牛島3試合連続本塁打 9回の反撃も及ばず早大に敗戦/東京六大学春季リーグ戦

2016.05.15
 序盤の失点が響いた。早大2回戦の先発は水野匡貴投手(農4=静岡)。初回に2安打で先制されると、3回にも石井(早大)の三塁打などで3点を失った。8回まで1安打に抑え込まれていた打線は0-5で迎えた9回、佐野恵太内野手(商4=広陵)の適時打で1点を返す。さらに牛島将太捕手(営4=門司学園)の3点本塁打で1点差に迫ったが、攻撃はそこまで。4-5で、またしても連勝での勝ち点を逃した。

 反撃には遅すぎた。9回2死一、三塁。打席には1回戦でサヨナラアーチを描いた牛島。内角高めに浮いた134㎞の直球を振り抜くと、打球は左翼席へ飛び込んだ。これで3試合連続の3本目。観客の期待に応える3点をチームにもたらすも、淡々とダイヤモンドを一周。本塁とベンチで迎える選手にハイタッチをするだけで喜びは表さなかった。4番の一振りで1点差に詰め寄ったが、最後は代打・小林恵太内野手(農4=遊学館)が一塁ゴロに倒れて試合終了。最終回の反撃と大声援もむなしく、4-5で連勝を逃した。
 明大3安打に対し、早大は12安打。8回までは、6回に代打出場の富岡優太内野手(商4=日大三)が放った1安打のみ。2回に四球、8回に失策で越智達也外野手(営2=丹原)が出塁するも、牽制死と走塁ミスで好機をつかめなかった。一方の早大は4番の石井が4安打と中軸が機能。最終スコアこそ惜しいものの、攻守で完敗だった。

 継投策も実らなかった。先発を任されたのは、慶大カードで計18回無失点と好投した水野。3回までに2つの四球と3安打で2点を失い、本領を発揮できないままマウンドを降りた。「技術というよりも、相手と戦う気持ちが足りなかった」(水野)。2番手・川口は140㎞前後の直球を軸に安定感のある投球をするも、ポテンヒットや不運な内野安打が重なり水野が招いたピンチを守り切れなかった。後続投手も犠飛で得点されるなど継投で悪い流れを断ち切れず。終わってみれば計12安打と勢い付かせてしまった。

 「来週のことよりも明日勝たないと話にならない」(牛島)。勝ち点、勝率などから、明大の優勝条件は来週の立大戦で勝ち点を奪うこととなった。したがって、明日の勝敗によって優勝が左右されることはない。しかし選手たちの思いは一つ、一戦必勝だ。目の前の試合に全力を注ぐ。「気持ちを入れ直して明日から」(佐野恵)。明大らしさ溢れる「粘りの野球」を取り戻し、宿敵・早大を打ち破る。

ほろ苦いリーグ戦デビューとなった森下暢
ほろ苦いリーグ戦デビューとなった森下暢

★森下暢仁投手(政経1=大分商)がリーグ戦デビュー★
 六大学野球の洗礼を受けた。0-4で迎えた6回、3番手としてマウンドに上がった。3回からブルペンで温めていた肩と、リーグ戦初登板に高鳴る気持ちに乗せ、力いっぱいに投げ込んだ。先頭打者・木田(早大)への3球目。快音が響き、打球は背走する中継手の頭を越えた。これが二塁打となり、犠打と左犠飛で1点を追加された。勝敗に直結する大事な1点を失う、ほろ苦いデビューとなった。「やっぱり神宮は厳しいなと感じた。自分のできることを最大限に生かしていかないといけない」。大物ルーキーの挑戦が始まった。

[星川裕也]

打順 守備 名 前 打 安 点 率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
◆明大打撃成績◆
1 (二) 太田(広陵) 3 0 0 .167 遊ゴ       遊ゴ    三振         
  打 坂田(倉敷商) 1 0 0 .167                         中飛
2 (右) 加勢(札幌一) 3 0 0 .176 中飛       左飛       遊ゴ      
  打 竹村(浦和学院) 0 0 0 .125                         死球
3 (一) 佐野恵(広陵) 4 1 1 .333 一ゴ       投ゴ       中飛    中安
4 (捕) 牛島(門司学園) 4 1 3 .333    右飛       三邪飛    三振     左本
5 (中) 越智(丹原) 2 0 0 .143    四球       右邪飛       三失   
  打 小林恵(遊学館) 1 0 0 .143                         一ゴ
6 (左) 東原(天理) 3 0 0 .217    中飛       右飛       中飛   
7 (遊) 吉田大(佼成学園) 2 0 0 .293       投ゴ       左飛         
  打遊 高瀬(長崎西) 1 0 0 .000                      中飛   
8 (投) 水野(静岡) 1 0 0 .000       三振                  
  投 川口(国学院久我山) 0 0 0 .—                           
  打三 富岡(日大三) 2 1 0 .182                右安       中飛
9 (三) 渡辺(横浜) 2 0 0 .286       二ゴ       二ゴ      
  投 森下暢(大分商) 0 0 0 .—                           
  投 髙橋(向上) 0 0 0 .—                           
  打 河野(鳴門) 0 0 0 .333                         四球
    計 29 3 4 .246                           
名 前 試 勝 敗 回 球数 安 振 球 責 率
◆明大投手成績◆
水野(静岡) 6 2 1 22/3 48 4 2 2 4 2.74
川口(国学院久我山) 3 0 0 21/3 41 4 1 0 0 4.15
森下暢(大分商) 2 0 0 2 29 3 1 0 1 4.50
髙橋(向上) 1 0 0 1 15 1 0 1 0 0.00
◆ベンチ入りメンバー◆
10 柳(政経4=横浜) 3 佐野恵(商4=広陵) 6 吉田大(国際4=佼成学園)
11 星(政経4=宇都宮工) 4 竹村(政経3=浦和学院) 7 加勢(理工4=札幌一)
18 川口(法4=国学院久我山) 5 富岡(商4=日大三) 8 坂田(文4=倉敷商)
1 齊藤(政経3=桐蔭学園) 13 小林恵(農4=遊学館) 9 佐藤(文4=白樺学園)
17 水野(農3=静岡) 14 河野(文3=鳴門) 37 逢澤(文2=関西)
19 髙橋(総合2=向上) 15 渡辺(政経2=横浜) 38 東原(商3=天理)
23 森下暢(政経1=大分商) 16 高瀬(営2=長崎西) 39 越智(営2=丹原)
2 牛島(営4=門司学園) 22 氷見(政経2=豊川)
20 中道(商4=智辯学園) 35 太田(商3=広陵)
立 明 慶 法 早 東 試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
勝敗表 第6週 5/15現在
立大 —   ○○ ○●● ○○ ●○○ 10 7 3 0 3 .700
明大   — △○●○ ○●○ ○● ○●○ 12 7 4 1 3 .636
慶大 ●● △●○● — ○○    ○○ 10 5 4 1 2 .556
法大 ●○○ ●○● ●● — ●○○    11 5 6 0 2 .455
早大 ●● ●○    ○●● — ○○   9 4 5 0 1 .444
東大 ○●● ●○● ●● ●● — 10 2 8 0 0 .200

