柳12Kの快投! 立大下し勝ち点を挙げる/東京六大学秋季リーグ戦

2015.09.21
 逃げ切り勝利で立大から勝ち点を挙げた。初回、菅野剛士外野手(法4=東海大相模)の中犠飛で1点を先制し、さらに坂本誠志郎主将(文4=履正社)の左越え2点本塁打などで3回までに5点を奪う。8回に2点差まで詰め寄られ、なおも無死一、二塁のピンチを迎えたがリリーフした上原健太投手(商4=広陵)が無失点で切り抜け、そのまま5―3で勝利を収めた。先発し、7回途中12奪三振の力投を見せた柳裕也投手(政経3=横浜)に今季初白星がついた。

 圧巻の奪三振ショーだった。先発した柳は7回途中を投げ3失点で今季初勝利。初回先頭打者から7者連続三振を奪うなど計12奪三振を記録した。「取れるなら三振は取った方がいいので、狙ってはいた」(柳)。右打者には外角低めいっぱいの直球、左打者には内角低めのスライダーで三振の山を築いた。1回戦では142球を投じたが、その疲れをみじんも感じさせない堂々の投球だった。しかし前回登板に続き7回に失点し、さらに8回にも一発を許した。「序盤、中盤と試合はつくれたので、後は後半。集中力と頭を使っていかないといけない」(柳)と今後への課題も口にした。
 終盤の追い上げを振り切った。5―3と2点差に詰め寄られた8回。無死一、二塁となり上原がマウンドへ。前日好投を見せたエースにこの日最大のピンチを託した。3番佐藤拓(立大)のバントを自身の好フィールディングで三封し1つアウトを奪う。続く4番寺田(立大)を129キロのフォークで二ゴロ併殺に打ち取り、わずか7球でチームを窮地から救った。送球のゆくえを見届けると一度グラブをたたきガッツポーズ。「流れのままにやられるんじゃないかというのが頭にあって、それを断ち切るイメージでマウンドに上がった」(上原)。最終回も立大打線を3人で退け、チームに大きな1勝をもたらした。

 試合序盤で畳み掛けた。初回、1死二、三塁の好機をつくり4番菅野の中犠飛で1点を先制する。2回には小倉貴大外野手(文4=関西)、髙山俊外野手(文4=日大三)の適時打で2点を追加。3回にも「打った瞬間いったと思った。完璧」と振り返る坂本主将の左越え2点本塁打で2点を加えた。前回対戦で9安打を放ちながらも1得点に封じられた立大先発の田村を2回で引きずり下ろし、さらに主将の一発で3回までに5得点。「初回から攻めていこうという中でうまくチャンスをつくれて、さらに1本も出せた」(小倉)。試合後半に得点を生み出すことはできなかったが、理想的な打線のつながりを見せた。

 初戦で敗れるも上原、柳の二本柱の力投に打線が応え2連勝。勝ち点を奪い、まずまずのスタートを切った。次週の相手は春王者の早大。優勝を目指す上では絶対に落とせないカードだ。「まずは初戦を大事に。勢いよくいきたい」(菅野)。この2連勝の勢いそのままに王者を撃破する。

★坂本今季第1号★
 文句なしの一発だった。3回の坂本の本塁打はあざやかな放物線を描き左翼席中段に飛び込んだ。2ボール1ストライクからの4球目、狙っていた小倉(立大)のスライダーを仕留めた。「打った瞬間いったと思った。完璧だった」。小倉は前日の最終回にも登板しており、そのときに対戦したチームメートからスライダーが多いとアドバイスをもらった。「スライダーが来たら打とうと思っていた。今までは打って入っちゃったという感覚だったが、今日はイメージ通り打てた」と会心の一発を喜んだ。

[尾藤泰平]

