無念の準決勝敗退 兄弟優勝はならず/東京六大学秋季新人戦

2016.11.02
 兄弟優勝の道が途絶えた。シードのため1回戦を勝ち上がってきた法大と対戦。初回、先発の髙橋裕也投手(総合2=向上)の乱調もありいきなり5点を奪われる。その後2点を返し迎えた7回、無死満塁から越智達矢外野手(営2=丹原)の押し出し四球と山本恵汰外野手(文2=愛工大名電)の適時打で2点を追加。しかし、それ以上の追い上げはできず。伊勢大夢投手(営1=九州学院)をはじめとした救援陣の好投もむなしく4-5で痛恨の敗戦を喫した。

 あと一歩及ばなかった。7回、1点ビハインドで無死満塁。一打同点の場面、打席に立ったのは春季新人戦でサヨナラ本塁打を放った5番の奥村大貴内野手(政経2=明大中野八王子)。打ち返した2球目、ボールは天高く上がるも、犠飛に十分な飛距離は出ず。二塁手のグラブに収まり、観客席からはため息が漏れた。続く村上貴哉内野手(法2=松山東)は三邪飛、橋本大征捕手(総合1=佼成学園)も三振とあっけなく凡退。この日最大の山場を逃すと、以降反撃のチャンスは巡らず。1点差のまま終わりを迎えた。全体で見ても安打数では勝るが打線がつながらず10残塁。「あと一本出ないということは、法政の方が勝つ気持ちが上だった」(吉田有輝内野手・商2=履正社)と、好機を生かせなかった無念は大きい。

 救援リレーで接戦を導いた。1回途中より救援に入った伊勢はキレのあるストレートを武器に打者と真っ向勝負。4回、味方のミスで二、三塁のピンチとなるも気合を入れ直し「球速だったりキレだったりを一段階上げた」(伊勢)とギアチェンジ。次の原田(法大)を見事に左飛で打ち取った。後続の外尾和也投手(文2=佐賀西)は2回を内野安打一つに抑え、続く三輪昂平投手(国際2=日大三)も「バッターに負けることがないように」(三輪)と気迫の投球で最後まで失点を許さなかった。初回に5点を失い、これ以上の失点は致命傷になりかねない。その窮地をしのぎ切ったものの、打線の援護は追い付かず。まさに紙一重の敗北だった。

 春季新人戦では勝利した相手への敗戦は、悔しさもひとしおだ。法大はリーグ戦に出たメンバーを多く起用。だから今度はリーグ戦でこの借りを返す。「もう絶対法政に負けたくない」と2季連続で新人戦主将を務めた吉田有の目には闘志が宿る。若き戦士たちが目指すは、次のステージ。半年後、さらなる成長を遂げた姿が見れることだろう。

★再び神宮のマウンドへ ケガを乗り越えた三輪が好投★
 復活した大型右腕は未来のエースとなるか。8回裏、正念場でリリーフを任されたのは三輪昂平投手(国際2=日大三)。140km超の豪速球をテンポ良く繰り出し打者を圧倒。無失点で抑えこんだ。実は三輪はこれが公式戦初登板。高校3年の夏に右肘を故障し、大学入学後もまともに投球できない時期が続いた。その間も下半身や体幹のトレーニングで再起を図り、今夏のオープン戦から戦線に復帰。秋はシートバッティング、紅白戦などを通し、今回ようやく日の目を見た。1回のみの登板となったが「緊張もあったけど楽しかった」と振り返る。目標は来年春のリーグ戦出場だ。逆境をはね返した三輪に、もう恐れるものはない。

[三ツ橋和希]

試合後のコメント
8回に登板し好リリーフを見せた三輪

「久しぶりで最初はちょっと緊張したんですけど、投げ始めてからはどうにかつないで9回に逆転してもらうと信じて投げました。(今日最速144km)スピードはあまり出なかったです。悪くはなかったですけど、調子はそんなに。とりあえず気迫で負けへんように、バッターに負けることがないように投げました。秋に入ってからシートバッティングなどで投げ始めて、紅白戦で投げて、新人戦という感じです。他大学に投げることはなかったです。緊張もあったんですけど楽しかったです。(目指している投手像)気迫で押していけるようなピッチャーです。コーナーにしっかり投げ分けるのもそうですし、真っすぐでがんがん押しきたいです。春のリーグ戦出場を目標にやっています」

