上川「情けない」、悔しい3位/グランドスラム東京

1999.01.01
 3日ににわたり行われている、グランドスラム東京2010。最終日である13日に男子100kg級、100kg超級が行われた。9月の世界選手権無差別級を制した上川は100kg超に出場。期待が集まるが、自身の持ち味を生かせず準決勝で敗退。今年最後の大会を締めくくれなかった。

 1回戦はシードで、初戦は韓国のキム・スーワンとの対戦となった。相手は世界ランキング9位の強豪。上川は攻めあぐね、勝負はゴールデンスコアに持ち込まれるかと思われた。だが、残り41秒で得意の内股。これには会場も大きな歓声が起きた。苦しみながらも3回戦へ駒を進めた。次の相手はタングリエフ(ウズベキスタン)。9月の世界選手権などで対戦した相手だ。日本人を苦手とする選手だが、油断はできない。試合は上川の指導2回で先行する展開となる。だが試合終盤に袖釣り込腰から倒され、有効を奪われイーブンに。試合はそのままゴールデンスコア形式に移行する。上川の顔から汗が吹き出し、戦いの厳しさを物語る。勝負は上川が最後に内股で制し、準決勝に進む。

 準決勝の相手はキム・スンミン(韓国)。世界ランキング2位のエルシャハビー(エジプト)を破っての準決勝進出。ここを上川が勝ち抜けば決勝は高橋和彦(新日鐵)と対戦の可能性もある。しかし勝負は予想外の結果となった。開始30秒で払われてから上川を巻き込み、そのまま抑え込みをされる。14秒の時点で何とか抜けだし、技ありまでは持って行かせなかったが機先を制された形だ。それから15秒後もう一度、キムは同じ形で上川を巻き込み寝技を掛ける。上川は必死で場外に抜け出そうとするも、20秒間しっかりと抑え込まれ終戦。上川も銅という結果に終わった。

 「自分は柔道をしていない。練習するしかない。お客さんも楽しくない柔道を見せてしまったし、自分も楽しくない。何をしにきたのかわからない。」と試合後、自らに厳しい言葉を浴びせかけた。「1から練習するしかない」(上川)。今回上川、海老沼二人の課題が多く見つかった大会となった。

 2人にとって大きな躍進の年となったこの1年。また世界の厳しさを知った1年ともなった。ロンドン五輪も近づき、来年もパリの世界選手権、4つのグランドスラムなどといった大きな大会は、今年以上に重要性が増す。本格的な代表争いの様相を呈(てい)するだろう。これから、来年の2月にかけては3つのワールドカップ、グランプリ青島、グランプリデュッセルドルフ、グランドスラムパリ、ワールドマスターズバクーと国際大会が目白押しだ。1つの大会も気が抜けない。来年、勝利の女神がほほ笑むのは誰になるのか。