首位浮上! 早大に連勝で勝ち点を獲得/東京六大学秋季リーグ戦

2015.09.28
 早大を倒し、首位に躍り出た。1―1で迎えた3回、1死満塁の好機で菅野剛士外野手(法4=東海大相模)、佐野恵太内野手(商3=広陵)が連続適時打を放ち2点を勝ち越す。先発・柳裕也投手(政経3=横浜)は6回に犠飛で1点を返されるも、7回6安打2失点の粘投でリードを守り今季2勝目。春の王者を3―2で下し、連勝で勝ち点をつかみ取った。なお、この試合で髙山俊外野手(文4=日大三)が2安打を放ち、高田繁氏(昭43農卒)の持つ東京六大学通算安打記録の127本に並び、歴代1位タイとなった。

 「いつもなら追い付かれそうな試合の中で勝てた」(坂本誠志郎主将・文4=履正社)。2戦目の先発マウンドに上がったのは柳。「ストレートも全然走らなかったし、フォームも安定しなかった」と初回、1死一塁の場面で茂木(早大)に直球を右前に運ばれ、先制点を献上する。しかし、同点に追い付いた2回以降は走者を出しながらも確実に目の前の打者をアウトにした。「打たせて内野ゴロを取れた」と積み重ねたゴロアウトは合計で8つ。調子が悪いながらも、試合をつくった。6回に左犠飛で1点差とされるも、柳の見せた粘り強さで早大打線にあと一本を出させず。7回6安打2失点の粘投で、今季2つめとなる白星を手にした。
 8回からマウンドを託されたのは齊藤大将投手(政経2=桐蔭学園)。「絶対に勝つ、抑えるとそれだけを考えて投げた」と連日で2回無失点とリリーフの役割を全うした。最後は2死三塁のピンチとなるも川原(早大)のバットに空を切らせ、試合終了。ベンチ総勢となって、喜びを分かち合った。

 厳しい試合展開を制したのは「1点」に対する執念だった。相手先発は今季初登板となるエースの大竹(早大)。1点を先制された1回裏、この日1番に抜てきされた小倉貴大外野手(文4=関西)が7球粘った後に四球で出塁。続く髙山の中前打と、竹村春樹内野手(政経2=浦和学院)の犠打で1死二、三塁とし、4番・菅野の二ゴロの間に小倉がすぐさま同点のホームを踏んだ。
 好機は再び3回に訪れる。連打と死球で1死満塁の好機を迎えると、打席には再び菅野。2球目を振り抜いた打球は右翼手の頭上を越えるフェンス直撃の適時打となり勝ち越しに成功した。続く佐野恵も右前にはじき返し貴重な3点目を奪取。前の打席で三振した反省を生かし「打った時は読みも当たった」(佐野恵)と、前日に続き適時打を放つ活躍を見せた。終わってみればこれが決勝点。チーム全体での初球から積極的に振りにいく姿勢が功を奏した。試合序盤に畳み掛け、見事に相手エースを打ち崩した。

 春季リーグ優勝、大学日本一の覇者・早大を破り、第3週終了時点で首位に立った。「連勝しようと言って、連勝することができた事実はリーグ戦通してとても大きい」と主将が振り返るように、厳しい展開となった2試合を勝ち切りチームに弾みがついたことは間違いない。空き週をはさみ、次のカードは2週間後の東大戦だ。春に続き法大から1勝を挙げるなど、今季確実に力をつけている相手だけに油断はできない。「リーグ戦を通して強くなっていかないといけない。少し形になった」(坂本)。試合を戦っていく中で、少しずつ見えてきた自分たちの形。それを追い求め続け、まだまだ強くなってみせる。

★連続試合本塁打14でストップ★
 髙山が通算127安打の金字塔に肩を並べた早大2回戦。一方である記録が途切れた。それがリーグ全体での連続試合本塁打だ。秋季リーグが開幕してから毎試合本塁打が生まれたが、15試合目となった明早2回戦でその記録が止まった。今季は15試合を消化した現時点でリーグ合計28本塁打。春季リーグ戦と同じ35試合に換算するとシーズン65本と、六大学野球史上最多となる1987(昭和62)年秋の57本を上回るペースだ。明大はここまで4試合連続で本塁打を浴びていたが、ようやくストップ。今季多発している一発を浴びないことが接戦をものにしていく上でカギとなるだろう。

[土屋あいり]

  

打順 守備 名 前 打 安 点 率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
◆明大打撃成績◆
1 (左) 小倉(関西) 2 1 0 .429 四球    左安   左飛    死球        
2 (中) 髙山(日大三) 4 2 0 .417 中安    左安    三振       投ゴ   
3 (二) 竹村(浦和学院) 2 1 0 .400 投ギ    死球    左三       中飛   
4 (右) 菅野(東海大相模) 3 1 2 .200 二ゴ    右安    遊ゴ       四球   
5 (一) 佐野恵(広陵)  4 1 1 .389 三振    右安       中飛    左飛   
6 (三) 石井(履正社) 3 0 0 .333    三ゴ 二ゴ       二ゴ         
7 (捕) 坂本(履正社) 3 1 0 .294    中飛    中安    三振         
8 (遊) 吉田大(佼成学園) 3 0 0 .158    遊ゴ    遊ゴ       三振      
9 (投) 柳(横浜) 2 0 0 .000       遊直 三ゴ               
  打 青野(広島国泰寺) 1 0 0 .000                   二ゴ      
  投 齊藤(桐蔭学園) 0 0 0 —                           
    計 27 7 3 .282                        

