秋晴れ神宮３発快勝 江口お待たせ初勝利／東京六大学秋季フレッシュトーナメント
秋季フレッシュトーナメントは慶大に快勝の好発進。今季明大が唯一勝ち点を献上した慶大に対し、６投手の継投でリードを守り切った。２番手として登板した江口陽太投手（政経２＝明大中野八王子）は１回を無失点に抑え、うれしい公式戦初勝利。打っては加藤巧也内野手（商２＝大阪桐蔭）、水谷公省外野手（政経２＝花巻東）、横山陽樹外野手（情コミ２＝作新学院）の３選手に本塁打が飛び出し、大量10得点を記録した。
（明）髙須、○江口、松島、山下、大川、浅利―小島
（慶）向井、●浮橋、坂中、木村、前田晃―本間
【安】（明）15（慶）９
【本】（明）加藤巧（５回）、水谷（５回）、横山（６回）
【二】（明）横山（５回）（慶）本間（２回）◇犠打２ 池田（５回）、神田（６回） ◇残塁７ ◇失策０
秋季リーグ戦のフィナーレを飾った早慶戦から一夜明け、各大学の１、２年生が出場する秋季フレッシュトーナメントが開幕した。投手陣は６投手が登板し、各選手が持ち味を発揮。先発した高須大雅投手（法１＝静岡）の後をリリーフした江口は５回裏、連打を許しピンチを招くも、140キロを超える直球と切れ味鋭いチェンジアップで切り抜けた。その後は松島元希投手（文２＝中京大中京）、山下堅士朗投手（政経２＝長崎西）、大川慈英投手（国際１＝常総学院）、浅利太門投手（商２＝興国）が登板。公式戦初登板となった大川は、９回表途中降板となったものの、最速146キロ、さらには３三振を奪う鮮烈なデビューを果たし、リリーフエースに名乗りを上げた格好だ。
一方の打線は３本塁打を含む15安打の大当たり。今春のリーグ戦にも出場した加藤、横山はそれぞれ試合を決定づける本塁打を放ち、開幕を控える明治神宮大会に向けアピールに成功した。現状左打者の活躍が目立つ明大だけに、加藤ら長打力を秘める右打者の台頭は必須。ベンチ入りの枠を争う緊張感が伝わる好ゲームを展開した。
次戦の相手は東大。投手陣では今季２試合に登板した菱川一輝投手（文１＝花巻東）や毛利海大投手（情コミ１＝福岡大大濠）ら新戦力の登板が予想される。今大会を全国大会へのアピールの場とできているのも今季１位の明大だけ。好循環の続くチーム状況が維持されることを願うのみだ。
［上瀬拓海］
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