アーチェリー部 悲願達成の秘訣/卒業記念特別企画

2023.03.24

 今年度、史上2回目となる全日本学生王座決定戦(以下、王座)に男女ともに出場を果たしたアーチェリー部。悲願達成を支えたのは、現在の4年生が作り上げた『強さ』だ。

◆4・16~24 関東学生1部リーグ戦(夢の島公園アーチェリー場)

▼男子 明大――5位

 女子 明大――5位


 アーチェリー部は4年次の春で引退となる。スポーツ推薦の選手もおらず、大学から競技を始める選手たちが多数。そのため、上級生は個人のスキルを一から磨きながらも、部を率いていかなければならない。そのような中、今年度は実に7年ぶり、史上2回目の男女王座出場を果たした。この快挙の裏には、4年生が築いた『強さ』があった。

 昨年度の関東学生1部リーグ戦。上位5チームが王座へ進むことができる中、女子は5位とわずか18点差の6位、男子は8位と入替戦に回り、王座への切符を逃した。「誰が選ばれてもお互い応援できるような、本当の意味で信頼関係のあるチームを作っていきたい」。試合後、池田栞捺主将(農4=下関西)は『チーム力』の向上を目標に掲げた。そして、1年後。「チームの応援がかなり支えになった」(薩摩定士・商3=東京都市大付)。今年度行われた同大会では、学年問わず積極的な声援が飛んでいた。チームの雰囲気は出場校の中でも随一。この一体感は、選手たちを連日鼓舞し続け、男女ともに見事王座への切符をつかみ取った。

 

 今年度のアーチェリー部の雰囲気の良さは、どの大会でも格別だった。「『いけるよ!いけるよ!』とずっと励ましてくれた」(滝澤すず・文3=柏崎)。4年生が引退した後に行われた、関東学生個人選手権予選。不調から復帰したばかりの滝澤を、チームメートたちが声援で勇気づけるシーンも。4年生たちが築いた『チーム力』は、後輩たちにしっかりと継承され、チームを支える土台となっている。 

[堀之内萌乃]

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