試合後のコメント
3点本塁打を叩き込んだ牛島

「ホームランの前に、試合を作れなかった点が一番大きいです。(それまで何が悪かったのかは)大竹投手の高めの真っ直ぐや低めのボールに手が出てしまって、バッティングができなかったです。(大竹からホームランを打ったが)カウントが悪かったので、ストレートを狙おうという感じで行きました。最後の最後で意地を見せられたのですが、内容が悪かったので、皆で修正して明日戦いたいです。ボール球に皆手出したので、緩急を上手く使われたので絞り球を徹底して、見送る場面からの確認です。緩い球を打っていこうという話をしていたのですが、ボール球に手を出してしまって攻略できなかったです。最後いい形して終われたんですけど、試合数はいつもやってるので、まあいつ通りというか、今日の借りを返すつもりでやりたいと思います。(ホームランの打った球は)ストレートです。インコース高めです。(ここ3試合で4本塁打だが)バッティングは調子はいいんですけど、打つタイミングとか、9回に追いつけない場面で打っても仕方ないと思うので、もっと早い段階で打ちたかったです。(大竹について)緩いカーブとボール球に皆手を出してしまって、そこがいいかなと思います。来週のことよりも明日勝たないと話にならないので、まず明日勝ちたいと思います」

2番手で粘投した川口
「昨日ああいった形で勝てたので、連勝して立教戦に行くという気持ちで試合に臨みました。水野がああいう形で降板して自分にスイッチしたんですけど、これ以上点をやらない、流れを変えてやろうという気持ちで投げました。反省点は水野の残したランナーを自分が返してしまったことです。その後0で抑えられたのは良かったと思います。来てくださったたくさんのファンの方の前でふがいない試合を見せてしまったので、明日こそは勝って立教戦を迎えたいです」

反撃の口火を切る適時打を放った佐野恵
「(最終回は)あそこで終わるのと終わらないのとでは変わってくると思います。ただ甘い攻めになってしまったんで全員で徹底することは徹底していきたい。みんなが淡白になったというか、意味のない打席というのが多かったように思います。それが内容の薄い攻撃につながってしまって、3安打に終わってしまった。(大竹投手は)もともと緩いカーブがあるという話しをしていたので、あれを捉えきれるようにならないといけない。明日も次のシーズンも出てくるピッチャーなので全員で攻略できるようにしたいです。もう落とせない試合がこれから続くので、気持ちを入れ直して明日から戦っていきたいと思います」

代打出場でチーム初安打を放った富岡
「インコースはこないと言われていたのでインコースは捨てて、外の球だけ右方向に打つ意識で打席に入りました。ヒットを打てたのでよかったです。ヒットになったのはいいですけど、チーム自体のれるヒットではなかったので、最終回で打てればもっとよかったのかなとは思います。明日につながればいいかなと思います」

先発するも相手打線につかまった水野
「調子自体は悪くなかったんですけど、チームに迷惑をかけてしまいました。自分の技術っていうよりも相手との戦う気持ちっていうのが足りなかったです。特に技術的に悪いところがあったというよりは気持ちこ部分だと思います。チームに迷惑をかけてしまったので、勝ちに貢献できるように頑張っていきます」

リーグ戦デビューを果たした森下暢
「今日から大学野球がスタートしたので、もっともっと自分を高めていかないといけないと思いました。(先頭打者にセンターオーバー)やっぱり神宮は厳しいなと感じました。コントロールだったり、スピードだったり自分のできることを最大限に生かしていかないといけないです。また出番があれば、次はもっと点を取られないようなピッチングをしていきたいです。変化球のコントロールにばらつきがあったんですけど、変化球でも空振りは取れるというふうに思いました。(初登板は自分の中では)体をしっかりつくってからというのはあったんですけど、もっと早く投げたいという気持ちはありました。(今後)優勝争いをしているという部分では、自分もチームの役に立ちたいと思っているので、これからもチームのためにできることをしていきたいです」