ベスト16止まり 結果振るわず/全日本学生選手権
≪女子の部≫
初の個人戦に臨んだ氏家は「緊張した」と慣れない様子でマットに向かう。これまでの練習の成果を試したいところであったが、「相手が強すぎた」(氏家)。開始早々、面突き、胴蹴りを浴びあっさり試合を決められてしまった。「もっと攻めないといけなかった」(氏家)と試合を終えて氏家はそう振り返った。それでも「楽しか った。また勝負してみたい」(氏家)と気持ちは前向きだ。「ほかの女子と練習して感覚をつかまないといけなさそうです」(氏家)とさらに経験を積むことが今後重要となる。
≪男子の部≫
大石は順調に勝ち進み、迎える4回戦は高校の先輩である桜井(関西学大)との対戦。「(桜井と当たることは)最初から分かっていた」(大石)。試合前に「勝ちます」(大石)。そう桜井に言い放ったという。いよいよベスト8を懸けた一戦が始まった。
試合時間残り半分。「合宿から、パンチができるようになってきた」(大石)と、得意の蹴りに加え、一回りも大きい相手に果敢に面突きで攻めていく。「相手はパンチ力が強くてきつかった」(大石)と言いながらも、序盤から面突きを的確に当てていた。そして大石の技に、副審が旗を挙げた。だがポイントには結びつかず、「足が止まってしまったときに面突きをもらってしまう」大石のいつものパターンで面突きを連取されてしまい敗北を喫した。
高校から拳法を始めた大石は、入部当初から上級生の強さに圧倒されていた。当時3年生であった桜井を「凄い」(大石)と思うしかなかった。しかし今日、一緒に組み「(あのころに比べて)成長した」(大石)自分を自覚できた。この自信を活かして、今後の練習をさらに充実させてほしい。
本大会で活躍が期待されていた神田は、順調に4回戦まで勝ち進む。迎える相手は早大の中村。同じブロックであるため、3回戦まで隣同士で座っていた中村と神田。試合を見ながら時折会話を交わしている姿も見られた。「絶対中村には負けない!」(神田)。心の中で神田はそう叫んでいた。
試合が始まった。前半は両者ともになかなか技がでない。後半、試合を動かしたのは神田だった。押し倒した相手に必死で食らいつき面突きを狙う。長時間抑え込んだ末、やっと抑え面突きを奪った。ここで神田がリードする。ところが「組み技でバテてしまった」(神田)と体力を消耗してしまった。その後、バランスを崩したところに、面突きを奪われる。そして残りわずかで決勝打の胴突きをたたき込まれてしまった。ベスト16止まりは悔しい。しかし「それよりも中村に勝てなかったことが一番悔しい」(神田)と表情は暗かった。同じ関東の選手であり、よく顔を合わせる選手なだけになおさら残念な結果だった。
ライバル校中大の浜田は、圧巻の1位を勝ち取っている。本学は個人戦での弱さをあらわにしてしまった。府立まであと1カ月。団体戦ではチーム力が試されるとはいえ、個人の技が不可欠となる。結果を残すため――優勝を奪還するためにも、これからの練習の追い上げに期待するしかない。また今大会、ケガのため出場できない選手が多すぎた。11月28日。大阪の地で、完全な状態、そして万全のチーム力で再び王者の座を奪い返してほしい。
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