
(27)箱根直前特集⑬ 長倉奨美インタビュー
72年ぶりの王座奪還へ。今年度、災禍に苦しみながらも前を向き続けた選手たち。全日本大学駅伝(以下、全日本)では3位に食い込み、箱根駅伝(以下、箱根)を前に4強の一角として優勝候補に躍り出た。〝箱根なし〟を経験した当時の1年生は最終学年。上昇止まらぬ紫紺の襷が、まだ見ぬ頂へ走り出した。
今特集では、箱根に向けた選手らの声をたっぷりお届けします!
第13回は長倉奨美(情コミ4=宮崎日大)のインタビューです。(この取材は12月5日に電話で行われたものです)
ーー箱根が迫ってきました、心境はいかがですか。
「結構調子も維持できていて、チーム一丸となって戦える準備はできていると思います」
ーー富津合宿の手応えはいかがですか。
「練習も全てこなせて自分としては充実した合宿になりました」
ーーどのあたりに充実を感じましたか。
「昨年度と違って、練習もしっかり余裕を持てることができるようになったので力がついたなという実感はありましたね」
ーー現在の調子や体のコンディションはいかがですか。
「今のところ夏の前の肉離れ以降けがもなくて、継続して練習できているのでコンディションは良いかなと思います」
ーーチームメートを見ていても調子の良さを感じますか。
「そうですね。自分だけじゃなくて、周りもみんな力つけていますし、調子も良い選手がたくさんいますね」
ーー特に調子の良い選手を挙げるとすれば誰になりますか。
「小袖(英人・政経4=八戸学院光星)がやっぱり調子も良くて、練習でも積極的に引っ張っているので、調子いいかなって思います」
ーー改めて今年度を振り返っていかがですか。
「今シーズンのレースは今までトラックレース4本と少なかったんですけど、1本1本こなしていく中で良い方向に進めたのでよかったなって思います」
ーー自粛期間に取り組んできたことは実っていますか。
「そうですね、気持ちもモチベーションも落ちなかったですし、いずれ試合があるって言う気持ちでずっとやってきていたので。今こうして試合ができて、しっかり走れていると言うのは実りのある1年かと思います」
ーー距離は例年以上に踏めていますか。
「そうですね、富津合宿でも30キロ走2本と、少し早いペースでの20キロとかやって昨年度よりも余裕度はあるなと感じているので。心配はしていないですね」
ーー久しぶりのレースはいかがでしたか。
「自分も自己ベストを出しているんですけど、みんな自己ベストを連発していて、その中でチームメイトと切磋琢磨して勝負できていて、それがチームの勢いにつながっていたのでよかったです」
ーーこの4年間で自分が思っていた通りの成長を描けましたか。
「そうですね、記録面ではできているんですけど。やはり三大駅伝にまだ出場していないので。そこを目標としてやってきているわけなので、最初で最後の箱根駅伝を走れるようにやっていきたいです」
ーーシード校として久しぶりに迎える箱根です。
「予選会がなかった分、5000メートルと1万メートルで走る機会があって、それで自己ベストを出せて今自信につながっているので。そういう記録を出せた面っていうのは大きかったと思います」
ーー走りたい区間はありますか。
「自分は任された区間を全力で走るだけだと思っているので、最後は責任感のある走りをして、チームに貢献したいなと思います」
ーーネット上の応援も選手にとっては励みになりますか。
「そうですね。実際現地での応援はできなくて寂しい気持ちもあるんですけど、応援してくれている方々がいるという気持ちを持って走っているので。期待されているのを裏切らないような走りがしたいです」
ーー箱根に向けての意気込みをお願いします。
「現在調子も良い状況で、練習しっかり積めているので、しっかり箱根駅伝に出走して、チームに貢献できるように頑張りたいです」
――ありがとうございました。
[川和健太郎]
第97回箱根駅伝まで、あと3日。
【長倉選手を知るならこの記事!】
(57)箱根直前特集⑯ 長倉奨美インタビュー(2019年12月28日掲載)
担当記者イチオシ!2020(3)長倉奨美(2020年7月16日掲載)
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