【弓道】土壇場で光った主将の1射 1部残留へ/東京都学生リーグ戦
東京都学生リーグ戦(リーグ戦)で全敗を喫した明大は、リーグ戦2部で優勝を果たした早大と入替戦を行った。序盤はリードを許し、的中差が埋まらない苦しい時間が続く。しかし、前最終立で早大が7中と調子を落とし、逆転。好機が到来した明大は、続く後最終立で乱調となるも、最後は中嶋航大主将(農4=帝京長岡)が勝負矢を決め切り、1中差の熱戦を制してリーグ戦1部へ踏み止めた。
◆9・6~10・25 東京都学生リーグ戦(各大学弓道場)
▼10・25 対早大戦(法大キャンパス弓道場)
〇明大 126中―125中 早大
敗北すれば2部降格が決まる今試合は、前初立に12中と厳しい立ち上がりとなった。後初立では亀田博之(理工2=国学院栃木)、木村夢翔(理工2=東北学院)、中嶋が皆中し、14中となったものの、早大に2中差のリードを取られてしまう。「初立であまりいい的中を出せず、序盤はずっとみんな不安な気持ちで雰囲気も正直あまり良くなかった」(里見州平・理工4=北見北斗)。その後も低的中が続き、62中―67中で前半戦を終えた。
5中を追う明大は、後3立目に大落・中嶋が羽分けたことなどで、12中を出してしまう。前4立では、長田昂大(営1=城北)、其上達也(農2=東京農大三)、米田海輝(理工3=松山南)が皆中し、後4立も14中を決めたが、依然として3中差が重くのしかかる。差を縮められない中で迎えた前最終立だったが、ここで早大がまさかの8本を抜く展開に。明大が前最終立で12中し、114中―112中と、一転して明大が2中差のリードを奪った。早大の後最終立が13中して迎えた明大の後最後立は、12本以上中てれば勝利となる。しかし、ここまで皆中だった亀田がプレッシャーから3本を外してしまう。「最後に勝ちを意識してしまった。3本連続で抜いてしまった時は、頭が真っ白になってしまった」(亀田)。それでも「後ろの方の応援の声がすごく大きく、これはもう絶対に負けられないなと思って最後に1本詰め切れていた」と仲間からの声援を背に、4本目の的中に成功。4本目の落前・木村までに11中した明大の最後を託されたのは、大落の中嶋。外すことのできない大きなプレッシャーの中、見事勝負矢を決め切り、逆転勝利を収めた。試合後には「勝負矢が回ってくるというのは覚悟していた。これを中てれば勝てると思わせてくれたことが後輩たちにまずは感謝」(中嶋)と大学生最後の試合を振り返った。
「やはり周りの大学のレベルが上がった中で、うちの大学だけ昨年通りというか。レベルが上がらなかった」(中嶋)と総括したリーグ戦。リーグ戦の入替戦まで勝ち切れない戦いに「部員一同、本当にきついリーグ戦だった」(里見)としながらも「一本の重みというのが大きかった」(藤鷹暉士・政経2=都立井草)と決勝トーナメントへ進めなかった悔しさを語った全関東学生選手権から、今年度最後の試合で1中差の接戦を制してみせた。「来年のことは来年いる子たちでしかどうにもできない。全員で一丸となってしっかりと今年よりも飛躍できるように頑張ってほしい」(中嶋)。この言葉通り、来年度こそは、3年ぶりのタイトル獲得を目指す。
[ウエスト宙]
試合後のコメント
中嶋主将
――本日の試合を振り返っていかがですか。
「まずは勝てたということが一番で。本当に1部に残るのと2部に落ちるのでは、すごくラインが変わってくると思うので、最後に1部に残してあげられたというところが一番大きいなと思います」
――大学4年間を振り返っていかがですか。
「やはり1、2年生の方が楽だったかなというので。1、2年生のうちは中てているだけで良かったのが、3、4年生になって責任が伴っている中でやる弓道というのはすごく苦しかったなと思う部分も多いですが、最後今日、最終立で引いて、結果的にいい終わり方できて良かったかなと思います」
里見
――大学 4年間を振り返っていかがですか。
「推薦で弓道部に入れる機会を運良く得ることができて。正直同期の中でも、自分はあまり上手くない方だったのですが、そんな中でもめげずに4年間頑張ってこられたかなと。調子が悪い時でもいい時でも変わらず、ずっと同じ平常心というか、そういう意識でやっていくというのを心がけてきて、4年間やりきれたかなと思います」
――後輩に向けて一言お願いします。
「自分は選手で引いてなくて、本当に後輩のみんなが頑張ってくれたおかげで、1部に残ることができたので、来年は、自信を持ってもっと気持ちよく試合に勝てるようにいいスタートを切ってくれたらいいなと思っています」
亀田
――来年度の意気込みをお願いします。
「今まで楽した分、頑張って下級生をしっかりとサポートして下級生が自分の力を出し切って楽しく引けるような環境をつくれるように、しっかりとしていけたらと思います」
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