関谷の完封、小室のサイクル安打達成で立大に圧倒的勝利/東京六大学春季リーグ戦

2012.05.28
 明大が意地を見せた。前日の対立大1回戦で敗北し後のなくなった明大だが、投げては関谷亮太投手(政経3=日大三)が13奪三振の好投、初の完封勝利で立大打線を封じた。打っては小室和弘外野手(政経4=昌平)のサイクル安打を含む20安打で12得点と大勝。1勝1敗のタイとし、勝ち点の行方は3戦目へと持ち越された。

 勝利の立役者となった関谷は6安打13奪三振で立大打線を完璧に料理した。序盤はピンチを招くも尻上がりに調子を上げ、ストレートとチェンジアップを巧みに織り交ぜ凡打の山を築く。最終回は3者連続三振できっちり仕留め、自身初のリーグ戦完封勝利を飾った。

 好投に応えるように、上位から下位まで抜け目なく打線が奮起。計20安打で立大の5人にわたる継投をことごとく打ち崩した。
 打撃好調の小室が本日も大ブレイク。6回に2ランホームランを放った小室は適時二、三塁打に加え単打も放ち「達成した実感は湧きません」と自身も驚きのリーグ26年振り、史上7人目となるサイクルヒットを達成した。
 またルーキーの活躍も著しかった。初スタメン出場を果たした大塚健太朗内野手(商1=花咲徳栄)、高山俊外野手(文1=日大三)の1年生2人で先制点を挙げると明大打線に火が付いた。4回までは互いに得点圏まで進めるもあと一打が出ず、つばぜり合いが続いていた。しかし5回、大塚健の三塁打が起爆剤となり明大打線が爆発。続く高山が左前適時打を放ち先制点を挙げると、勢いそのままに4、5、6番の連続5安打で一挙3点を挙げた。6回に3点、7回にも6点と大量得点し立大を一気に突き放した。また、菅野剛士外野手(法1=東海大相模)やリーグ戦初のスタメンマスクをかぶった坂本誠志郎捕手(文1=履正社)も打点を挙げ、勝ちに貢献。スタメンデビューしたルーキーがブレイクの兆しを見せた。
 またこの試合で高山、小室が打率.419と首位打者に踊り出た。1年春で首位打者獲得の可能性を大いに示した高山は「小室さんというとてもいい打者と張り合えることはうれしいです。他大の選手には(首位打者を)取られたくないです」と首位打者への意欲を燃やした。また最近打撃が振るわず本日6番を打った石川駿(政経4=北大津)も、4打数3安打2打点と調子を取り戻し「打つことができて良かったです」と笑顔を見せた。

 優勝の可能性はなくなってしまったが、秋への弾みをつけるためにもここで勝ち点を落とすわけにはいかない。「来季に向けて相手チームに脅威と思われるくらいのゲームをしたい」(田中勇次主将・法4=鳴門工)と、選手たちの気合いは十分。Aクラス入りの希望をつなぐためにも、明日は総力戦で勝ちに行く。

[中村綾佳]

打順 守備 名 前 打 安 点 率 1 2 3 4 5 6 7 7 8 9
◆明大打撃成績◆
1 (二) 福田(広陵) 6 0 0 .296 三ゴ 二ゴ    左飛    捕ゴ 三ゴ 二ゴ      
遊 宮内(習志野) 0 0 0 ―                           
2 (遊)二 大塚健(花咲徳栄) 4 2 0 .500 遊安    遊ゴ    中三 四球 四球    左飛  
3 (中) 高山(日大三) 5 3 1 .419 中安    一ゴ    左安 一ゴ 右安    一ゴ   
走中 中原(横浜) 0 0 0 .000                           
打中 海部(履正社) 1 0 0 .000                      遊ゴ
4 (右) 小室(昌平) 4 4 5 .419 四球    四球    中二 右本 右三    左安   
走右 中嶋(桐蔭学園) 0 0 0 .143                           
5 (一) 岡大(倉敷商) 3 1 0 .360 三振    二ゴ    中安 死球 四球         
走一 竹内(日大三) 1 0 0 .286                      遊ゴ   
6 (三) 石川(北大津) 4 3 2 .308 三ゴ       右安 左安 死球 中犠飛       中安
走 糸原(開星) 0 0 0 .000                           
7 (左) 菅野(東海大相模) 6 5 0 .500    二安    左安 投ゴ 左安 三安       中安
8 (捕) 坂本(履正社) 4 1 2 .250 投ギ    遊ゴ 三振 四球 中三       遊ゴ
9 (投) 関谷(日大三) 6 1 1 .235    三振    中飛 遊ゴ 三振 右三       右飛
    計 44 20 12 .286                              