打順 守備 名 前 打 安 点 率 1 2 3 4 5 6 7 8 9
◆明大打撃成績◆
1 (三) 渡辺(横浜) 3 1 0 .273 三安 二ゴ    左飛    投ギ         
  三 石井(履正社) 1 1 0 .500                      左安   
2 (中) 髙山(日大三) 5 2 1 .500 中安 中安    遊ゴ    左飛    左飛   
3 (二) 竹村(浦和学院) 3 2 0 .333 投ギ 中安    中安       二ゴ      
4 (右) 菅野(東海大相模) 3 0 1 .222 左犠飛 中飛    左飛       遊ゴ      
5 (一) 佐野恵(広陵)  3 2 0 .333 右安    死球    二安    三振      
6 (遊) 吉田大(佼成学園) 2 0 0 .273 遊ゴ    投ギ    三飛       四球   
7 (捕) 坂本(履正社) 2 1 2 .273    四球 左本      三振       捕ギ   
8 (投) 柳(横浜) 3 0 0 .000    三振 三ゴ    三振            
  投 星(宇都宮工) 0 0 0 —                           
  投 上原(広陵) 1 0 0 .000                      三振   
9 (左) 小倉(関西) 2 2 1 .625    左二 四球       中安    四球   
    計 28 11 5 .313                        

名 前 試 勝 敗 回 球数 安 振 球 責 率
◆明大投手成績◆
柳(横浜) 2 1 0 7 105 5 12 1 3 2.40
星(宇都宮工) 3 0 1 00/3 10 2 0 0 0 3.86
上原(広陵) 2 1 0 2 19 0 1 0 0 1.00

◆ベンチ入りメンバー◆
10 坂本(文4=履正社) 1 髙山(文4=日大三) 20 西村(農4=智辯学園)
11 上原(商4=広陵) 2 高橋亮(政経4=前橋育英) 14 吉田大(国際3=佼成学園)
17 柳(政経3=横浜) 12 牛島(営3=門司学園) 15 渡辺(政経1=横浜)
18 星(政経3=宇都宮工) 3 山下(政経3=佼成学園) 26 吉田有(商1=履正社)
21 島田(政経3=佼成学園) 5 青野(商4=広島国泰寺) 28 佐藤(文3=白樺学園)
19 齊藤(政経2=桐蔭学園) 16 竹村(政経2=浦和学院) 38 加勢(理工3=札幌一)
23 高橋裕(総合1=向上) 27 佐野恵(商3=広陵) 39 内海(政経3=明大中野)
7 菅野(法4=東海大相模) 34 生山(営2=明大中野八王子)
9 小倉(文4=関西) 35 石井(営4=履正社)

早 法 慶 明 立 東 試合 勝利 敗戦 引分 勝ち点 勝率
勝敗表 第2週 9/21現在
早大 —             ○○ 2 2 0 0 1 1.000
法大    —          ●○○   3 2 1 0 1 .667
慶大       —    ○●○    3 2 1 0 1 .667
明大          — ●○○    3 2 1 0 1 .667
立大       ●○● ○●● —    6 2 4 0 0 .333
東大 ●● ○●●          — 5 1 4 0 0 .200

今季初本塁打を放った坂本
「本塁打を打った球はスライダーです。昨日小倉と対戦した右打者からスライダーが多いと聞いていました。そのボールを1つ見てイメージをつくろうとしたらノーツーになり、そのあとストライクを取りに来ました。その後はスライダーが来たら打とうと思っていました。打った瞬間いったと思いました。完璧です。今までは打って入っちゃったという感覚でしたが、今日はイメージ通り打てました。(柳について)真っすぐが良かったです。相手打者を見ながら投げてくれました。自分の意図するところに、意図する球を投げられていました。(上原について)気持ちも入っていて、昨日よりも真っすぐが良かったです。変化球に手の出ていない打者もいましたし、その分真っすぐも生きてきました。上原も強い思いで投げてくれました。次の早稲田戦では今日の序盤のような形をつくりたいです。今日は後半が良くなかったので、見直していきたいです」

ピンチで登板し好救援を見せた上原
「今日は手応えはありました。久しぶりに緊張しました。集中というよりは不安が強くて。自分ではなくて流れ的な不安です。流れのままやられてしまうんじゃないかなというのが頭にあったので、それを断ち切るというイメージでマウンドに上がりました。牽制から流れが悪くなっていたので、そこからずるずるいってしまいそうな雰囲気を感じていました。そこが一番怖かったです。バントがこっちに転がってきたら絶対三塁に投げるというのはイメージもできていて、サードに伝えてありました。こっちに来てくれてラッキーでした。(併殺は)フォーク。抜けた感じになってしまったんですけど、いい感じにブレーキがかかって、結果オーライかなと思います。昨日はフォームで手応えがあったので今日はボールのリリースを意識しました」

