野村27人斬り!東大に先勝/東京六大学春季リーグ戦

1999.01.01
 野村(商4)が27人で締めた。2安打されたが、相手の走塁ミスに助けられ打者3順できれいに片付けた。無四球完封で今季3勝目(通算22勝目)。打線は負傷交代の島内(法4)に変わった中原(大・文4)が3回に2点適時二塁打を放った。これ以降は無得点だったが、東大を相手に2-0で先勝した。

 塁上に走者が残ることを許さなかった。2安打を許したが、ワンテンポ早くスタートを切って、飛び出したランナーを冷静に対処。安打走者をけん制後の挟殺プレーで2回アウトにした。2安打されながら27人で締める珍記録を達成した。
 表情をほとんど変えず淡々と投げ続けた。最後の打者をこの日最速の148キロの速球で見逃し三振に切っても、表情は崩さなかった。プロ通算2,062安打を放った谷沢健一氏が打撃コーチに就任し、攻撃力が増した赤門打線も完全にシャットアウト。変化球を主体に最後までスコアボードに0を並べた。野村自身初の東大戦完封だった。

 「万全」な立ち上がりではなかった。初回、先頭の岩崎(東大)は抑えたものの、初球から3連続ボール。2番の内海(東大)には初球をセンター前に痛打された。3回にもピッチャーの香取(東大)に三遊間をきれいに破られた。だが、味方が先制してくれた直後の4回からは盤石の投球。4回から7者連続三振を奪った。六大記録の9者連続には及ばなかったが、それ以降一人の走者も許さない圧巻の内容。9回も三者連続三振で締めた。12個の三振を奪っていながら、94球の省エネ投球。2塁をも踏ませぬ快投だった。 

 3回に挙げた貴重な2点は「代役」が叩き出した。初回、これまで打率6割超の島内(法4)が内野ゴロで一塁に駆け抜けた際に足をねんざ。そのまま負傷交代で、中原(大)がレフトの守備に就いた。その中原(大)が、湿りがちの打線の中で1人絶好調だった大きな穴を補って余りある活躍で埋めた。両チーム無得点で迎えた3回、2死二、三塁。中原(大)が高めに浮いたチェンジアップをとらえた。舞い上がった打球が左中間の芝で弾んだ。この試合唯一のタイムリーとなる2点適時二塁打。中原(大)は二塁ベース上で拳を握りガッツポーズした。中原(大)は「与えられたチャンスをものにしてやろうと思っていました。自信を持って振り抜きました」と笑顔で振り返った。思いもよらぬ形で訪れた機会での、リーグ戦初安打が殊勲打となった。

 東大を相手に接戦での勝利に善波監督は「バッテリーと中原(大)しか野球をしていなかった。打撃陣には精神的な課題がある。明治のユニフォームを着るという責任感を持ってやってもらわないと」と7安打に抑えられた打線の奮起を促した。1回で負傷交代した島内も「明日は出れると思います」と復帰へ意欲。スタメン、控え全員で、明日そしてその先の首位・慶応戦へ向け突き進む。

[上田悠太]

  

打順 守備 名前 打 安 点 率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
◆明大打撃成績◆
1 (右) 中嶋啓喜 3 2 0 .267 四球    右安    中飛    左安      
2 (二) 上本崇司 3 0 0 .238 一ゴ    中飛    四球    遊ゴ      
3 (左) 島内宏明 1 0 0 .600 遊ゴ                        
   左 中原大地 3 2 2 .667       左二    遊飛       左二   
   走 福元辰盛 ― ― ― .―                           
   左 田中勇次 ― ― ― .000                           
4 (一) 竹田育央 4 1 0 .238 投ゴ    三振       右二    遊ゴ   
5 (遊) 阿部寿樹 4 1 0 .250    三振    中安    投飛    二ゴ   
6 (中) 中村将貴 4 0 0 .200    右飛    右飛    右飛    左飛   
7 (捕) 川辺健司 2 0 0 .273    三振    投ゴ    遊ゴ         
8 (投) 野村祐輔 3 1 0 .182       左安 右飛       遊ゴ      
9 (三) 小林要介 2 0 0 .158       投ゴ    一ゴ    三振      

名前 試 勝 敗 回 安 四 振 責 失 率
◆明大投手成績◆
野村祐輔 4 3 1 9 2 0 12 0 0 1.59