中嶋逆転2ラン! 大量得点で東大に先勝/東京六大学秋季リーグ戦

2012.10.07
中嶋逆転2ラン! 大量得点で東大に先勝/東京六大学秋季リーグ戦
 底力を見せつけ、逆転勝利を収めた。2回表に東大に3点を先制され、明大は今回も追う展開に。しかし、3回に岡大海投手(政経3=倉敷商)の左前2点適時打、中嶋啓喜外野手(法3=桐蔭学園)の左越え2点本塁打で逆転。また5回、7回にも得点を重ね、合計12安打11得点で東大相手に大量得点を挙げた。投打がしっかりとかみ合い、東大に先勝した。

 劣勢の雰囲気を一撃で吹き飛ばした。3点先取され、迎えた3回、2死から高山俊外野手(文1=日大三)と菅野剛士外野手(法1=東海大相模)が2者連続で四球を選ぶと、岡大の適時打で2点を返す。なおも2死二塁の好機で打席には5番中嶋。「何とかして後ろにつなげたかった」。インコース真っすぐの初球を捉え、打球はレフトスタンドへ。左越え2点本塁打で試合をひっくり返した。中嶋は今春ケガに苦しみ、規定打席に達することなく1割3分8厘と不調が続いた。だが「夏は今までのスイングを見直すことを意識した」と、その成果が表れ、今秋は打率2割9分2厘と好調を維持。立大3回戦に続いて決勝打を放ち、持ち前の勝負強さも健在だ。

 逆転後も打線は止まらなかった。5回には岡大の2打席連続となる左前適時打、上原の右翼線適時打などで4得点。7回にも代打の原島巧内野手(農3=国士舘)、上本崇司内野手(商4=広陵)の適時打で打者3人が帰り3得点を追加した。計12安打で11得点とうまく打線がつながった。

緊急登板にもかかわらず<br />5回を2安打無失点7奪三振で抑えた上原<br />“align=left><br clear=緊急登板にもかかわらず
5回を2安打無失点7奪三振で抑えた上原

 期待のルーキーが好救援でチームを救った。立ち上がりの2回、先発・関谷亮太投手(政経3=日大三)が東大打線に捕まり、6安打3失点。序盤から厳しい試合展開になった。そんな状況の中、3点を追う3回、上原健太投手(商1=広陵)が早大3回戦に続き、2番手でマウンドに上がった。「準備できていなかった」と、想定外の登板だった。立ち上がりの3回に打者を三塁にまで進めるが何とか切り抜けた。「気を抜くと打たれてしまうから、集中力を切らさないように意識した」。その後も140km台の直球に加え、スライダー、フォーク、スクリューといった変化球がさえ、結果、5回2安打無失点無死四球7奪三振と好投を見せた。秋季リーグ戦では早大3回戦に続き、2試合続けて勝ち投手となった。ルーキーながら力強さを見せつけた。

 負けられない戦いが続く。首位争いが激しくなってきた現在、第1戦目を勝利で飾れたのは大きい。打線に幅が出てきた東大。決して油断をすることはできない。「内容良く勝って、次に当たる慶大と法大に明治とやりたくないと思わせたい」(田中勇主将・法4=鳴門工)と、このまま連勝で勝ち点を獲得し、続く慶大、法大へのステップとしたい。

[柳浦美央]

◆明大打撃成績◆
打順 守備 名 前 打 安 点 率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 (遊) 上本(広陵) 4 1 0 .357 左飛    右飛 二ゴ    遊ゴ 右安      
2 (右) 高山(日大三) 4 1 0 .233 二ゴ    四球    右安 遊ゴ 一ゴ      
3 (左) 菅野(東海大相模) 3 2 0 .600 中安    四球    左安 一ゴ         
  打左 田中勇(鳴門工) 0 0 0 .400                      死球   
4 (一) 岡大(倉敷商) 5 3 2 .348 二飛    左安    左安    左安 右飛   
5 (中) 中嶋(桐蔭学園) 4 2 2 .292    右安 左本    四球    遊ゴ 遊失   
  中 中原(横浜) 0 0 0 ─                           
6 (三) 宮内(習志野) 2 0 1 .118    左飛 三ゴ    左犠飛            
  打 川嶋克(日南学園) 1 1 0 .250                   中安      
  走 廣崎(明大明治) 0 0 0 ─                           
  二 大塚健(花咲徳栄) 1 0 0 .000                      一ゴ   
7 (捕) 坂本(履正社) 2 0 1 .167    中飛    二飛 中犠飛    四球      
8 (投) 関谷(日大三) 0 0 0 .167   

