(4)春リーグ開幕前インタビュー 太田空主務

2020.04.16

(この取材は3月12日に行われたものです)

 

太田空主務(営4=明大中野)

――今年度は2年連続主務に加え、6年に一度の当番校でもあります。やはりお忙しいのでしょうか。

 「いや忙しくないですよ(笑)。野球部の方はもう要領が分かっているので。あとは連盟の仕事を全部うちがやる感じです。去年1年間主務をやってきたことがかなり生かされていると思います」

 

――昨年度は3年生ながら主務を務められました。主務をやって初めて見えたものはありますか。

 「最近自分の中で見えてきたのが、主務の立場から野球部の価値を上げるということです。外部と接することが多いので、学生ですけど対応を見られているなと感じます。それは悪い対応をすれば明大野球部はこういうものだと思われてしまいますし、それなりの対応をすれば『こういうことやってくれるんだ』と思ってもらえるということで。そういった面から野球部の価値を上げることを意識するようになりましたね」

 

――昨春は自身初の日本一も経験されました。

 「いやうれしかったですね。でも『自分の代で優勝したらもっとうれしいよ』と周りからも言われます。去年は先輩のおかげでいい思いをさせてもらえました。(昨春は開幕戦の敗北以降記録員でのベンチ入りはできなかったが)そうですね(笑)。やはり優勝の瞬間はベンチにいたかったですけど、それは今年に取っておいて、という感じです」

 

――明大中野中、高と進んできて今年度が明治系列10年間の最終年です。

 「10年間校歌を歌ってきましたからね。明治の集大成。ずっと野球に関わってきたのでもう一回明治で優勝したいのはありますね」

 

――10年間いたからこそ分かる明治のいいところはありますか。

 「明治ならではの人のつながりがありますよね。全国にOBの方がいるので、どこに行っても相手をしてもらえますし。つながりが強いなというのは中高通して感じてきました」

 

――同期の男子マネジャー・内藤樹マネジャー(政経4=明大中野)は太田さんと『話さなくても意思疎通が取れている』とおっしゃっていました。

 「意思疎通とまではいかないかもしれないですけど、お互いがどういうやつか分かっているので。『これは言わなくていいな』ってときもありますし『これはちゃんと言ってあげたほうがいいな』ってときもありますね」

 

――新4年生はどのような代ですか。

 「個性バラバラですよ。その割に距離は近くて仲いいです。それを勝負につなげられるような仲の近さを変えていければいいのかなと思っています。(4年生になって)みんな変わりました。試合に出ていないメンバーもガンガン言ってくれますし『先頭に立ってやらなきゃ』というような思いはあると思います。技術面では去年に劣りますけど、そういう意識をより強く持っていますね」

 

――今年のチームとしての目標をお願いします。

 「リーグ戦優勝……って、みんな言いますもんね。終わった後に4年生がこの〝チーム〟で良かったなと思えるようなチームにしたいなと思います。同期がこれで良かった、というのはありうる話だと思うのですが、4学年全体でこのチームで良かったなと、思えるようにしていきたいです。それが僕の役割でもあると思うので。各学年の仲介に入ってやっていきたいですね」

 

――ありがとうございました。

 

[小野原琢真]

 

◆太田 空(おおた・そら)東京都出身。明大中野高2年次秋よりマネジャー職に転身。選手時代は二塁手。169センチ・63キロ

 

〈太田空 明スポプレーバック〉

・主務として初めて迎えた公式戦・昨春立大1回戦(エース対決制せず黒星発進:2019年4月20日掲載)

https://meisupo.net/news/detail/11748

 

・自身初の日本一に輝く(森下10K完投で胴上げ投手に 佛教大下し38年ぶり春の日本一:2019年6月17日掲載)

https://meisupo.net/news/detail/11970