2回に適時二塁打を放ち、全打席で出塁した小倉
「今日は完全に自分の牽制アウトのせいであのような展開になってしまったので、反省しなければならないです。(先制打について)初戦でチャンスで打てない状況が続いていたので、とにかく1本出して流れをもってこようと思っていて、甘く入ってのであのように打てました。初回から攻めていこうという中でうまくチャンスをつくれて、さらに1本も出せた。自分が塁に出れば上位が打って返してくれると思うので、自分は打つというよりとにかく出塁することを考えています。早稲田には今日みたいなミスをしていると勝てないと思うので、1球1球集中して全員で束になって何としても勝ちたいです」

先制打となる中犠飛を放った菅野
「勝ち点は絶対に落とせなかったので、勝つことだけを意識してやってきました。(犠牲フライ)消極的にはなっていけないと思ったので甘い球が来たらどんどんいくという感じで打っていきました。あんまりいい形ではなかったんですけど、最低限の役割はできたと思うので結果的には安心しています。(勝ち星)初戦取れたことは大きいことだと思うのでこの波に乗って、このまま勢いよく向かっていきたいです。(打線)練習試合では全然粘れなかったものを、この3試合では三者凡退で終わることは少なかったのでチームのつながりは増えてきていると思います。これを早稲田戦に持っていきます。(早大戦)初戦取ったら有利に進んでいくと思うので、まずは初戦を大事に。勢いよくいきたいです」

2安打を放ち、通算124安打とした髙山
「今日の2本は反応して打った感じで、崩れながらもヒットコースに打てたのが良かったです。8回のチャンスの場面で打てなかったことは悔しいです。体全体で行き過ぎて合わせた感じになってしまってもったいなかったと思います。ミートポイントに合わせるのにトップの位置が甘かったんだと思います。バットの出が悪くなってしまいました。今は結果が出てるので良いと言えば良いですが、このままでは今週の早稲田戦ですぐ落ちてしまうと思うので、もう少し成長して早稲田に臨まないといけないです。8回のああいった場面で自分打たないと楽に試合に勝てないと思います。今季は試合の中での修正ができていると感じています。打ってつなげる2番ということで監督の期待に応えられる結果を残せるようにしたいです。(今季7本)まあ毎シーズン7本は打っているので。それがたまたま早く出たというだけです。ここで満足してしまってはしょうもないので、ここからが勝負だと思って早稲田戦での1打席1打席でどれだけできるかだと思います。簡単な数字ではありませんしプレッシャーも感じています。いろいろ考えることもありますが、今はプレッシャーがいい緊張感になって試合に臨めています。このいい緊張感をもちながら記録に近づいていければと思います」

今季初勝利を挙げた柳
「真っすぐよりスライダーがいい感じで、カーブも今日はコントロールできたので、変化球あっての真っすぐだったと思います。1戦目に投げたときに四球とか無駄なボール球が多くなってしまって、守備のリズムから攻撃に悪い影響を与えてしまっていたので、今日はストライク先行で投げることを意識しました。(連続三振)意識はしていませんでしたが、とにかく四球とボール球を出さないように出さないように投げました。カウントが1―2とかになったら取れるなら三振は取った方がいいので、狙ってはいました。結果はたまたまです。自分は1戦目に今回は投げさせてもらいました。上原さんもいるので、投げさせてもらった試合で完封、完投できるように投げたいです。1戦目も3戦目も7回、8回に打たれてしまっているので反省していきたいと思います。チームが勝てるようなピッチングをしていきたいです。(終盤に疲れは)あんまり疲れは感じなかったですけど結果的に甘く入ってしまった球を打たれてしまっているのでそこからもう一個集中力を高めていきたいと思います。(鈴木に打たれた球は)ストライクからストライクのスライダーです。甘く入りすぎました。(見逃し三振について)調子いいときは見逃してもらえるので、今日は良かったかなと思います。序盤、中盤と試合はつくれたので、あとは後半。体力の疲れは感じないんですけど集中力と頭を使っていかないといけないかなと思います。終盤はだんだんバッターも慣れてくるのでそこはもうしっかり冷静になって考えて投げたいです。ダメなときはバッターを見られてないですし、カウントも見られてないときがあります。いいときはバッターの動きとか、先にどういうカウントで打ち取るか経過を考えながらできています。そういうことをしないと活躍できないピッチャーなので。そういう意味で今日は丁寧に丁寧にって感じでできたので良かったかなと思います。7回はちょっと投げ急ぎました」