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(14)箱根直前特集② 櫛田佳希インタビュー

競走 2020.12.23

 72年ぶりの王座奪還へ。今年度、災禍に苦しみながらも前を向き続けた選手たち。全日本大学駅伝(以下、全日本)では3位に食い込み、箱根駅伝(以下、箱根)を前に4強の一角として優勝候補に躍り出た。〝箱根なし〟を経験した当時の1年生は最終学年。上昇止まらぬ紫紺の襷が、まだ見ぬ頂へ走り出した。

 今特集では、箱根に向けた選手らの声をたっぷりお届けします!

 

 第2回は櫛田佳希(政経2=学校法人石川)のインタビューです。(この取材は12月5日に電話で行われたものです)

 

 

――現在の調子はいかがですか。

 「合宿もしっかりこなせて、全日本でも自分の中での最低限の走りはできたので、調子としてはいい方です」

 

――箱根に向けてあと1カ月、チームの雰囲気はどうですか。

 「今回の合宿を経てみんなが一致団結したと思います。4年生が主となって練習を引っ張っている、例年になく4年生が中心になっていることもあり、全体としてもいい雰囲気です」

 

――今年度は、チーム解散などいろいろなことがありました。

 「2カ月ほどの帰省を経て、一人一人がいろんな意味で陸上と向き合う時間になったのではないかなと思っています」

 

――その2カ月が現在生きていると感じることはありますか。

 「2カ月の間でフォームを変えようということを自分の中で一つ目標としていました。着地方法だったりを自分の中でしっかりと調べる時間があったので。そこでしっかりフォームを変えられたことが、自己ベストにもつながったのかなと思います。今回の帰省期間も無駄ではなかったなと思います」

 

――11月の早大競技会では28分19秒77の自己ベストとなりました。

 「目標設定が28分20だったので、そこに達したことは本当に良かったです。最後に手嶋(杏丞・情コミ3=宮崎日大)さんに勝ちたかったんですけど、それができなかったというのは自分の中でやっぱりまだエースとしての資質が足りないと再認識する大会でもありました。全体としても、28分台が大量に出たというのはチームとしても強くなっているのかなと思います」

 

――阿部弘輝選手(令2政経卒・現住友電工)が抜けたことで〝エース〟ということを強く意識するようになりましたか。

 「そうですね、かなり意識しています。でもみんなが意識していると思います。全日本でもそうだったんですが、エースが不在だったために負けてしまったところがあって。やっぱりエースは大事だなと思います」

 

――ご自身がエースになる上で、課題と考えているものは。

 「ハイペースでレースが進む中で怖気づいてしまうところがあるので、そこで怖気づかずに自分を信じて走ることができれば、エースになっていけるのかなと思います」

 

――昨年度は8区を区間8位で走りましたが、今年度はどこを走りたいですか。

 「走りたい区間と言われると、やっぱりまた8区ですかね(笑)。昨年度走って手応えを感じたので、8区で区間賞を目指したいというのが一番大きいですね。ただどこを走っても柔軟に対応できる自信はあるので、チームに貢献できればどこでもいいと思っています」

 

――全日本は出し切れなかったレースと仰っていましたが、箱根ではどのようにレースを展開したいですか。

 「全日本では前半ペースを落とし過ぎてしまったのは、自分の中で怖気づいてしまったのが一つの要因なのかなと。そこをしっかり改善するために、やっぱり前半からしっかりペースを上げていくことが大事だなと思います」

 

――全日本3位で周りからの目も変化したと思いますが、チームの中でも変化はありますか。

 「3位を取ったということは大きな自信になったんですけど、次は明大が追われる側になるということなので、少なからず全日本の時よりもプレッシャーは大きいです。でもそういったところで勝ち抜くことが強豪校につながると思っています」

 

――箱根への意気込みをお願いします。

 「明大は優勝候補にもあげていただけるようになってきて。プレッシャーは感じるかもしれませんが、自分もみんなも緊張感よりも楽しむことを大事にして、頑張っていきたいです」

 

――ありがとうございました。

 

[仁科せい]

 

第97回箱根駅伝まで、あと10日。

 

【櫛田選手を知るならこの記事!】


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箱根直前特集⑦ 櫛田佳希インタビュー(2019年12月24日掲載)

 


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