投打かみ合い死闘制す 明大が優勝へ価値ある1勝/東京六大学春季リーグ戦

2026.05.23

 春季リーグも終盤戦に突入し、優勝争いは一戦の重みを増している。負けられない状況が続く中、法大との戦いは投手戦となり、延長11回までもつれる緊迫の展開に。最後まで集中力を切らさず、攻守で粘りを見せた明大が、優勝への執念を体現する白星をつかみ取った。

 明大の先発・平嶋桂知投手(政経2=大阪桐蔭)は初回から150キロ超えの直球を軸に圧巻の立ち上がりを披露。三者凡退で滑り出すと、その後は毎回のように走者を背負いながらも要所を締める粘りの投球で得点を許さない。守備陣も好守で右腕を援護した。6回裏には為永皓内野手(情コミ1=横浜)が三遊間への鋭い打球を好捕。さらに7回裏には光弘帆高内野手(商4=履正社)が華麗なフィールディングを見せ、堅い守備で試合の流れを渡さなかった。

 一方の打線は、法大・助川投手の巧みな投球術に苦戦。10回表までわずか2安打、一時は15者連続アウトを喫するなど沈黙が続いた。それでも迎えた11回表、2死走者なしから福原聖矢主将(国際4=東海大菅生)が執念で一塁線へ転がした内野安打で突破口を開く。続く光弘が右翼線を破る適時二塁打を放ち、ついに待望の先制点を奪った。

 投げては9回裏から登板した松本直投手(情コミ4=鎌倉学園)が圧巻の投球を披露。9、10回裏にかけて3者連続三振を奪い守護神としての存在感を示した。11回裏には四球で走者を背負うも、最後は落差のある変化球で相手打線をねじ伏せ、1点のリードを守り切った。

 土壇場でつかみ取った1点を、全員で守り抜いた明大。あとがない状況の中でも、最後まで勝利を信じ続けた選手たちの姿からは、優勝への強い覚悟がにじみ出ていた。リーグ戦はいよいよ最終盤。一戦必勝の思いを胸に、紫紺の戦士たちは頂点だけを見据えて突き進む。

[田中崚太]