名 前 試 勝 敗 回 球数 安 振 球 責 率
◆明大投手成績◆
○関谷(日大三) 9 3 3 9 119 6 13 2 0 1.85
◆ベンチ入りメンバー◆
18 大久保(文4=花咲徳栄) 3 竹内(商4=日大三) 10 田中勇(法4=鳴門工)
11 岡大(政経3=倉敷商) 33 眞榮平(政経2=興南) 7 小室(政経4=昌平)
19 関谷(政経3=日大三) 4 福田(商2=広陵) 8 小川(商4=横浜)
1 山崎(政経2=日大三) 14 大塚健(商1=花咲徳栄) 9 中嶋(法3=桐蔭学園)
23 今岡(文2=横浜隼人) 5 石川(政経4=北大津) 27 中原(文3=横浜)
21 上原(商1=広陵) 15 糸原(営2=開星) 37 海部(商1=履正社)
2 石畑(商3=広陵) 6 上本(商4=広陵) 38 高山(文1=日大三)
22 武井(商3=PL学園) 26 宮内(政経1=習志野)
32 坂本(文1=履正社) 28 菅野(法1=東海大相模)
早 法 明 立 慶 東 試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
勝敗表 第7週  5/27現在
早大 — ○○ △○●○ ○○ ○○ 10 8 1 1 4 .889
法大 ●● — ●△○● ○○ △○○ ○○ 13 7 4 2 3 .636
明大 △●○● ○△●○ — ●○ ●● ○○ 14 6 6 2 2 .500
立大 ●● ●● ○● — ○○ ○○ 10 5 5 0 2 .500
慶大 △●● ○○ ●● — ○○ 9 4 4 1 2 .500
東大 ●● ●● ●● ●● ●● — 10 0 10 0 0 .000
打席 回 死 走者 カウント 結果 打点
◆小室全打席成績◆
① 1 1 一、二塁 3-2 四球 0
② 3 2 なし 3-2 四球 0
③ 5 無 一塁 1-0 中二 1
④ 6 2 一塁 1-0 右本 2
⑤ 7 1 一、二塁 0-1 右三 2
⑥ 8 2 なし 0-0 左安 0
年 季 選手名 大学 相手 回戦
◆六大学野球のサイクル安打◆
78 春 居郷  肇 法大 立大 ①
78 春 岡田 彰布 早大 東大 ②
84 春 百村 茂樹 明大 慶大 ①
84 春 島田  茂 法大 明大 ②
86 春 加藤  健 慶大 立大 ③
86 春 戸塚 俊美 明大 立大 ①
12 春 小室 和弘 明大 立大 ②

◆選手コメント◆
リーグ26年振りのサイクルヒットを達成した小室
「まだ達成した実感は湧かないです。これからですかね。(スリーベースの後に)みんなに言われましたが、あまり意識はしませんでした。でも、最後は緊張しました。長打でもいいと思っていましたし、単打を狙ってはいませんでした。打った瞬間越えたと思いました。(本塁打は)打った時は、全然入るとは思いませんでした。でも、入って良かったです(打率も高山と並びリーグトップに)高山だからといって、意識はしてないです。自分のバッティングをするだけ。明日も頑張ります」

13奪三振でリーグ初完封勝利を挙げた関谷
「(初完封は)素直にうれしいです。丁寧に低めに投げることができたのが良かったです。早大戦で自分の投球ができなかったので、今日は自分の投球ができて良かったです。前半は苦しかったですが、後半は点を取ってもらえて楽に投げることができました。(坂本とのバッテリーは)自分なりに考えてリードしてくれて投げやすかったです。まだ勝ち点を得たわけではないので、しっかりと準備したいです」

先制適時打を放った高山
「調子はいいです。今首位打者で2本以上打たないと打率が下がってしまうので3本打てて良かったです。(首位打者は)狙うというか意識しています。小室さんと打率が並んだことはベンチで教えてもらいました。とてもいい打者なので張り合えていることはうれしいです。他大の選手には(首位打者を)取られたくないですが、小室さんに取られても悔いはないです。首位打者もそうですが、自分のヒットだけにこだわらず、チームに貢献できるように頑張りたいです」

2打点を挙げ勝利に貢献した石川
「(大勝でしたが)勝てて良かったです。(4打数3安打2打点の活躍でした)今までしばらく打てていなかったので、打つことができて良かったです。6番ということに関しては特に何も感じないです。試合に出させていただいているので。今日は(打線が)つながって、次につながるいい試合ができましたが、せっかくいい勝ち方をしても3戦目取らないと意味がないので、次絶対勝てるようにしたいです」

主将としてチームを鼓舞し続けた田中勇
「昨日の試合はとてもふがいない試合だったので今日は気持ちを入れ直しました。(今日は1年生が出ていたことについて)今年はレギュラーが固定されてなく誰にでもチャンスがあります。1年生を使うことによってチームに奮起を促すことができました。(今季最後の試合にむけて)春は優勝がなくなってしまいましたが、一つでも上の順位を目指したいです。また、来季に向けて相手チームに脅威と思われるくらいのゲームをしたいです」

初スタメンマスクで関谷をリードした坂本
「優勝はなくなってしまったけどちゃんと戦おうとずっと言ってきました。こういう大事な試合に使ってもらえて、自分の力が貢献できたらいいなと思っていました。関谷さんと上手く連携して結果的にゼロに抑えることができたので、明日につながる試合ができたと思います。明日も勝って秋につなげたいと思います。関谷さんはストレートが特に良くて、その中でチェンジアップが有効に生きていたので本当にいいピッチングでした」

初スタメンで6打数5安打の菅野
「立教に一敗していたので今日は絶対勝とうと思っていました。昨日からスタメンでいくと言われていたので、十分準備ができました。今日は内野安打が多く、きれいなヒットは2本だけだったので、次は全てきれいなヒットにしたいです。(新人戦については)新人戦とはいえ、勝負事だし、向こうも本気でくるので秋につながるように頑張りたいです」

☆応援へ行こう☆
立大戦 
5月28日 13時試合開始予定(一塁側)

☆神宮球場アクセス☆
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・JR総武線 信濃町駅より徒歩7分 千駄ヶ谷駅より徒歩10分