(3)〝思い合い〟で奏でる母校愛 吹奏楽部座談会【後編】

応援団
2018.12.20

 第1弾は吹奏楽部の川村隼輝団長(政経4=秀明八千代)、指揮者の勝又春香(文4=御殿場南)、幹事長の栗崎千聖(政経4=豊島岡女子)のインタビューをお送りします。

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――この1年はどんな吹奏楽部にとって1年でしたか。

栗崎(以下、栗):今年は〝思い合い〟というスローガンを掲げています。ドリルなどは1人でも欠けたら隊形が成り立たないし、応援だったら応援してくれる人たちと一つにならないといけないです。お互いのことを大切にし合うことを実感できた1年だったと思います。


川村(以下、川):団長になって、元々口下手ですし、人の上に立つのがそこまで得意ではなかったですけど、周りの人の存在で成り立っていることを感じる1年でした。団内では僕自身を団員たちが支えてくれましたし、感謝しています。


――時代錯誤だと思うルールや伝統を見直した部分はありますか。

川:今年いろいろ変えようかなって思って自分は団長になって。例えば合宿とかでも、4年生のおかわりを下級生がよそうんですよ。そういう文化とか伝統というのは何らかの目的や理由があるわけで、ただ漠然と続いてしまっているだけなのか、本来の目的とそれて続いてしまっているのかとか。そういうところを根本的に洗い出して、結局そのシステムは続けることにしたんです。ただ目的が今まで曖昧だったから自分たちが幹部になって変えようと思っちゃうんだろうなと思って、だからこそ下級生に、目的と目標をしっかりと定めた上で、継続しようと思いました。去年女性団長の新宅先輩(杏子・平30政経卒)が就いて〝改革〟をスローガンに掲げまして、僕もその気持ちは継ぎたいなと思っています。やっぱり時代錯誤とか言われてしまう現状もあるのは重々承知です。話し合いを踏まえた上で、もし目的も目標も特にないならなくせばいいと思うんですね。そういうのを洗いざらいやったのが今年かなと思います。


栗:いい意味でちょっと(時代の流れと)違うんだろうなというのは、例えば校内で後輩と会った時とかに、学部の友達にすごいびっくりされるくらい大きい声で後輩があいさつしてくれるんです。駆け寄って来て荷物置いてすごい勢いで、今どき珍しいなって。よく言えば仲良く上下関係がない、ありすぎないところが大学生では多いかなと思うんですけど、あいさつとか言葉遣いとか上下関係がすごく厳しいので社会に出てからも役に立つであろう基礎的なことをたたき込まれます。食事の場で言われなくてもお箸を差し出すとか、そういうことが自然とできるようになるのが誇らしく思う部分もあります。


――最後に定期演奏会・紫紺の集いを見に来る方々に一言お願いします。

川:集大成でもあり、端から端までが注目できるポイントで、1秒たりとも目を離せないステージにしているつもりです。ステージを見てくれた人に何か心に訴えかけられるものがあればなと思います。


勝:定期演奏会は1年間の集大成なんですけど、3年生以下にとってはまだまだ通過点です。部員たちには本番1秒前までもっとうまく見せられるので、最後まで諦めないでやってほしいですし、定期演奏会でできなかったことをできるようにと頑張るので、次の年はどんな応援団が出てくるか楽しみにしていただきたいです。


栗:普段は頑張っている方々を応援する裏方で、表立って目立つ機会がないんですけど、1年で一度だけ輝ける場なので、張り切っています。色んな方の支えがないと活動できなかったと思うので、どういう方々にどういう思いを伝えたいのかを日々意識して練習してほしいと伝えてきました。私自身は今までお世話になった方々への心からの感謝を伝えられたらいいと思います。4年間の集大成として気持ちをぶつけるので、受け取ってもらえたらいいなと思います。


――ありがとうございました。


[曽布川昌也・織田有衣子]

 ☆66回定期演奏会・第64回紫紺の集い☆

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第Ⅰ部 吹奏楽ステージ

第Ⅱ部 チアリーディングステージ

第Ⅲ部 ドリルステージ

第Ⅳ部 紫紺の集い


会場へのアクセス

江戸川総合文化センター

JR総武線新小岩駅より約徒歩15

・都営バス江戸川高校前バス停より徒歩約3分