(8)質疑応答/Jリーグ加入内定選手合同記者会
Jリーグ加入内定選手合同記者会見(速報記事はこちら)での質疑応答です。
――4年間で成長したところを教えてください。
DF岩武克弥主将(政経4=大分トリニータU―18):1年目に室屋成選手(平29政経卒・現FC東京)という偉大な先輩がいました。なかなか試合に出場することができず、もがいた1年でした。その1年間があったからこそ、2年目、3年目、4年目で結果を出せました。腐らずできたことが良かったです。また、明大はサッカーだけではなく、人間形成だったり、先輩や後輩との関わり方などたくさんのことを学ぶことができました。その点に関してもさらなる大人への道というか、大きく成長できたと思います。
DF上夷克典(商4=鹿児島城西):明大の三原則である『球際、切り替え、運動量』という部分だけは、どの大学よりも追求していると思います。そこを追求できたからこそ、今の自分があると思います。
DF袴田裕太郎(法4=浜松開誠館):サッカーにおいては、一対一での対人の守備が磨き上げられました。また、三原則は練習で厳しく追求してきた部分なので、その強さというのは明大で磨かれたと思います。
MF小野雅史(政経4=大宮アルディージャユース):もちろんサッカーとしての個の部分での技術の成長はありましたが、一番成長したと思うのは人としての部分です。それは、人としてのあり方だったり、物事の考え方という部分です。プロ養成所ではなく、人間形成の場というところで成長できたと思います。
FW村田航一(法4=日章学園):サッカーに関しては、守備が成長したと感じています。明大はハイプレスショートカウンターというところに重きを置いています。FWの守備のかけ方は頭を使ってできるようになったと感じます。あとは人間としての成長です。考えることが増えました。考えて実践して、反省してまた考えるということを日常生活においてできるようになりました。
――加入内定クラブに決めた理由を教えてください。
岩武:浦和レッズは日本一のクラブであり、日本一のサポーター、スタッフ関係者がいます。その日本一というのを一番買っています。この先、海外だったり日本代表になる上で、日本一のクラブでプレーしたいなという思いで決めました。
上夷:京都サンガF.C.は高校の時からオファーを頂いたクラブです。また、若手とベテランがそろった中で、経験豊富なCBの選手も多くいて学ぶことが多くあると思いました。外国人のFW選手もいて、練習でマッチアップできるのも魅力で決めました。
袴田:5月に横浜FCと練習試合をした時から、声を掛け続けてくださいました。練習にも足を運んでくださり、自分を必要としてくれていると感じたので決めました。また、横浜FCの試合を見た時に、その中で自分がプレーしている姿がイメージできました。タイミングのいいオーバーラップだったり、タイミング良くクロスを供給するといったところがイメージできたことも大きかったです。
小野:大宮アルディージャはアカデミー時代から約8年間お世話になったクラブでした。僕にとって特別なクラブでしたし、オファーを頂いたときは迷わずの一択でした。
村田:自分を必要としてくれたのが一番の理由ですが、チームとして今シーズンも最高順位で終わってますし、今後も成長していくと感じました。自分自身もプロになることがゴールじゃなくて、もっともっと成長していかないと先はないと感じています。チームと一緒に自分も成長したいなという気持ちで決めました。
――人間形成にあたり具体的にどのような指導をしましたか。
栗田大輔監督:私自身、監督でありながら社会人として勤めています。サッカーを社会から見ることもあるし、サッカー内からサッカーをみることもあります。両方を見ているので、サッカーがどういうふうに社会から映っているかだとか、サッカーの素晴らしさがどういったものなのかというのを、日頃から感じています。それを選手に伝えているということがまず一つです。社会全体から言えば、物の考え方というのはいろいろな価値観や多様性があると思っていますが、本質をしっかりと見抜くこと、本質からしっかり逆算してどのように人と関わっていくかを、練習の中だけでなく日常から考えさせる指導を意識しています。また、週に1回、練習とは離れたところで、夜ミーティングをやっています。これは木曜日の19:00〜20:00くらいに話をするのですが、いろいろな角度の話、主にサッカーから離れたことについて話します。企業の方を呼んで、その企業について話をしたり、いろいろな業界やジャンルの人々に、ものの考え方を話してもらっています。選手はサッカー選手になりたくて入ってきています。そこで『サッカーやりたい』とか、サッカーの素晴らしさを、幅広い視点から見ることによって、成長すると思っています。
――埼玉ダービーが実現する日が来ますが、どうお考えですか。
岩武:一緒にやってきた仲間なので、対戦は楽しみです。私生活でも寮は近いので会うとは思いますが、ピッチ場では負けないように頑張りたいです。
小野:岩武と同様に、対戦はすごく楽しみにしています。ピッチ外ではもう会う約束はしています。埼玉ダービーは勝ちにいきます。
――プロという舞台に対して、幼い頃からの思いを教えてください。
岩武:小さい頃からの夢でした。高校時代に一度、プロの世界には入りましたが、やっぱりなかなかうまくいくものではないですし、これからもいいことばかりではないと思います。しっかり自分の中でこの4年間を生かせるように頑張っていきたいと思います。
上夷:小さい頃から夢でしたし、高校の時に一度その道を蹴って大学に進みました。こうしてプロになれたことは非常にうれしいです。プロはまだ経験したことがなく厳しい世界だとは思いますが、全力で自分の持ち味を出して頑張りたいです。
袴田:プロサッカー選手になれたのはうれしいですが、明大の先輩でも苦しい思いをしている選手がいます。高校時代の監督に「Jリーガーは試合に出続けることが正真正銘のJリーガーだから現状に満足するな」と言われました。この先が本当の勝負なのでここから頑張っていきたいと思います。
小野:幼少期からの夢をかなえられたことはうれしいです。大学4年間を通して大宮アルディージャに戻ることが目標でしたので良かったです。ですが、ここがゴールではありませんし、スタートラインに立っただけなので、貪欲に自分らしく頑張っていきたいと思います。
村田:幼い頃からの夢でした。通過点にすぎませんが、支えてくれた方々に一つ形としてプロ選手になったと報告できたことは本当にうれしいです。ただ、ここからがスタートだと思うので、試合に出て活躍してステップアップしていけるような選手になっていきたいです。
――憧れの選手を教えてください。
岩武:室屋選手、長友佑都選手(平21政経卒・現ガラタサライ)です。そこを超えられるような選手になりたいです。
上夷:FC東京のCB・森重真人選手です。体もヘディングも強いですし、ビルドアップでも両足で蹴れます。自分もああいう選手になりたいです。
袴田:長友選手です。タイプは違いますが、上下の激しいアップダウンだったり、ハードワークだったり、明大でやっていることを体現されています。目指していますし、超えたい選手です。
小野:和泉竜司選手(平28政経卒・現名古屋グランパス)です。僕は10番を付けさせてもらっていますが、僕が1年生の頃の10番は和泉選手でした。明大の10番の基準を示してくれたので、憧れの選手です。来年からは勝負の世界になるので負けずに頑張りたいです。
村田:大迫勇也選手(ブレーメン)です。前線で収めることもできますし、チームに献身的に働くことができる万能型のFWです。よく動画で参考にしています。あとは、丹羽詩温選手(平29文卒・現愛媛FC)です。身近で見させてもらっていて、チームへの献身的なプレーや、試合を決める得点をする姿は目標です。
関連記事
RELATED ENTRIES