5回に適時打を打ち、また主将としてもチームをけん引した吉田有
「優勝狙っていたんでとにかく悔しいです。初回5点取られましたが、まだ初回だったんで。諦めんといこうということで、みんな諦めず明るくやれてました。あと1本出ないということは法政の方が勝つ気持ちだとか、日頃の練習だとかそういう部分が上やったんかなと思いますね。(5回追加点)あそこで何とか1点取りたかったんで集中して打席に立っていました。(打った球は)まっすぐです。(2季連続主将は)珍しいと言われてたんですけど、やらせてもらったんで責任持ってやりました。(2季連続の兄弟優勝なれず)悔しいですね。向こうはリーグ戦メンバーということでこれからまだ2年リーグ戦あるので、そこで借りを返してやろうと思います。まず神宮があるのでそれを優勝することを目標にして。そのあとはもう絶対法政に負けたくないので、それに向かって一から練習します」

救援として登板し、中盤を守りきった伊勢
お疲れ様です。
「(今日の調子は)ブルペンではあまり調子良くなくて、でもマウンド上がったら抑えなきゃいけないので、明日試合するためにもという気持ちで投げました。(4回、味方のミスで二、三塁となった場面)エラーして簡単に取られるようじゃ、その程度じゃまだまだと思ったので、もう一回気持ち入れ直して投げました。(ギアチェンジのようなことは)ギアチェンジというか気合い入れ直して球速だったりキレだったり一段階上げた感じはありました。(課題だと思った点)ピンチで初回出て、救援という状況で普通に1点取られちゃったので。初回の入りが自分結構苦手なので、そういうのを練習していけばと思ってます。(神宮大会への意気込み)4年生にとっては最後の試合なので、試合に出たら貢献して試合に出られなくてもベンチでしっかり声出したり、そういう仕事をやっていきたいと思ってます」

打順 守備 名 前 打 安 点 1 2 3 4 5 6 7 8 9
◆明大打撃成績◆
1 (二) 添田(作新学院) 5 2 0 二ゴ    左安    二ゴ    中安 一ゴ   
2 (遊) 吉田有(履正社) 4 2 1 中二    三振    中安    四球    三振
3 (中) 越智(丹原) 3 2 2 四球    中二    遊邪飛    四球    右安
4 (左) 山本(愛工大名電) 5 1 1 中飛    三振       中飛 左安    遊飛
5 (三)一 奥村(明大中野八王子) 5 1 0 右飛       三振    二安 二飛    三振
6 (一) 釣賀(氷見) 2 0 0    二ゴ    二ゴ               
  三 村上貴(松山東) 1 0 0                四球 三邪飛      
7 (捕) 西野(浦和学院) 2 0 0    一邪飛    三ゴ               
  打 坪井(明大中野八王子) 1 0 0                遊飛         
  捕 橋本(佼成学園) 1 0 0                   三振      
8 (投) 髙橋(向上) 0 0 0                           
  投 伊勢(九州学院) 2 0 0    三振       右飛            
  打 赤木(育英) 1 0 0                三振         
  投 外尾(佐賀西) 0 0 0                           
  打 森下智(米子東) 1 0 0                      二ゴ   
  投 三輪(日大三) 0 0 0                           
9 (右) 稲見(日大三) 4 2 0       中飛    中安    右安 右飛   

名 前 試 勝 敗 回 球数 安 振 球 責
◆明大投手成績◆
●髙橋(向上) 1 0 1 02/3 24 1 1 4 5
伊勢(九州学院) 1 0 0 41/3 80 6 5 1 0
外尾(佐賀西) 1 0 0 2 20 1 3 0 0
三輪(日大三) 1 0 0 1 23 1 2 0 0
◆ベンチ入りメンバー◆
17 髙橋(総合2=向上) 3 奥村(政経2=明大中野八王子) 7 越智(営2=丹原)
18 三輪(国際2=日大三) 4 植村(農2=日南学園) 8 稲見(法2=日大三)
19 外尾(文2=佐賀西) 5 村上貴(法2=松山東) 24 郷原(営2=鹿屋)
23 森下暢(政経1=大分商) 6 吉田有(商2=履正社) 35 森下智(文2=米子東)
29 伊勢(営1=九州学院) 9 山本(文2=愛工大名電) 37 下田(政経2=明大明治)
31 中村(商2=仙台三) 13 喜多(法1=広陵) 38 松﨑(商2=明大明治)
2 橋本(総合1=佼成学園) 15 釣賀(営2=氷見) 39 内山(商1=静岡)
12 西野(政経1=浦和学院) 26 添田(法1=作新学院)
22 赤木(文1=育英) 27 坪井(営2=明大中野八王子)