【ボクシング】甲斐が日大主将を破る殊勲の勝利も不戦敗響き悔しい敗戦/関東大学2部リーグ戦

2026.06.15

 明大は強豪・日大と対戦。3階級で不戦敗を喫する厳しい状況の中、ライト級の甲斐が日大の主将からダウンを奪う見事な判定勝ちを収めたものの、チームとしては1―6で悔しい敗戦となった。

◆5・9~7・11 第79回関東大学2部リーグ戦(後楽園ホール)
▼6・13 対日大戦(後楽園ホール)

明大1―6日大○
▽フライ級
不戦敗
▽バンタム級
福留(2回・RSC)中野◯

▽ライト級
辻本(WP2―3)圖師○

▽ライト級
○甲斐(WP3―2)齋藤
▽ウェルター級
范(2回・RSC)久原○
▽ライトミドル級
不戦敗

▽ミドル級
不戦敗

 今季から2部に降格してきた伝統校の日大を相手に、明大は苦しい布陣を強いられた。欠場者が3人出たことで、フライ級とライトミドル級、ミドル級の3階級が試合「」前にして不戦敗に。一つの負けも許されない極限の状況下、選手たちは、一人一人が絶対に勝つつもりでいき、四つ勝って帰ってこい」という西尾監督からの言葉を胸に、並々ならぬ闘志を燃やしてリングへと向かった。

 試合はバンタム級の福留は2回RSCで敗れ、ライト級の辻本も2―3の僅差の判定の僅差で惜しくも涙をのむ展開が続く。その中で大きな輝きを放ったのが、もう一人のライト級・甲斐だった。対戦相手の齋藤は、日大を率いるキャプテンであり屈指の強敵。甲斐自身も「試合前には戦いたくない」と本音を漏らすほどの相手だったが、ゴングが鳴ると気迫あふれるボクシングを展開した。前に出てくる相手に対し、下がりすぎるとペースを握られると考え、序盤から一歩も引かずに応戦。本人も奥の手だと語ったフェイントを織り交ぜて揺さぶりをかけると、相手を翻弄(ほんろう)させ、狙い澄ましたパンチで相手の攻撃を外して的確にヒットさせ、貴重なダウンを奪ってみせた。判定は3-2と割れたものの、内容としては文句なしの勝利。西尾忠久監督も「相手のレベルを考えたら、うちに入ってから今日が一番良い試合だった」と大絶賛する殊勲の白星となった。

 チームとしては敗戦となり、2部リーグ悲願の1位、2位への浮上は厳しくなった。しかし、日大を相手に見せた闘志は、次戦へとつながるはずだ。目標を3位以上へと切り替え、残り2戦を全勝で駆け抜ける。最後に紫紺の意地を見せられるか、注目が集まる。

[下田裕也]

試合後コメント

西尾監督
――今日の試合を振り返っていかがですか
 「欠場が3人おり、1つ負けた時点でチームの敗戦が決まるため、最初から勝つのは難しい状況でした。しかし選手には、1人1人が絶対に勝つつもりでいくこと、そして四つ勝って帰ってこいという話をして、みんながその気持ちで戦ってくれました。一度も1部から落ちたことがなく、初めて2部に落ちてきた日大を相手に、今日はかなり気持ちの入ったいい試合を見せてくれたと思います」

――甲斐選手への評価は
 「甲斐は最初、向こうのキャプテン(齋藤選手)とはやりたくないと言っていたのですが、向こうのキャプテンはそれだけ強い選手でした。だけど正直に言って、判定は割れていましたが完勝じゃないかなと思います。本当に負けている感じは多分全くなかったので、すごくいい試合でした。今までうちに入った中で、相手のレベルなど色々なものを考えたら、今日の試合が1番よかったのではないかとい思うくらい、いい試合です。日大のキャプテンなので簡単に勝たせてくれる相手ではないですが、今日は、本当にいい試合をしたと思います」

――次戦への意気込みをお願いします
 「ここからは落とさず勝って3位を狙います。今二つ負けてしまって1位と2位というのはなかなか難しいので、なんとか3位を狙っていきます。今年は一つ順位を上げて終わりたいので、あと二つしっかり勝っていきたいと思います」

甲斐
 ――試合を振り返っていかがですか
 「今回は結構前にくる相手だったので、下がりすぎると相手のペースになっちゃうなと思って、自分から最初から下がらないでいったのが自分的には良かったなと思います」

――本日のよかったところを教えてください
 「ダウンを取ったところなのですが、相手のパンチを外して当てるというのが、今回しっかりできたかなと思います」

――いつもと変えたところはありますか
 「今までの試合だとフェイントをあんまりかけなかったのですが、今回はその奥の手を見せることができて、相手をちょっと翻弄(ほんろう)できたかなと思います」

――次戦への意気込みをお願いします
 「次戦もしっかり勝ちたいです。圧勝はできなくても、なんとかチームのために勝てればなと思います」