名 前 試 勝 敗 回 球数 安 振 球 責 率
◆明大投手成績◆
○柳(横浜) 3 2 0 7 121 6 6 3 1 2.05
齊藤(桐蔭学園) 3 1 0 2 24 1 2 0 0 4.50

◆ベンチ入りメンバー◆
10 坂本(文4=履正社) 1 髙山(文4=日大三) 20 西村(農4=智辯学園)
11 上原(商4=広陵) 2 髙橋亮(政経4=前橋育英) 14 吉田大(国際3=佼成学園)
17 柳(政経3=横浜) 12 牛島(営3=門司学園) 34 太田(商2=広陵)
18 星(政経3=宇都宮工) 3 山下(政経4=佼成学園) 15 渡辺(政経1=横浜)
21 島田(政経3=佼成学園) 5 青野(商4=広島国泰寺) 26 吉田有(商1=履正社)
19 齊藤(政経2=桐蔭学園) 16 竹村(政経2=浦和学院) 28 佐藤(文3=白樺学園)
23 髙橋裕(総合1=向上) 27 佐野恵(商3=広陵) 38 加勢(理工3=札幌一)
7 菅野(法4=東海大相模) 35 石井(営4=履正社)
8 小倉(文4=関西) 9 上西(営4=明大中野八王子)

明 法 慶 早 立 東 試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
勝敗表 第3週 9/27現在
明大 —       ○○ ●○○    5 4 1 0 2 .800
法大    — ●○       ●○○ 5 3 2 0 1 .600
慶大    ○● —    ○●○    5 3 2 0 1 .600
早大 ●●       —    ○○ 4 2 2 0 1 .500
立大 ○●●    ●○●    —    6 2 4 0 0 .333
東大    ○●●    ●●    — 5 1 4 0 0 .200

試合後のコメント
好リードで投手陣を引っ張った坂本

「連勝しようと言って、連勝することができた事実はリーグ戦通してとても大きいです。負けていい試合はないので。いつもなら追い付かれそうな試合の中で勝てました。リーグ戦を通して強くなっていかないといけないので、少し形になったと思います」

勝ち越しの適時打を放った菅野
「連勝してチームの勢いとしてはいいので、空き週の練習が重要となってくるのでしっかりやっていきたいです」

通算安打記録を127本とした髙山
「この数字を目指してやってきたので達成できてうれしいです。明治の大先輩の記録で、他の大学の選手よりも明治の後輩である自分が越えることが大事だと思っていました。チームが4連勝して、いい流れ、いいチームメートに恵まれて、それに乗せてもらったと思います」

貴重な3点目の適時打を放った佐野恵
「昨日に続いて厳しい試合で、今日も途中からどうなるか分からない厳しい戦いでした。それを2試合続けてものにできたというのは、すごく大きなことだと思うし、残りの3カードに向けても弾みになったと思います。(タイムリー)前の打席でうまいこと攻められて見逃し三振をしてしまいました。その反省をして初球から手を出していって、打った時は読みも当たったという感じでした。1本出せて良かったです」

7回6安打2失点の粘投を見せた柳
「調子がすごい悪かったので、なんとかチームが勝てるように、試合をつくれるように粘ったっていうのが一番です。ストレートも全然走らなかったですし、フォームも安定しなかったです。変化球もこの前まではスライダーで三振を取れてたんですけど、今日は早稲田が振ってこなかったというのもあるし、キレもなかったので、序盤はいい球を投げようとしすぎたところがありました。(その中でも)打たせて、内野ゴロを取れたっていうのが、野手も捌いてくれたので、良かったと思います。(2戦目での登板)昨日上原さんがいい投球をしてチームが勝ちました。そういう意味では昨日勝った勢いがあったので自分も負けのあとに投げるより楽に入れたかなと思います。今日はチームが勝てて良かったです。1週空くのでしっかりまた走り込んだり、投げ込んだりして、いい準備をして東大戦に備えたいと思います」

連日で好リリーフを見せた齊藤
「1点差というのは大事な場面なので、本当に負けれない試合でもありましたし、絶対に勝つ、抑えるとそれだけを考えて投げました。まだ本調子ではないので何とも言えないですが、結果的に0で抑えることができたので良かったです。春に優勝した早稲田に今回2連勝できたというのは凄い大きいことだと思うので、このまま勢いを落とさずに残りの試合も全部戦っていきたいと思います。(東大戦に向けて)1週空いてしまうんですけど、空きというふうには思わないでもっとレベルアップできる週だと思って取り組んでいきたいです」