東大にまさかの逆転負け 初白星は次戦に持ち越し/東京六大学春季フレッシュリーグ

2017.05.27
 粘り切れず東大に逆転負けを喫した。3回、北本一樹内野手(文2=二松学舎大付)の犠飛で先制に成功する。しかし7回に1点を返され、2-1で迎えた8回。この回から登板した髙野凌治投手(商2=春日部共栄)が連打を浴びる。後続の投手も抑え切れず、一挙3得点を献上。裏の攻撃でも反撃ならず、連盟規定により2-4の8回でゲームセット。フレッシュリーグ初黒星となった
 一球ごとに風当たりが強くなっていった。1点リードして迎えた8回表。この回から登板した高野が先頭から安打を許すと、東大打線に捕まり同点とされる。なお1死満塁。神宮球場の空気が一気に敵軍へ傾いていく。この苦しい状況で「覚悟を決めて」長江理貴投手(文2=帯広緑陽)がマウンドへ。初球から147㎞の直球で押し圧倒するも、先頭打者に押し出しの四球。その後もゴロの間に追加点を許した。「向こうに流れを渡したのはこっち」(北本)。ベンチ入り25人中24人が出場と全員野球で挑むも流れは止められず。赤門軍団の壁を越えられなかった。  

 序盤は流れをつくれていた。先発の前山優樹投手(商2=県立大島)は神宮で初登板。「緊張もあった」(前山)が要所を締める投球で3回1安打。大舞台でも堂々の投球を見せた。得点も3回の犠飛、今試合3安打と絶好調だった今村健太郎外野手(政経2=鹿児島中央)の適時打で2点を入れた。しかし7回は三者凡退、勝ち越しを許したあとの8回も先頭が四球で出塁した好機を生かせなかった。「2点目を取っただけでは少し足りない」(北本)。東大は明大の7安打を上回る10安打。後半の淡白な攻撃が勝負を分けた。

 今試合は普段チームを陰で支える選手が多く出場。「もう少し心の準備をすべきだった」(北本)と堅さが見られる部分もあった。だが神宮での悔しい一敗も大きな経験。今季のフレッシュリーグはあと3試合。「一人一人が次の3連戦に向けしっかり準備する」(今村)と若き紫紺戦士たちは残り試合、強き心を持って戦い抜く。

[浜崎結衣]

打順 守備 名 前 打 安 点 1 2 3 4 5 6 7 8
1 (遊) 前田(明大明治) 3 1 0 三振    右二    二併     
   打 宮本(明大中野) 1 0 0                三振
   遊 清水頌(春日部共栄) 0 0 0                   
2 (二) 森(明大中野) 2 1 0 二ゴ    一安          
   打 上沼(明大明治) 1 1 0                中安  
   走二 荒井航(明大明治) 0 0 0                    四球
3 (三) 北本(二松学舎大付) 3 1 1 右安    左犠飛       遊失   三ゴ
4 (一) 北村(鎌倉学園) 3 0 0 中飛       三振    三振   
   打 橋本(佼成学園) 1 0 0                    遊ゴ
5 (左) 今村健(鹿児島中央) 4 3 1    左安   右安   左安   投飛
6 (右) 大内(明大中野) 1 0 0    投ギ    遊ゴ         
   打右 梶原(祇園北) 1 0 0                左邪飛  
7 (捕) 今井(豊川) 3 0 0    投ゴ   三振   右飛   
   捕 蓮見(明大中野八王子) 0 0 0                   
8 (投) 前山(県立大島) 1 0 0    二直            
  投 大田(明大明治) 0 0 0                       
   打 熊谷(東北学院) 1 0 0             三振        
   投 古谷(明大明治) 0 0 0                   
   打 住吉(明大明治) 1 0 0                  遊ゴ
   投 髙野(春日部共栄) 0 0 0                     
   投 大竹(明大中野) 0 0 0                   
   投 長江(帯広緑陽) 0 0 0                   
9 (中) 松永(大分上野丘) 1 0 0       三振    四球     
   打中 野瀬(明大中野) 1 0 0                  遊ゴ
計 28 7 2                       

名 前 試 勝 敗 回 球数 安 振 球 責
前山(県立大島) 1 0 0 3 45 1 1 1 0
大田(明大明治)  1 0 0 2 29 2 0 1 0
古谷(明大明治) 1 0 0 2 31 3 1 1 1
●髙野(春日部共栄) 1 0 1 01/3 12 2 0 0 2
大竹(明大中野) 1 0 0 00/3 7 2 0 0 1
長江(帯広緑陽) 2 0 0 02/3 14 0 1 1 0

    

