと思います」

スタメンマスクの坂本
「(上原の調子は)真っすぐが良かったです。いまいちな球もありませんでした。(上原は初先発でしたが)話し合いながらいい関係でピッチングできました。(8回のピンチでは)相手の阿加多さんはチャンスでのバッティングがうまいので、山崎さんの気持ちの強さに懸けて真っすぐでいきました。明日は何点取られても打てればいいので、そうしたいです」

4回に追加点となる適時二塁打を放った宮内
「昨日負けていたので負けたら優勝はなくなるので、今日勝てて良かったです。(4回の二塁打について)球種はスライダーでした。ヒット自体が久しぶりでした。それが得点に絡んだので良かったです。明日も勝たないと優勝は厳しいので一戦一戦大切に戦っていきたいです」

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対慶大戦 
10月15日 13時試半試合開始予定(三塁側)

神宮球場アクセス
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・都営大江戸線 国立競技場駅より徒歩7分
・JR総武線 信濃町駅より徒歩7分 千駄ヶ谷駅より徒歩10分