【柔道】紫紺の鉄人軍団の力及ばず 12年ぶりに入賞を逃す/東京学生体重別選手権

2026.09.09

 9月6日に東京都の体重別王者を決める東京学生体重別選手権が日本武道館で行われ、明大からは20人が大会に出場した。しかし序盤から苦戦を強いられ最高成績はベスト6にとどまり、12年ぶりに入賞者を出すことなく敗退した。また、今大会の結果により、推薦で出場が決まっていた4人に加え、新たに9人が全日本学生体重別選手権への出場権を獲得した。

◆9・6 東京都学生柔道体重別選手権大会
(日本武道館)
▼男子60キロ級
原――2回戦敗退
▼男子66キロ級
喜多――3回戦敗退
▼男子73キロ級
石塚――3回戦敗退
高橋――ベスト16
尾崎――3回戦敗退
▼男子81キロ級
笠川――ベスト8
祝――3回戦敗退
佐野――2回戦敗退
▼男子90キロ級
片山――2回戦敗退
姥――ベスト16
▼男子100キロ級
井手――ベスト8
中濱――ベスト8
堀――2回戦敗退
竹下――1回戦敗退
▼男子100キロ超級
千野根――2回戦敗退
工藤――2回戦敗退
中祖――ベスト8
大坂――ベスト8
時田――ベスト8
▼女子70キロ級
吉永――ベスト6

 明大の開幕戦を飾ったのは男子81キロ級に参戦した佐野幸助(政経2=前橋商業)。序盤から相手にプレッシャーをかけ、反則をもぎ取るなど試合を有利に進め、終盤に技ありを決め優勢勝ちを収める。また、女子でも70キロ級で出場した吉永碧衣(法2=九州学院)が袖釣込腰で有効を奪い、危なげなく勝利した。最終的には男女合わせて18人が初戦を突破した。

 しかし、大波乱が起こる。初戦では、100キロ級の堀悠隼(政経2=埼玉栄)、竹下智哉(政経1=大濠)と100キロ超級の工藤悠祐(政経3=延岡学園)が敗退。堀はGS(ゴールデンスコア)までもつれ込む熱戦を演じるが、あと一歩及ばず有効勝ちを許した。さらに工藤と同じく100キロ超級に出場した副主将・千野根玄貴(営4=桐蔭学園)までもが2回戦で敗退となり、7月に行われた全日本学生柔道優勝大会で優勝に貢献したメンバーが軒並み姿を消した。そのほかにも、4人が棄権するなど敗退が相次ぎ、ベスト8以上の試合に出場したのは笠川智史(法4=明大中野)、井手翔真(政経4=延岡学園)、中濱洋希(商2=崇徳)、大坂常汰朗(商2=崇徳)、吉永の5人となってしまう。

 明大勢の不調が顕著な中、気を吐いたのがこの5人。81キロ級に2回戦から出場した笠川は4回戦まで3試合連続で一本勝ち。内股と小外掛を見事に使い分けた。100キロ級では井手と中濱が出場。井出は隅落の技ありで2回戦を突破すると、3回戦も浮落で有効勝ちを奪う。中濱は背負投で鮮やかな一本を奪い3回戦へ難なく進出すると、上四方固でまたも一本勝ちを収めた。100キロ超級の大坂は1回戦に大内刈で一本を決めると、2回戦では体落の技ありで勝利。3回戦では指導を2回受ける苦しい展開となるが、終盤に谷落で一本を奪い勝利した。男子はベスト8にとどまってしまったが、随所で光る技を繰り出し全日本王者の意地を見せた。

 一方の女子は、吉永が袖釣込腰で有効を奪い危なげなく勝利した。3回戦で敗れてしまったものの、その後の敗者復活戦に出場。その試合に見事勝利しベスト6をつかみ取り、今大会における明大勢の最高成績を収めた。

 以上6人は9月26日から行われる全日本学生体重別選手権への切符を勝ち取った。また、81キロ級の高橋叶(政経3=習志野)、90キロ級の姥三士郎(商1=東福岡)、100超級の中祖俊輔(営2=崇徳)と時田開仁(政経1=大成)ら4人も途中棄権となってしまったものの、それまでの試合結果により出場権を獲得した。今大会では東京都の猛者相手に辛酸を舐めた明大柔道部。しかし、落ち込んではいられない。3週間後に迫る全日本学生体重別選手権で雪辱を果たすべく、彼らの決意は熱く燃え上がる。

[白石京太郎]

試合後のコメント
中濱監督
――本大会を振り返っていかがですか。
 
「今大会は全日本学生体重別選手権大会につながる重要な大会として臨みました。結果については、良かった部分もあれば課題もありましたが、それぞれが現在の自分の力を確認する良い機会になったと思います。ここで出た課題を次につなげていきたいです」

――棄権者が多く出た理由を教えてください。
 「翌週に全日本ジュニアを控えている選手についてはコンディションを最優先に考えて棄権させました。全日本ジュニアは非常に重要な大会ですので疲労やケガのリスクも考慮し万全の状態で臨ませるための判断です」

大坂
――1回戦では見事な大内刈で1本を決め、3回戦では合技で1本をとりました。それぞれの感想を頂けますか。
 
「1回戦は自分の1番の課題である相手を投げることが出来て良かったと思います。3回戦は一本を取ることができたのは良かったのですが、試合自体はずっと押され続けて良い試合ではなかったので、そこが自分の課題だと思いました」

――今日は明大全体が不調な中で気を吐かれていたと思いますが、その点についてはいかがですか。
 「試合前や試合の後に、みんな声を掛け合って良い雰囲気が出来ていたのでとても試合に集中することが出来ました。自分一人で取れた結果ではなく、普段から一緒に練習している仲間や応援してくれた方々のおかげだと思っています」

吉永
――敗者復活戦を振り返っていかがですか。
 
「ここで負けたら何の意味もないと覚悟を持って挑みました。前戦で負けていたので、きちんと気持ちを作り直すこと、切り替えることを意識して最後自分のできることを出し切ろうと思いました。結果GSまでいきましたが、自分のペースで進めることができたと思うし、練習していたことが活きた試合だったと思うので良かったです。無事に出場権を取ることができて、安心が1番大きかったです」

――今後の試合について意気込みをお願いします。
 「自分の柔道を貫いて、気持ちを強く持っていい結果を残すことができるように、精一杯頑張ります」