(4)圧倒的な力で連覇へ/関東大学1部リーグ戦展望

2023.03.31

 4月1日から第97回関東大学1部リーグ戦(以下、リーグ戦)が開幕する。昨年度は2年ぶりの優勝を果たし見事に王座奪還。新主将・井上樹(法4=ヴァンフォーレ甲府U―18)を中心に再スタートを切った明大は開幕節で東海大と対戦する。勝利を収めて、連覇への弾みをつけたい。

 

紫明

 関東王者に返り咲いた紫紺の新たなシーズンが幕を開ける。2023年度のスローガンに〝紫明〟という2文字を掲げた明大。そこには「先輩方が築き上げてきた伝統や歴史を大切にしながら、新しい明治を創り上げていく」(井上樹・法4=ヴァンフォーレ甲府U―18)という強い思いが込められている。さらに今年度からは拠点となる合宿所が新設されるなど、明大サッカー部を取り巻く環境も大きく変化。「さまざまな面で環境が変わるので、いい部分は残して、(新たに)良くなる環境を最大限に活用する」(栗田大輔監督)。変革を成し遂げる重大な使命が彼らに与えられた。

 

連覇

 守備の完成度がリーグ戦の行方を左右するだろう。リーグ戦では得失点差など1つの失点が命取りになる恐れがある。昨年度のリーグ戦終盤では大量失点による敗戦が目立ったことからも、教訓を生かした「守備の明治」の体現に期待したい。また、林幸多郎(令5法卒・現横浜FC)や福田心之助(令5文卒・現京都サンガFC)ら4年生が引退し、主力だったSBを欠いた状態に。阿部稜汰(政経4=日章学園)や内田陽介(政経3=青森山田)などが有力視されるが、世代別代表経験のある1年生ら即戦力にも注目だ。前線には、U―22日本代表の佐藤恵允(文4=実践学園)ら豪華タレントが相手ゴールを襲撃。守備で相手を圧倒することが、攻撃陣への絶大な後押しとつながる。

 

 開幕戦の相手は2部から昇格を果たした東海大。「同じ轍(てつ)は絶対に踏んではいけない。とにかく勝ちにこだわってやっていく」(村上陽介・法4=大宮アルディージャU―18)。東国大を相手に大敗を喫した昨年度の開幕戦と照らし合わせつつ、今年度の始まりを告げる重要な一戦に向けて意気込みを語った。関東王者に一つとして落とせる試合はない。連覇に向けた長い道のりが明日から始まる。

 

 [長崎昇太]


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