                       
  打 小川(横浜) 1 0 0 .333    三振                     
   投 上原(広陵) 2 1 1 .500          三振 右二            
  打三 原島(国士舘) 1 1 2 .500                      中安   
9 (二) 福田(広陵) 2 0 0 .143       二直 死球 一直            
  打 秋山(桐光学園) 1 0 0 .000                   一飛      
   投 今岡(横浜隼人) 0 0 0 .000                          
   投 片山(明大中野) 0 0 0 ―                           
   計 34 12 10 .250                           
◆明大投手成績◆
名 前 試 勝 敗 回 球数 安 振 球 責 率
関谷(日大三) 4 2 0 2 41 6 3 1 3 2.50
◯上原(広陵) 4 2 0 5 80 2 7 0 0 0.90
今岡(横浜隼人) 5 0 0 1 2/3 24 1 4 0 0 1.50
片山(明大中野) 1 0 0 0 1/3 2 0 0 0 0 0.00
◆ベンチ入りメンバー◆
17 片山(営4=明大中野) 2 武井(商3=PL学園) 10 田中勇(法4=鳴門工)
11 岡大(政経3=倉敷商) 33 原島(農3=国士舘) 8 小川(商4=横浜)
19 関谷(政経3=日大三) 6 上本(商4=広陵) 20 川嶋克(商4=日南学園)
1 山崎(政経2=日大三) 4 福田(商2=広陵) 9 中嶋(法3=桐蔭学園)
23 今岡(文2=横浜隼人) 14 大塚健(商1=花咲徳栄) 27 中原(文3=横浜)
21 上原(商1=広陵) 35 石井(営1=履正社) 37 菅野(法1=東海大相模)
31 内海(商1=桐蔭学園 26 宮内(政経1=習志野) 38 高山(文1=日大三)
12 高橋隼(法2=日本文理) 29 秋山(法4=桐光学園)
32 坂本(文1=履正社) 34 廣崎(商4=明大明治)
勝敗表 第5週  10/6現在
法 早 明 慶 立 東 試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
法大 —       ○○ ○ ○○ 5 5 0 0 2 1.000
早大    — ○●●    ○○ ○○ 7 5 2 0 2 .714
明大    ●○○ —    ●○○ ○ 7 5 2 0 2 .714
慶大 ●●       — ○◯ △○○ 7 4 2 1 2 .667
立大 ● ●● ○●● ●● —    8 1 7 0 0 .125
東大 ●● ●● ● △●●    — 8 0 7 1 0 .000

試合後コメント
田中勇主将
「結果として大勝でしたが、2回まで淡泊な攻撃でした。その後に修正して、点を取れたのは良かったです。(2回に先制されて)どこかで気の緩みがあったのだと思います。ただ、逆に締まったので良かったです。(普段出ていない4年生について)廣崎(伸外野手・商4=明大明治)は毎朝とにかく走っていました。その成果がスチールに出ましたし、結果としてホームに生還できました。秋山(紘樹内野手・法4=桐光学園)は結果は凡退でしたが、思い切りのいいスイングを見せてくれて良かったです。片山(要投手・営4=明大中野)はいつも一緒に練習していて、自分の打撃投手も務めてくれています。マウンドに立った姿を見て、すごくうれしかったです。ピッチャーフライに打ち取ったのも何かありますよね。明日も誰が出場するか分かりませんが、4年間の集大成を見せてくれるはずです。(明日に向けて)内容良く勝って、次に当たる慶大と法大に明治とやりたくないと思わせたいです」

上本
「(3点先制されて)焦りました。そこから逆転して立ち直すことができました。(今日もヒットを打ったことに関して)たまたまです。空き週はいつも通りの練習をして調整しました。(廣崎選手や片山選手が出場したことについて)最高です。(明日に向けて)明日も勝ちます」

廣崎
「突然の出場でしたが、事前準備をしていたので万全の状態で臨めました。やっと出番が回ってきたので、楽しみながらプレーをすることができました。また同じ4年の川嶋(克也・商4=日南学園)が必死に出塁してくれたので、絶対に得点してやるという気持ちが高まりました。盗塁は絶対に初球で走ると決めていました。決まった瞬間はうれしい気持ちよりも、次のプレーのイメージが頭にありました。結果的に原島のヒットで生還することができ、仲間に祝福された時にうれしさが込み上げてきました。明日以降どの試合も非常に大事になってくると思いますし、一戦一戦集中し、常に結果にこだわりながら頑張っていきたいと思います」

岡大
「1打席目、打ち上げてしまったこともあり、ライナー性の打球を打とうと心掛けました。自分がランナーを返す気持ちで打席に入りました。負けていましたが、(3回の好機で)点が入れば流れがくると思っていました。(3点差を付けられたが)自分たちの野球をすれば大丈夫だと思っていたので、焦りはなかったです」

中嶋
「(3回の逆転2点本塁打について)打った球はインコースの真っすぐです。監督からつないでいけと言われていたので、何とか後ろにつなごうという気持ちで打席に立ちました。(東大に3点先制され焦りは)東大相手というよりも、今まで追う展開が多かったので、いつもと同じように焦らず、一つ一つを丁寧にやっていこうと思っていました。(今春は本塁打がなかったが飛距離を伸ばす練習などは)飛距離を伸ばすことは考えず、今までのスイングを見直すことを意識して夏は練習しました。(今後に向けて)早稲田に勝って、チームの雰囲気もいいので、足元を見つめ直して一戦一戦戦って行きたいです」

上原
「(もう少し遅い登板だと思っていたので)準備ができていなかったですが、間に合って良かったです。今日はいい試合ができたと思います。最近の東大はピッチングが良かったので、気を抜くと打たれるので集中力を切らさないということを意識しました。2勝目を挙げられたのはうれしいです。出番があったら必ずいい結果につなげられるように頑張ります」

坂本誠志郎捕手(文1=履正社)
「(上原投手の投球について)調子に関係なく安定した力があります。今日はフォークが良くなかったでスライダー頼みになりましたが、カウントを取るスライダーと勝負球のスライダーをきっちり投げ分けることができていました」

菅野
「(スタメンで3打数2安打と結果を残しましたが)今日の結果には満足していないです。(初めて東大の投手陣と対戦しましたが)東大の投手は他大の投手とは違う独特の球筋があるため、それをしっかり打てばいいと思います。(慶大戦に向けて)今春に負けている相手なので勝ち点を取り最後の法大戦につなげたいです」