17 長江(文2=帯広緑陽) 3 上沼(政経2=明大明治) 7 梶原(情コミ2=祇園北)
18 前山(商2=県立大島) 4 森(政経2=明大中野) 8 熊谷(総合2=東北学院)
19 古谷(営2=明大明治) 5 北本(文2=二松学舎大付) 9 今村健(政経2=鹿児島中央)
23 髙野(商2=春日部共栄) 6 清水頌(政経2=春日部共栄) 27 大内(商2=明大中野)
29 大田(農2=明大明治) 12 蓮見(営2=明大中野八王子) 28 松永(営2=大分上野丘)
31 大竹(営1=明大中野) 14 荒井航(政経2=明大明治) 37 住吉(法2=明大明治)
22 今井(国際2=豊川) 16 前田(法2=明大明治) 38 野瀬(営2=明大中野)
32 橋本(総合2=佼成学園) 26 宮本(情コミ2=明大中野)
33 北村(営2=鎌倉学園) 16 山神(営2=岡山白陵)
早 立 慶 法 東 明 試合 勝利 敗戦 引分 勝率
早大 — ○ ○ 2 2 0 0 1.000
立大 ● — ○ ○ 3 2 1 0 .667
慶大 — ● ○ △ 3 1 1 1 .500
法大 ● ● ○ — 3 1 2 0 .333
東大 ● ● — ○ 3 1 2 0 .333
明大 △ ● — 2 0 1 1 .000

試合後のコメント
先制の犠飛を放った北本

「正直言って相手の選手が上でした。こっちが弱いというか、誰も頑張ることができなかったなと思います。東大に点数が入った時はお客さんも応援するし、流れも向こうにいくけれど、そのようにさせたのもこっちなので。こっちのミスで点数を取られて流れを持っていかれて、悪いのはこっちかなと思います。(中盤まではよかった)2点目を取っただけでは少し足りないなとは思ってました。そのあと続かなかったのは負けた原因ですかね。(付属校の選手多く出た)試合出てない人が多かったのでその分緊張したと思いますし、最初は神宮の雰囲気も全然違います。でも神宮でやるのは決まっているので、もう少し心の準備とかやっといた方がよかったですね。(新人戦残り3試合)ここから負けたら終わりなので、残り3連戦を3連勝するつもりで気持ちを変えてやるしかないです」

4打数3安打と大当たりだった今村健
「(小林選手から3安打)リーグ戦でも投げているピッチャーなので、一球一球しっかり狙い球を定めていきました。食らい付いた部分もあったんですけど、ある程度狙い球絞って積極的にいこうって感じでした。(3打席目には適時打)多分フォークかチェンジアップだと思います。次の1点が大事だと思って打席に入りました。(公式戦初スタメン)試合前からしっかり準備はしてたので1打席目から良い結果は出せたかと思います。(東大対策は)特にはないんですけど、上からいかないようにとかそういう気持ちでいってました。(ラストバッターで投飛)これが今の自分の実力なんでしっかり練習していかないといけないなと思いました。(東大への敗戦について)チーム状況もあまり良くなくて、雰囲気も悪くなってしまったので一人一人が次の3連戦に向けしっかり準備して、頑張っていきたいと思います」

初の神宮でも先発として好投を見せた前山
「神宮で初先発だったので緊張もありましたが、要所でいいところにボールがいって3回を抑えられました。チームは負けてしまったので、次の3連戦で勝つしかないです。(先発は)昨日の練習終わりに言われました。予想していなかったので緊張したんですけど、そこをプラスに捉えていい感じで投げれたと思います。もっと思いっ切りいきたかったんですけど最初は慎重にいきすぎてしまって、そこは反省点です。自分は球速以上に重たい球を投げるのが特徴だと思うので、次の試合もそれを生かしていきたいです。(神宮)憧れのマウンドだったので、楽しんで投げれたかなと思います。あとは絶対に勝つしかないので、一生懸命投げていきたいと思います」

1死満塁のピンチから登板した長江
「(今日は)元々投げる予定はありませんでしたが、メンバーには入っていたのでいつでも出られるように準備はしていました。(初球から147㎞)試合になったら調子とかはあんまり関係ありませんが、悪かったわけではないです。(満塁での登板)覚悟を決めてマウンドに上がったので、1失点した後も切り替えました。マウンドからキャッチャーに向かって投げるだけでした。(チームは)現状をシビアに受け止めています。リーグ戦の時からずっと言われていたことなんですけど、野球よりもまず人間性が大事だと思います。自分もそうですが、しっかりと足元を見つめ直して野球に取り組まなきゃいけないと感じました。(意気込み)今日のピッチングは、今日で最初で最後にしないといけないと思っています。切り替えることは簡単ではないですけど、次も一球一球、一生懸命に投げたいと思います」